雲取山、両神山、大菩薩嶺山行報告

【雲取山:両神山:大菩薩嶺】09.9.21(上田、河合)
年月日【2009年9月21日~23日】
メンバー【上田、河合】
 9月の祝日で5連休となり、行ったことがない日本100名山を登ろうと企画
した。
9月20日
 豊川7時45分出発。東名で清水まで行き、52号線で北上し山梨へ。雲取山
の入り口滝沢ダム周辺で道が分からないためテント泊。
9月21日
 5時00分起床。三峰神社の登山口まで移動する。雲取山が近くに感じるが、
地図上では片道10キロの道のりである。
 6時10分出発。なだらかな道の整備されている山道を登る。霧藻ケ峰は名前
のとおりガスがかかっていた。名前の由来は、秩父宮両殿下お揃いで奥秩父御登
山の折、殿下御みずから命名された。(絶えず、霧がかかり、サルオカゼの藻が
たなびいていたことかららしい。) (地元では燕岩と言われていた。) 100名
山だけあり、看板は申し分なく途中の道に付いていた。
 9時15分、白岩山着。ここは、鹿が生息しておりよく見かける。白岩山で中学
1年生の男の子と出会い。写真を撮ってもらった。ここを出発し5分ほど進む
と、先ほどの中学生のおかあさんが現れ、子供が先に行ってしまって困っている
とのことで、頂上にいたことを説明する。お父さんと弟の小学校1年生が後から
来るらしいが、お母さんが走って登っていったのには少々驚いた。
 歩きながら、浅田さんの奥さんは、「あなたの夢だからと」山に行くのに寛容
なことを上田さんと話していた矢先に、お母さんが山を走って子供を追いかけて
いたので、あれは、「お前の夢だから」とお父さんが言って、家族で雲取山に来
ているに違いない。と私たちは勝手に話を盛り上げていた。
 10時20分雲取山荘着。10時50分雲取山到着。済んだ青空とは行かない
までも、景色を眺めながらゆっくり休憩する。甲武信ケ岳、金峰山方面がよく見
え、ここの尾根も一度縦走をしてみたいと思う。
 帰りは、意外とアップダウンがあり、距離も往復約21キロと長いので、歩く
のに飽きてきたがそれでも、初めての山域は楽しい。途中途中の看板を眺めては
止まり、話に花を咲かせる。
 14時40分、駐車場近くの茶店で休憩し、ジャガイモを串で焼いたものを食
べる。どう見ても、ジャガイモなのだが、売っている方は、中津川芋と言って、
ジャガイモとは決して言わない。面白い。駐車場に到着する前に、三峰神社に参
拝に行くことにする。○○講という大きな石の石造が数多く道脇に並んでいる。奉
納苗木1万本とか色々奉納苗木の本数が書いてある。結構有名な神社のようだ。
ネットで調べると、日本武尊の東征の際、碓氷峠に向かう途中に三峰山に登り、
伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで創建したという。景行天皇の東国巡行の際
に、天皇は社地を囲む白岩・妙法・雲採の三山を賞でて「三峯宮」の社号を授け
たとあった。
 明日の両神山の駐車場まで移動する。買出しの店探しに一苦労するが、何と
かお店を見つけ買出しを済ませる。早速、駐車場にテントを張るが、我々とあと
1台しかいなかった。昨日の寝不足とビールに酔い早めの就寝となった。
9月22日
 4時半起床、5時40分出発。100名山はいつも感心するが、道の整備とトイレ
が整備されている。登山口は、かなり山の中に入っていると思うが、この細い道
を村内(合併で市内)バスが通行しているのには驚く。私たちは、昨日と同様朝
一で登山口から歩いているようだ。人は見かけず静かな山行である。沢筋を歩く
が、秋の紅葉はこの山域は素晴らしいだろう。
清滝小屋 7時40分。もったいない話だが、この立派な小屋が無人になってし
まっている。避難小屋ではなく。とても大きな建物である。ここからは急登が続
くが、道は整備されている。
頂上 8時50分。静岡から見えた方が一人いるが、3人だけの静かな山頂であ
る。遠くに見える山々を眺めながらしばらく休憩をする。
下りは快適に下り、登山口11時30分着。時間が余ったので、この後、西沢渓谷を
歩くことにした。
入口13時20分。サンダルで散歩する予定だったが、念のため靴に履き替える。7
つ釜5段の滝までは5キロ弱もある。往復約10キロで、昨日同様20キロもあ
るではないか。ここで止めるわけにもいかず、とりあえず、道の整備された渓谷
を進むこととする。
色々な淵や釜があり、紅葉の季節はたまらないだろうと推測しながら進む。帰り
は、水平道の対岸を歩いて下るが、この水平道は昔トロッコが通っており、木材
や銅などを搬出した後らしい。「所々に彦一ちゃんころがし」とか名所があっ
て、このころがしというのは、トロッコごと彦一さんが沢に転落した場所だとい
うので、なるほどそんなところだと感心する。
 駐車場に帰るころにはたっぷり3時間の散歩を楽しんだ。早速、明日の大菩薩
嶺の登山口へ移動する。途中の買出しはスーパーがあって、申し分ない買出しに
喜び、風呂に入って、第3駐車場でテントを張るが私たちしかいない。
 テントを張り終え5分後には宴会体制に入り満足のうちに就寝。
9月23日
  朝、食事を済ませ、車を第1駐車場へ移動するが、他の車はあまりいない。
日帰り登山の大菩薩嶺は、出足が遅いようだ。
 6時出発。福ちゃん荘までは、車道の横にある山道を20分程登る。人もいな
いし静かだ。福ちゃん荘では、2002年9月に皇太子様と雅子様の休憩された
場所を記す看板があった。
ここからは、頂上を目指しゆっくり登る。天候は曇りで視界がない。途中休憩を
挟みあっという間に雷岩に到着。ここから頂上へ往復するが向かうが10分もし
ないうちに到着。なんともあっけない100名山ではあるが、天候が良ければ
きっと眺望もひとしおなのだろうと思う。ちなみに、頂上は樹林に囲まれている
ので、雷岩の辺が眺望はよさそうである。
雷岩から大菩薩峠まではくだりの景色のよさそうな道を進む。ただし、ガスの中
なので、景色はまったくない。大菩薩峠のお店で大休止をする。日本100名山
の暖簾があって、いくつ登ったか数えてみたが、あまり登っていないことを認識
した。
 峠から福ちゃん荘までは幅の狭い林道を下る。駐車場まで3時間の散歩であっ
たが、歩いたことのない山はやはり楽しい。
 -記・河合-
【百名山ツアーの感想】  ―記:上田―
キャンプをしながらの百名山ツアー。初めてのスタイルで楽しい山行でした。
雲取山はどこから歩いても遠い山。甲武信岳方面の縦走路は遙かに西に延びて
おり、この山域がなかなか広いことを実感した。
両神山は谷合の照葉樹林が美しかった。頂上から北西面への縦走路は岩尾根で
続き、周囲の山と比べ特異な雰囲気だった。おまけの西沢渓谷と古のトロッコ軌道の道、
大菩薩嶺、大菩薩峠も歴史を感じさせるいい山だった。


雲取山より甲武信岳方面
両神山頂上より
霧の中の大菩薩峠
2009.9.21~23雲取山:両神山:大菩薩嶺 (7)

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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