第4回OB合宿:北ア 蝶ヶ岳~常念岳

好天に恵まれ槍・穂高の展望を楽しんできました!
2012年8月25日~8月26日
学生時代のOBの夏山合宿も今回が4回目。好天を期待して槍穂の展望台、蝶ヶ岳~常念岳の縦走とした。ただ、道東旅行で右足首捻挫の不覚を取った上田(爆弾1号)と足の故障のK君(爆弾2号)と不安の中での滑り出しとなる。
8月24日(金)
北海道、新潟、東京・埼玉、愛知から集合で、穂高駅前の20時から焼鳥屋で一杯会。1年ぶりの再会を祝う。昨年と同じ穂高温泉郷のペンションで宿泊。夕方は強い夕立があったとのこと。
ペンション前で
20120825 ペンション前で
8月25日(土) 三俣より蝶ヶ岳ヒュッテ
5時半起床、支度をしてコンビニで朝食と行動食を買い出し、上田車に5名乗って須砂渡分岐から三俣登山口まで入る。既に狭い駐車場は車でいっぱいで路肩に駐車する。天気は概ね晴れだが既に山腹にはガスが湧いてくる中、7:20に元気に出発する。上田は再び足をひねらないようサポータとハイカットブーツの紐をしっかり締めてゆっくり踏みしめながら歩く。
 三俣から蝶ヶ岳は29年前の市民登山で歩いて以来だが、急登も無く歩きやすい。時折木の間から常念岳や正面に雪がわずかに残る常念沢を眺めながらの登行。樹高が低くなり、トリカブトやリンドウなどのお花畑が現れると大滝山への分岐を左に分け、間もなく蝶ヶ岳ヒュッテに飛び出す。(12時25分着)
蝶ヶ岳山頂で蝶ヶ岳頂上
すぐ近くの蝶ヶ岳頂上で記念撮影し、小屋に入りこむ。2畳に3人位の感じでまずまずの混雑。当初は常念小屋泊まりで予約しようとしたが団体客が多く、1畳2人と言われ取り止めし、逆コースとした。後で聞いた話だとこの日の常念小屋は廊下にまで寝る混雑ぶりだったとのこと。
 少し雲が湧いてきたものの槍穂高の大展望をサカナに外で一杯会を楽しむ。
常念をバックに宴会
8月26日(日) 蝶ヶ岳ヒュッテより常念岳を越え、一ノ沢に下山
今日は長丁場なので4時に起床。満天の星空で金星、木星やオリオンなど冬の星座が美しい。自炊室でスープとコーヒーを入れ、パンや小屋のお弁当で軽い朝食。
ご来光を待つ
5:10に薄明の中出発。間もなく霞状の雲海からご来光が見られ、槍穂高連峰の頂上付近がピンク色に染まる。気温は14度、ほぼ無風の静かな気持ちのいい朝である。2重山稜の道を先ずは蝶槍をめざす。
朝の稜線を行く
槍穂の大展望や富士山、南アルプス、八ヶ岳、御岳、乗鞍、裏銀座、表銀座などの眺めを堪能しながら蝶槍で小休止。(5時55分着)ここからは2500m付近の樹林帯までの下降と2度ほどのアップダウンを繰り返し、常念岳の最後の最低鞍部手前の2512mピークで休止。(7時35分着)
2512mピークから常念岳を仰ぐ常念への登り
いよいよ標高差400mの花崗岩の岩尾根をゆっくりと登る。
常念への登り2
槍穂のパノラマ2
N君は一歩一歩機関車のように喘ぎながらもしぶとく登り続ける。9時25分に頂上到着。安曇野側から上がってきたガスが一瞬切れて頂上で記念撮影。
常念頂上に集う
常念岳の登りからの穂高連峰、屏風岩
穂高連峰を間近に見る
常念小屋までの急斜面を捻挫に気をつけながら下降し、小屋で大休止。(10:40着) 一ノ沢への5人乗り中型タクシーを呼んでもらう。北海道から2回目の参加のランナーHさんは余裕の表情だが、他のメンバーはそれぞれくたびれてきた足を労わり、水場で休憩を取りながら14時半に一ノ沢登山口に到着。タクシーでペンションの車に着き、三俣の車を回収し、穂高温泉郷のしゃくなげ荘で汗を流して解散とする。爆弾1号、2号とも爆発することなく無事歩き通すことができ、良かった良かった!
さて来年はどこに足を運びましょうか? 所用3日間となりますが、槍ヶ岳か穂高連峰という勇ましい声も上がりました。みなさん、体を労わり都合をつけてもらってまた集まれることを祈っています。 
PS.蝶~常念縦走というと新人の頃、1983年6月に行った蝶ヶ岳市民登山の下見を思い出す。
本番は三俣から蝶ヶ岳、翌日長塀尾根を徳沢に下山だったが、6月の下見は初日に三俣~蝶ヶ岳から常念頂上まで縦走し、頂上直下の雪田でテントを張り、翌日前常念から三俣に下った。私は新人の緊張感と後に患った鉄欠乏性貧血の影響も出ていたためか、バテバテで先輩から貴重なオレンジをもらって頂上まで頑張った。快晴の中の槍・穂高の大展望とともに頂上直下の雪田での幕営という山岳会ならではの自由なスタイル、翌朝の素晴らしい雲海が今も鮮明に記憶に残っている。
1983年6月 蝶ヶ岳の稜線を常念岳をめざす
198306市民登山 蝶ヶ岳下見
翌朝、常念岳頂上からの安曇野の雲海
198306市民登山下見 常念山頂の雲海
おまけに1988年11月初めの蝶~常念山行から槍穂連峰198811 蝶~常念001
198811 蝶~常念003
 記:上田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
インスタ、フェースブック フォローしてください!

目次