烏帽子岩左稜線、妹岩、姉岩周辺、ソラマメなどの小川山

【山行名等】17.10.7(白井)
【2017年10月7日~9日】
【メンバー】L.白井、中村(冴)、石原、塩川

7日(土)の午前中が雨だったので夜に新城市を出発して8~9日と二日間登りました。
7日の夜はいつもの美し森の駐車場で泊まり、翌日(8日)6時に起きて廻り目平キャンプ場へ移動しました。
自分と塩川君で「烏帽子岩左稜線」を目指し、中村(冴)と石原さんで姉岩へ向かいました。
朝方は曇ってましたが徐々に青空が広がって来て気分も高揚します。木々も紅葉してましたよ。(ちょっとダジャレ)
9時前に取り付きに到着。テント場出発が遅れたので、「下山が遅くなり暗くなってしまいそうだ」とちょっと心配はしてましたが、取り付きに着いてビックリ。5人も順番待ちをしている。しかも先行で10人近く登っているそうです。これは駄目だと即決して予定を変更。
しかしこのルートってこんなに大人気なんですね。
塩川君が「ジャックと豆の木」5.10b/cをやりたいと言うので妹岩へ向かう。先に姉岩へ向かっていた中村君達を捕まえ車のカギを借りて、塩川君はジャク豆を登るためのカムを取りにテント場へ一度引き返した。
塩川君がオンサイトを狙ってジャク豆にトライ。安定して登っていたが核心部も昨日の雨でかなり濡れていて、スリップしてフォール。惜しかった!
そのあと自分もフォローで登りましたが、核心部でスポスポとジャムが抜けるほど濡れていました。そのご「パイヨン」の2P目も登りました。昔登りましたがだいぶ忘れてる。楽しめる10aです。
下まで降りて、再び塩川君がジャク豆にトライ。腕がよれて来ていてRPならず。ちょっとトライするには壁の状態が悪かったですね。
「ジャックと豆の木」にトライする塩川

「パピヨン」の2P目10a

中村(冴)、石原はその後も姉岩で楽しんでいたらしい。
テン場に戻ってテント中で鍋を作りつつ宴会。塩川君が持ってきた水タバコを楽しむ。となり名古屋山岳会の方がもいらしたのでちょっと交流。

9日(月)
5時に起床して支度をする。この時期としてはあまり冷え込んでなく快適。我々は「烏帽子岩左稜線」へ。中村(冴)、石原は屋根岩方面へ。
取り付きに1番に到着。7:10にスタート。最初の比較的傾斜のある4ピッチを5ピッチで稜線へ出る。日陰で風があるとちょっと寒い。眼下に紅葉で色づいた廻り目平が見渡せる。ほんといい時期に来たと思う。その後稜線を登って行く。

4ピッチ目

稜線に出て最初のピッチ、ナイフリッジよりフェイス

眼下に廻り目平キャンプ場が見える

ナイフリッジからL字に屈折ピッチ

11時半頃5.7の綺麗なクラックのピッチ。ハイタカがちょうど青空バックに舞っていました。優しいピッチが続くが、景色がいいので飽きない。遠くに一度は行ってみたいドラキュラ城や巨人ゴーレムなどの岩場が見える。
塩川君のGoProの撮影会をしながらすすで行く。
14時ごろ最終ピッチのワイド取り付き。ジャンケンで勝った塩川君がトップで行く。正直ワイドが苦手な自分はジャンケン負けて良かった。上部にハーケン一本ありました。確かにあれが無いとランナウトして怖い。荷物を荷揚げしてもらいフォローで登る。小野隊長のワイド道場を受けていたのテンションかけずに登る事が出来ました。
14時40分登攀終了。

5.7クラックの前テラスで塩川君

最終ピッチのワイドクラックが見える、懸垂下降前より

最後のワイドピッチをリードする塩川君

登り終えて記念撮影

確かにこの「烏帽子岩左稜線」はすごく楽しいルートでした。しかし易しいピッチながらピッチ数が多く。ハンガーボルトは一切無い。確保支点はカムや岩の出っ張り、立木などを使います。
なのでマルチピッチやアルパインクライミングの技術の習得が必須だと感じました。きっと空らの技術を存分に発揮でき楽しいクライミングとなると思います。
中村(冴)、石原ペアはソラマメスラブ周辺でクライミングを楽しんでいたみたいです。

今シーズンの小川山は最後かなと思いつつ高原野菜の畑の道を帰りました。

塩川君の動画
https://quik.gopro.com/v/TjatiRG073/

 

追記

楽しみにしていた、久しぶりに行けた小川山でした!今回は自分のやりたいものを思い切り楽しめた小川山でした。リードしたいという欲が出てきて(スラブに限る)、登りに行く度に自分の変化に驚いています。
また、取り付く前にルートやピッチの数など、マスターで登る際に自分できちんと確認することが大切だと、改めて感じられたとても良い経験でした。仲間の助言を大切にして、今後も楽しく登りたいです。(石原)

1番印象に残っているルートは、ソラマメとやわらかソラマメです。想像以上に手足が悪くギリギリのクライミングでした。スラブ課題のグレードはフェイスのとは別物で、マルチを登る時にはグレードが8,9でもいつ落ちてもおかしくないと認識して臨みます。
お願い致します。(中村冴岐)

この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

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