豊川山岳会

愛知県豊川市で活動する豊川山岳会のホームページ

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北岳・池山吊り尾根

   

【】2017.1.5(白井)
【年月日】2016年12月28日~31日
【メンバー】L.白井、白木、神谷

今年の年末も雪山へ行ってきました。
今年は年末のクリスマス寒波もほとんどなく、例年より暖かい感じがします。
足のしもやけも出来なかったしね!普段から雪山へ普通にいってますが自分は末端冷え性だし寒がりです。

今年もヒロ君と二人だけの雪山ランデブーかと思いきや、12月に入会したばかりのナースの神谷が参加。3人となって賑やかに。
28日の夜19時半に白井家に集合して出発。今回は新東名を使って新清水ICで降りて身延線沿いに北上します。
いつも出発して何か忘れ物がないか考えるのですが、今回はアラームは鳴ってなかったので安心して運転して行きました。
たいてい、忘れ物をしていると違和感がありアラームが鳴るのですが・・・。ベテランになるとこのスキルが習得できます(*´ω`*)
今回はアラームが作動せず結果エアマットを忘れてました。

確か24時前には夜叉人峠に到着。ゲート前の駐車場には20台以上は車がすでに止まっていました。
早速テントを張り宴会して寝ました。こちらが寝た後、なぜか広いスペースで他にもテントを張る場所はあるのに、なぜかこちらのテントのすぐ隣にテントを張りだし安眠を妨害される。ヽ(`Д´)ノプンプン

29日(木)

5時に起きて7時過ぎに出発。ゲート前には警察やらが集まり入山者の受付やチェックをしてる。こちらも登山届を提出しいざ出発。
天気も良くいいスタートです。まずは広河原へ向かう林道を鷲ノ住山までトコトコ歩いていきます。
途中にながいトンネルがあるのでヘッドランプが要ります。
鷲ノ住山より一気に早川へ標高差400mを一気に下ります。途中対岸にアイスクライミングで有名な荒川出会いのアイスルートが見える。
さすがにまだ今年は氷の発達がわるそうですが、なんとか登れる感じには見えました。
立派なつり橋を渡り、また早川沿いに広河原へ向かう林道を登って行くと、本番の登山口があります。

最初に通るトンネルはシャッターが下りていました。

林道から間ノ岳方面。朝方は雲がかかって稜線は見えません。

立派な吊り橋で早川を渡る

荒川出会いのアイスルート 1ルンゼと奥壁か?

登り口付近は全然雪はありません。
地図には「義盛新道」とありますがまったくこの名前で見聞きすることはありません。義盛さん残念!
あるき橋についた頃には日も当たりだして暖かく、上下のヤッケも脱ぎ棄て池山吊り尾根を登りだしました。本当に今年は暖かいです。
池山小屋ぐらいまできてやっと薄っすら雪が地面に積もっている感じです。小屋前の池は完全氷結してました。小屋も綺麗だし池もあり、夏など避暑で来てのんびり過ごすのも良さそうな場所です。
まだ13時を過ぎたばかりなのでもう少し先に進みます。どのみち雪が少なくて水が作れないしね。そう!冬山は雪がないと水が作れない。これ結構重要です!
2時間ほど進み城峰をすぎてしばらく登ったところでテントスペースを見つけテントを張りました。

小屋前の池

テントを張る
今回のテントは新品のアライのエアライズ3で、3人ならちょうどよい大きさです。外張りは前からある古いものを使いました。
テントに入り早速雪から水づくりをはじめます。作業しながらお酒を飲みだします。やはり運動した後のこのお酒が最高に美味しい、楽しい。
今夜の食当はナース神谷。いろいろ持ってきてくれて食べる前にパプリカとチーズを生ハムで巻いた物やらなんやら作り出し、「スナック吊り尾根」となる。
そりゃザック重くなるは、神谷さんありがとう。ヽ(^o^)丿
次に「吊り尾根食堂」に移り豚キムチ丼。「自分が卵かけたかったなぁ~」と言うと「有りますよ!( ^^) _U~~」と本当に出てきた。言ってみるものですね。
おなか一杯でもう限界。明日の4時起き目指して19時過ぎに寝ました。
夜中は時折つい良い風が吹いてはいました。

スナック吊り尾根

吊り尾根食堂

30日(金)

4時におきます。夜中の14時半ごろテントわきの登山道を一人登って行く登山者の足音を聞いていた。山頂で日の出を迎えるつもりなのだろうか?
6時半ごろテント場を出発。まだまだ樹林帯の中を登っていきます。ところどころに他の登山者のテントを見かけます。
ちょうど樹林帯が無くなりかけた砂払の近くで後ろを振り向くと、富士山の左側より太陽が顔を出すところでした。
南アルプスの良い点の一つに富士山が大きく見えると言う事があると思います。初日の出ではなかったですがモルゲンロートも拝め、いい朝を迎えながら登る事が出来ました。
稜線上は風による圧雪や先行PTのトレースもあってラッセル要らずでした。

