第2回OB合宿 白馬岳

★山行名 【北アルプス 白馬岳】
★年月日 【2010年8月21日~22日】
★メンバー【上田 歳彦、KOさん、KAさん】
第2回の学生時代の友との夏山合宿。今回は北アルプス白馬岳に決め、入山組の3人に加え、前日の一杯会に合わせて新潟からKIさん、W君と5人が20日の夕方、八方の素泊まりペンションに集合。上田は宴会開始後1時間半の遅刻ではあったが、再会を祝って大いに盛り上がる。学生時代の懐かしい思い出、近況など、話は尽きることがなかった。
☆8月21日 晴れ時々曇り
 朝5時起床。ペンション前で記念撮影。
ペンション前で集合
二股にKO号をステイして、入山する3人に加え、KIさんも白馬尻までハイキングに参加する。猿倉山荘周辺の臨時駐車場は一杯で一段下の駐車上に停める。素晴らしい天気の中6時35分に出発。林道をゆっくり歩いて7時40分に白馬尻小屋に到着。
白馬尻にて大雪渓を望む
白馬駅前の案内所で借りた4本爪アイゼンとストックで快適に雪渓を登る。8時50分、三号雪渓の手前からガスがかけ下り、陽も陰るため12度前後と急に冷えてきて長袖をはおる。
3号雪渓
ガイドが先頭に立った30人程の団体さんと前後しながらゆっくりとスプーンカットの雪渓を登る。ガスの中上部で落石の音が少し聞こえどきりとするが落ちては来なかった。
 ガスが切れて杓子岳北稜の下部岩壁が近づくと大雪渓は終了である。9時40分着。この辺りは落石がたくさん散らばっている。先ほどのガイドが雪渓の上でアイゼンを取り,上部に注意を払うように呼びかけている。杓子側だけで無く、これから取りつく葱平(ねぶかっぴら)下部からも落石がある場所となっており、かつて大雨の後などに崩落による事故も起きている。急な斜面を登って岩小屋跡や新しい避難小屋を過ぎるとカール状の斜面にお花畑が一面に広がる。トリカブトの群落が目を引く。
トリカブトの群落
ゆっくりとお花畑の中を登り、12時30分に村営山荘に到着、大休止とする。登り15分で13時15分に白馬山荘に到着。1000人収容という国内でも最大級の山小屋であるが、お盆も過ぎたせいか3~4割のお客さんでゆったりとした布団の配置で助かる。展望のいい自炊場でいっぱいやりながら、白馬三山の杓子岳、白馬鑓ヶ岳に時折ガスがかかるのをのんびりと眺めながら過ごす。ゆったりとした時間がとても贅沢に感じる。
白馬山荘にて
ボリュームのあるカツ定食を17時に食べ、旭岳に沈む夕日を楽しむ。来年の山行プランや気象談義をして20時半消灯となる。
旭岳に沈む夕日とジェット機雲
☆8月22日 快晴後曇り
 4時半に起床。星も山も見えて好天である。
戸隠連峰から登る朝日
朝食をたっぷりと頂き、5時45分に出発。6時00分白馬岳山頂に着く。
朝日の中の杓子と白馬鑓
気温12度、西の風3~4m/s 西には毛勝三山、剣、立山、南には白馬鑓の左に唐松、五龍、鹿島槍が連なり、はるか遠くに槍穂高連峰もくっきりと見渡せる。南東には南アルプス、富士山、八ヶ岳、東から北東には浅間、志賀の山々、戸隠連峰、妙高、火打、焼山。北は雪倉、朝日と親不知にのびる山稜がゆったりと伸びている。いくら見ていても飽きない絶景が360度広がる。
白馬山頂にて
剣・立山と村営小屋
 快適な縦走路を北に進む。富山、長野、新潟の三国境に6時35分、優美な姿の小蓮華山に7時25分に到着。
三国境から小蓮華山に向かう
振り返ると白馬岳主稜が頂上に向け駆け上がる姿が美しかった。
小蓮華山から白馬三山
白馬大池をバックにポーズ
白馬大池に下ると残雪の白、山の緑、空の青と大池の深い青のコントラストが美しい。気温18度。
白馬大池と右奥は小蓮華山
ここからは安山岩の大きな石を伝いながらの登り。平らな白馬乗鞍の頂上からは短い雪渓の下りと大きな歩きにくい岩の道である。天狗平で少々木道を外して藪に突っ込む。少々膝が疲れてきた11時45分、栂池自然園前に到着。気温21度。山上は既にガスの中となった。自然園はパスしてロープウェーと長いゴンドラを乗りついで栂池高原へ下山。片道1720円は少々高い。タクシーで二股まで戻り、KO号で猿倉の上田号を回収し、温泉へ。タクシーの運ちゃんのお勧めの「白馬塩の道温泉 倉下の湯」の赤茶けた湯でくつろぐ。白馬駅前の食堂で遅い昼食を取り、15時過ぎに解散した。また来年、会いましょう!
<感想:上田>
1年ぶり、2年ぶり、20余年ぶりと懐かしい面々との一杯会は楽しいの一言。また素晴らしい天候に恵まれた山行で白馬連峰の良さを満喫できた。お盆明けでハイシーズンを少し過ぎた時期で比較的空いていたのも良かった。

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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