豊川山岳会

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年末の鋸岳縦走

      2016/01/04

【南ア・鋸岳~甲斐駒ケ岳】2016.1.1(白井)
【年月日】2015年12月28日~31日
【メンバー】L.白井、白木(ひ)、山形

 

当初の11月頃はこのメンバーで「黄蓮谷右俣でも行こうか」と盛り上がっていましたが、白木も山形もアイスをまだ未経験と言うこともあり、鋸岳縦走ということで落ち着きました。

28日  新城市白井家集合20:00—飯田山本IC—伊那IC—高遠村「道の駅南アルプス村」23時半頃着

いつもの様に白井家に集合し出発。今年の冬は凄く暖かいですがちょうど寒波が入ってきていて例年並みぐらいには冷え込んできました。
道の駅には先客は1組だけで2年前と比べるとずいぶん少ないです。
ここの道の駅のトイレは暖房完備で快適。
テントを張って1時頃まで宴会し就寝。

29日 5時起床 道の駅—戸台口駐車場7:00出発—赤河原—角兵衛沢出合9:00—角兵衛沢のコル14:00

戸台の駐車場の様子
天気は快晴。
冷え込んでいましたが道の駅で車の温度計では-3度。例年に比べたら全然暖かい。
戸台の駐車場で登山届を提出しる。毎年ここも警備隊の方々が朝早くから詰めている。
快晴の中赤河原へ向かう。林道歩き1時間と河原歩き1時間で角兵衛沢の出合到着。
立派な標識があり、また河原にも大きなケルンがあり迷うことはない。
踏み跡が何となくあるような登山道を登る。
登り始めは赤布も多く迷うことなくすすめる。
登りもちょうど良いく踏み固められてない登山道で、原始の森を歩くような感じで気に入った。
だんだん印が少なくなり迷いながら登って行くが、どうぜ迷っても沢沿いを登っていけばいいので問題はない。
ここは沢沿いと言っても大分したの方で水が流れている沢は無くなっている。

河原から角兵衛沢を望む

角兵衛沢の樹林帯を登る

昔の看板が残っていた

途中に岩小屋がある岩壁が姿を現す
2時間半ほどで大岩に出る。
ここは大きな岩壁であるが大分脆く崩壊が進んでいて、崖下には岩が積み重なったガレ場となっていてる。
お目当ての岩小屋は見当たらず、岩場を回りこんだ所にあるのだろうか?
ここからが辛く長い道のりとなった。
行けども行けども不安定な石が積み重なったガレ場を登らせれて行く。
例年なら雪で覆われラッセルとなるみたいだが、今年はこの雪の少なさだ。
ラッセルとどっちが楽か解らないがうんざりさせられる。

ガレ場を登っていく
高度は大分稼いできててたので見晴らしは良くなり、対岸の仙丈岳や遠く中央アルプスの山々が見え気を紛らわせてくれる。
天気は相変わらずいいが風が出てきて立ち止まると体温を奪われ直ぐに冷えてくる。
やっとこさコルへ当到着する。先客はいなくて先人が泊まったてあろうテントサイトが空いている。
この頃にはかなり西風が強くなっていて、風が避けられる東側にもテントが張れないだろうかとコルの向こう側を覗いては見たものの、
東側(甲州側)切れ落ちていて、テントサイトどころではない。
止む無く風が吹き付ける中、苦労してアライのテントを張った。

外張りの選択で正解

 

強風に煽られるテント
今回はフライではなく外張りを持ってきて正解であった。
テントや外張りを張る為の石はそこらじゅうにあるので楽ではあった。
無事テントを貼り終えテントの中に入ると一安心である。
吹き流しが風にバタバタと音をたててうるさいが、コンロを出してお湯を沸かし暖かい飲み物を飲むとホッとする。
天気がよくお日様がテントを照らすので暖かくなる。
その後は雪を溶かして水を作りながらの宴会となる。

今晩の夕食の鍋
夕方16時頃だろうか?杉並労山の二人組がやってきて傾斜のある場所に無理やりテントを張った。
「よくもまあ、あんな斜めな所に張ったなぁ」と不思議な所にテントを貼っていました。

30日  4:30起床—7:00コル出発—7:30鋸岳—10:00第二高点—10:45中ノ川乗越—13:00三ツ頭—13:50六合石室

朝起きても相変わらず風は強く吹いていた。
食事を済ませちょっと風のため苦労してテントを畳みパッキングして出かける。
隣のテントの杉並労山PTは起きるのもゆっくりでのんびりしている様子。
コルから30分ほど登れば直ぐに鋸岳(第一高点)の頂上であった。

鋸岳へ登る

鋸岳の山頂で

鎖場を登る
その後少ギャップで10mの懸垂下降をする。
続いて登り返した後、細いリッジ状の岩場や急なクライムダウンするような不安定な箇所もあったが、風は大分弱まってきていて問題なく進む。
例の鹿窓へ来て、夏道を行くか冬山のセオリーどうりに鹿窓の上を越え、尾根上に進むか迷ったが、先行PTのトレースが鹿窓をくぐって夏道を辿っていたので自分たちも夏道を行く。
鹿窓をくぐり、信州側の斜面を鎖を頼りに60mほどクライミングダウンする。
ヒロ君がロープを出して懸垂下降したそうであったが、残置の下降点は見なかったふりをして鎖を使ってクライミングダウンした。
もう二人の技量で合ったら大丈夫だと判断したからである。
どんなところでもロープを出していたらいつまでたっても初心者のままである。
その後は夏道はたぶんもっと信州側を下り大きく巻いているようであるが、先行者のトレースを頼りに細いバンドを頼りに岩場を巻いたり、ルンゼを下ったりして第二高点へ登り返す。