モルゲンロートの間ノ岳

富士山と日の出
ボーコンの頭を越えた先の窪地で、ポールが折れたエアライズのテントが張ってあるのを見かける。宿主は登山に出掛けている模様で居なかったが、昨晩の風の強さを思い知らされる。
さすがに稜線では時折風が強く吹くものの、冬山ではこれくらいが普通である。
目の前に北岳のバットレスを見ながら歩みを進める。4尾根にクライマーが取り付いてないか目を凝らしてみるが今日は誰も登っていないようだった。
今日などは天気も良く、バットレス登攀にはちょうどいい日だと思う。
気になっていた八本歯のコルもFIXもあり無難に降りる事が出来た。今回のPTはみんなバリエーション経験者なので、このくらいならロープを出さなくても大丈夫だと判断しました。
間ノ岳へ向かう登山道と別れ北岳を目指し傾斜のきつくなった登山道を登りきると、北岳山頂へ続く稜線へ出る。
この稜線は北西の風がもろ当たるのでさすがに風が強くなりよろめく。
ゴーグルをつけて慎重に登って行く。あとで判ったが、このまま夏道を行くと北西風で圧雪されツルツルの北西面の雪面を登ることになる。
自分たちはそのままこのツルツルの雪面を登ったが、この雪面は普通の縦走登山者にはちと厳しいだろうと思った。
ピッケルを適当に刺そうとすると弾かれてしまうのでチャンと気持ちを込めて刺さないと刺さらないくらいに固くなってます。
滑ったらアウトなのでアイゼンのつま先をしっかり決めて登っていきますが、さすが3000mを越えると呼吸がつらいです。
雪面を越え稜線を進むと山頂に到着しました。先に登っていた単独登山者の方もいたので写真を撮ってもらいました。

北岳バットレス

八本歯のコルより

カチカチの雪面を登る

山頂にて
山頂では360度の絶景でした。冬の季節にしては気温は高めだと思いますが-10度ぐらいかな。しかし、風は強いので体温が奪われていきます。
15分ほどで早々と下山に移りました。帰りはテカテカの雪面は下りず単独の方に着いていってそのまま尾根上を下って行きました。
頂上到着10時10分頃で4時間半ほどで登頂できました。今日はこのままテント場へ帰るだけなので慌てず来た道を戻ります。
途中でポールが折れたテントの持ち主は頂上で会った方の物と判り、補強材のスリーブを持っていないということで同じアライのテントを持ってきた自分たちの補強材を貸すことにしました。
彼は今日中に林道まで下るということで、降りる途中で自分たちのテントに立ち寄り補強材を受け取り降って行きました。
自分たちは14時前にはテント場に戻り、ちょっと休んだ後、今度山岳看護師の資格免許の試験を受ける神谷さんのビーコン捜索の練習をしました。
その後は「スナック吊り尾根」の第二夜が始まり、今晩の夕食担当白木君のポトフーを食べ就寝しました。
その晩は昨晩よりも暖かく、朝起きてもテント内は凍っていませんでした。

31日

4時におきて6時に出発。尾根を下る途中にも何人も今日北岳へアタックする登山者とすれ違いました。
池山小屋まで下りると、小屋の周りに5張りほどテントが張ってありました。みんな水はどうしたのでしょうか?
下山して判ったのですが31日に北岳で遭難事故があったとニュースがありました。降る途中ですれ違った登山者の中に亡くなった方がいたのかと思うといたたまれないくなります。
近年よく感じるのですが、中高年の雪山単独登山者が目に付きます。仲間がいれば助かる事故でも単独だと救助が遅れたり、間違った判断を他者が指摘してくれなかったりとリスクは大きいと思います。
早川沿いの林道まで下り、鷲ノ住山を登り返し夜叉人峠までアスファルトの林道を歩いて戻りました。
その途中でも4PTほどすれ違いましたが、1組だけ男女のペアであとは単独者でした。
夜叉人峠に着くとまだ車は30台ほどは止まっていたと思います。今日もいい天気で日差しが温かく感じられマッタリと片づけをして新城市へ帰りました。

2016年も楽しい仲間に恵まれ楽しくも充実した山行で締めくくれて良かったです。
2017年も皆で豊川山岳会を安全で楽しく活気ある山岳会として頑張っていきたいと思います。

                     下山途中の八本歯のコルをこえた辺りです

 

この記事を書いた人

白井
白井
クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

 - ピークハント, 縦走, 冬山合宿

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