豊川山岳会

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新緑と残雪の唐沢岳幕岩「大凹角ルート」

   

【山行名等】17.5.27(白井)
【2017年5月26日~28日】
【メンバー】白井、山形、内田

昨年、天気が悪くて計画が流れてしまった唐沢岳幕岩の「S字状ルート」に今年もトライしようと山形君と決めていた。
梅雨入り前の唐沢岳幕岩は気温もちょうどよく、秋より日が暮れるのが遅いのでいつも6月初めに行っていたが、今年は善は急げと5月の最終週に行くことにした。
今年は新たにアルパインをこなす強力なメンバー内田君も参加することが決まり、「こりゃもう宴会が楽しみだ」と、ちょっと違いう方向でも楽しみにしていた。
出発の26日の夜は雨模様、しかし天気予報では明日からピカピカの晴れマーク。行かない理由がない。
安曇野ICを降りて道の駅で宴会2時に就寝。
27日(土)

5時に目が覚め準備して出発。七倉のゲートまで車で移動。
ゲート前の駐車場には数台の登山者もいた。支度をして7時40分ごろ出発。一時間ほど車道を歩いて高瀬ダム下まで。
現在高瀬ダムは、湖底内の溜まった土砂をダンプに積み込み排出作業中だそうで、多くのダンプが高瀬ダムへ向かって走っていた。
青空の下、唐沢を詰める。普通の登山靴でなんとか濡れずに行くことも出来るかもしれないが、雪解けで水量が比較的多いこの時期は沢靴で歩いたほうが快適だ。
10年ほど前の記憶を頼りに最初の堰堤手前から左岸の高巻道を見つける。
だいぶ歩く人も減ったのかFIXしてあるロープを半分腐ったような感じだし、昔よりブッシュも多く感じられ昔ほどよく思えなかった。
帰りは右岸の巻き道より降りようと思った。
あと驚いたのは唐沢にはかなり残雪が残っていて。B沢手前から上はまだ雪渓で谷は埋まっていた。今年は雪が多いとGWに剣岳へ行ったときに感じていたが、まさかここまで雪が残っているとは思いませんでした。

ゲート前駐車場、まだ朝はガスっていて曇り空

ロックヒル方式の高瀬ダム、ダンプカーが降りてきます。

B沢出合付近、びっしりと雪が残っています。

唐沢岳幕岩全貌
10時半頃にB沢の出会いに到着。そのままB沢を詰めて神奈川の宿を探す。
神奈川の宿に荷物を置き、ひとまず「S字状ルート」の取り付きを探しに雪渓を上がって行く。
それらしい草付きの取り付きは見つけたが、ルートをぶった切る様に流れる川が出来ていて。「こんな川が流れていて登れるだろうか?」と心配になる。
どうもこの川は、昨日までの雨と雪解けの水のせいで出来たと予想される。
宿をさらに快適な大町の宿に移し時間があるので、「大凹角ルート」の取り付きを見学。宿に戻り岩小屋に打たれているリングボルトでアブミの練習会を開き。3時前には宴会に突入しました。


B沢を詰めて偵察

凄く快適な「大町の宿」、雨が降っても濡れません

「こんな早くから飲めるなら、もっと酒を持ってくればよかった!」と内田君は後悔して、ウイスキーをチビチビと飲んでいた。
山形君はビールと日本酒、自分はビールとワインと皆でチャンポンして飲み続ける。
新緑から木漏れ日を浴び、適度なそよ風と、自分のスマホから流れる80年代フォークソング&ニューミュージックでとっても気持ちいい。唐沢の間から見えている不動岳や船窪岳など2600mほどの山だが、稜線付近には結構残雪が残っている。
そんな最高な昼下がり、気持ちよすぎて内田君が最初に居眠りを始める、ここぞとばかりに山形君は自分の酒が無くなったので、内田君のウイスキー飲み干し撃沈。テントで食事が出来てもなかなか起きない困ったチャンに。
明日は3時起きとして早々7時前にシュラフに潜り込む。

岩小屋の側壁でアブミの練習

岩小屋の前で宴会、お昼寝中の内田君
御飯が出来ても起きない山形君

28日(日)

夜中の3時にアラームが鳴り起きるが、他の二人が起きる気配がないので自分もまだ眠かったしもう30分寝ることして二度寝する。
3時半に今度は二人を起こして準備する。食事を済ませ明るくなったので壁を見てみると、「s字状ルート」に流れていた川がまだ流れていた。よって本日は「大凹角ルート」を登ることに決める。
この「大凹角ルート」は自分が初めてここ幕岩に来た18年ほど前に登ったルートでもある。
だいぶ忘れかけているので、新鮮な感じで登る事が出来た。
最初の3ピッチを山形君がリード、次の3ピッチを内田君がリード、中間の草付きバンドから先の2ピッチを白井がリードした。
濡れていた部分が多かったせいかすごく全体的に悪い感じがした。年々老朽化していってるリングボルトやハーケン。当然のことながら18年前より悪くなっているのは当たり前ですね。
とても岩登り入門者あたりにはお勧めできるようなルートではないと思った。以前登った「畠山ルート」や「広島ルート」の方が断然面白いです。

ブッシュも多く快適そうでないのは一目瞭然

3ピッチ目スタートの「洞窟テラス」

4ピッチ目 ボサテラスからスラブをトラバース

5ピッチ目

チムニーをアブミで突破

チムニーを抜けたピッチ

幕岩の眺め

右寄り北葛岳、七倉岳、船窪岳

3人で登ったせいもあるが、思ったより時間がかかってしまって、登り始めが6時ごろ、最終ピッチを終えたのが14時15分頃だろうか。
少し休憩して右稜のコルより懸垂下降を7ピッチほどして降りる。
結局今回この幕岩に登りに来ているPTは自分達だけでした。携帯電話の電波も届かない隔絶された環境中で自分達だけがこの岩場を独占する感じは良かったです。
あと「大凹角ルート」では登っている間は終始陽が当たらず、少々寒かったです。

登攀を終えてホット一息
16時ごろ懸垂下降を終え大町の宿に戻りテントや装備をかたずけて撤収。唐沢を下り始めたが17時ごろ。
「金時の滝」は右岸の巻き道を懸垂下降2回で滝下へ。そして何とかヘッドランプを付けずにダム下まで降りることが出来ました。
あとは道路をゲートまで歩き20時10分頃に駐車場に帰る事が出来ました。

金時の滝

金時の滝を巻く右岸のガレを下る
駐車場では久しぶりに「コノハズク」別名ブッポウソウの鳴き声を聞くことができ嬉しかったです。コノハズクは渡り鳥で夏にしか日本にいません。とても小さなフクロウで、あんな小さなフクロウでも海を越えてわざわざ日本まで渡ってきてくれると思うと嬉しいですね。
大町の「おおぎやラーメン」で遅い夕飯をすませ、新城市に戻ったのは夜中の1時を回っていました。
月曜日の出勤はつらいものがありましたが、今年一発目の本チャンは充実したものであった満足でした。

この記事を書いた人

白井
白井
クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

 - バリエーション登山, クライミング

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