少ギャップでの懸垂下降

鹿窓の山形鹿

鹿窓からの下降
結局大ギャップは巻いていしまったため20mの懸垂下降はしなくて済んでしまった。
今回のように雪が少ない時は巻いたほうが早そうである。
中ノ川乗越をへ下ると、先行PTのトレースは熊穴沢へ降りていた。

中ノ川乗越へ降る
その先はトレースが無くなり甲州側に雪もそれなりにあったりして、道を探しながらヤブ漕いだりして大変であった。
苦労して三ツ頭に着くと、甲州川の烏帽子岳から登ってきたPTのトレースと合流した。
始めの頃は「12前に六合石室に着くようだったら、甲斐駒も越えて仙水峠まで今日中に行ってしまってもいいかな」と皮算用していたが、なかなか現実は厳しく思ったようには事は運ばなかった。
14時前に石室に到着。時間がちょっと早いが今日はここまでとする。

三ツ頭を越え
六合石室は新しくしっかりしていて快適そうであった。
山形くんは日向ぼっこしながら外でお酒を飲んでいた。
石室の中に張ったテントで自分とヒロ君は雪を溶かして水作りしながら一杯し始める。
石室なかは外から入ると目が慣れてなくて暗くてよく見えないが、一応明かりが入るようなガラスの窓も有り、テント内でも天気が良く目が慣れてしまえばヘッドランプは不要であった。

六合石室の中
また夕方16時頃今度は大阪から来たという6人PTがやってきて、石室の中に3っつのテントが建てられた。
それでもまだ十分スペースは有り、もうひと張りは張れるほど広かった。
明日は甲斐駒ケ岳を超えて戸台まで戻りたかったので早々18時頃には就寝する。
大阪のPTは明日は北沢峠までと言うことで21時頃まで起きていた。

31日  3:30起床—5:30出発—8:10甲斐駒ケ岳—9:40駒津峰—11:30長兵衛小屋—15:30戸台

天気予報だと朝の6時の甲斐駒ケ岳山頂は26mの風が吹いているという予報で、暴風対策にゴーグルを最初から装着して出発する。
まだ外は暗闇の中であり、ヘッドランプの明かりを頼りに登っていく。
今回以前から使っていたヘッドランプが調子悪くなり、新しく新調したブラックダイヤモンドのヘッドランプは単4☓4本で凄く明るく大活躍してくれた。
予想どうり稜線では風が強く吹いていて時々よろけながらも登って行く。
体感的には20m弱位の風であったと思う。

甲斐駒へ登る鎖場

明るくなってきた

ゴジラの背のような稜線
朝は星が綺麗に見えていた夜空であったが、薄明るくなってくる頃には仙丈岳方面にには厚い雲がかかってきて天気が悪くなると予想された。
結局甲斐駒ケ岳の山頂の時が一番天気が悪く殆ど景色は見えなかったと思う。
それでも北沢峠から登ってきている登山客もいて記念写真を撮ってもらうことができた。
風が強いので早々と北沢峠に向かって降りることにした。

無事山頂に到着

山頂からの下りで駒津峰では上天気に

鋸岳方面

駒津峰をバックに白井
六方石の手前では雲は通りすぎてしまって青空が広がってきていた。
駒津峰では風が強いが天気が回復し素晴らしい雪山の景色を見ることが出来た。
あとはひたすら降るのみ、もう降りて温泉へ入ることと美味しいご飯を食べることを考えながら下ってゆく。
今日は大晦日なので年越しを山で過ごすための登山客が結構登ってきていて八丁坂でも多くすれ違う。
戸台の駐車場も19日の時より車が少し増えているような感じであった。
駐車場に到着

 

今回の山行は、我会の若者が着実に技術を高めてきた結果行えた山行であったと思う。
凄く難しい山では無いが、簡単な山ではなかった。
懸垂下降や荷物を背負っての不安定な岩場やガレ場を確実に乗り越えるだけの自身と技術が無ければ時間がかかってしまう。
立岩や日々のトレーニングの結果であったと思う。
最終日は強風の中、甲斐駒ケ岳へ登る経験は今後の為にも若者二人には良い経験となったと思う。
自分自身は大分歩荷力は落ち、妙に慎重になったと感じるが、山行を終えて3日目であるが未だに筋肉痛がない!
俺まだまだやれそう!

追記
今までの合宿で培ってきたものを出し切る気もちで今回の合宿に臨みました。今までの合宿では常に自分120パーセントの状態だったと思います。何をするにも学習、リーダーの判断や言葉、雰囲気から多くの事を教えていただき、それが楽しいと感じてきました(今もその気持ちは変わりません)。今回、やっと自分が学んできたことを意識しながら合宿を過ごすことができたのではないかと感じています。たいして具体的に何というわけではないのですが・・・。とにかく楽しくて、目の前のことを考えている間にあっという間に時間が過ぎていった3日間でした。
白井さんの言われる通り、多くの経験ができた冬合宿でした。ありがとうございます!また行きましょう(^^)! 記:白木(ひ)

 

この記事を書いた人

白井
白井
クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

 - 縦走, 冬山合宿

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