極寒の藤原山荘と御来光

【藤原山荘】2015.12.30(加藤)
【年月日】2015年12月30日~31日
【メンバー】加藤
【コース】西藤原駅から表登山道を往復。<藤原岳登山口休憩所>10:45-13:10<藤原山荘>翌8:15-10:10<藤原岳登山口休憩所>

タイムラインに流れる「山行きました!」報告を妬ましく羨ましく眺めていた年末、やっぱり年内にもう1回くらい山に…と思い立って行ってきました。

以前5月に行った折は、藤原山荘の佇まいと、夕焼け・濃尾平野の夜景が素晴らしく、今回はさらに御来光も見ようという計画です。しかし冬の山小屋は厳寒、防寒対策の大切さを体感しました。

<30日>

西藤原駅で電車を降り、登山口の休憩所で届を出して出発。ひたすらつづら折りの道を登るだけ。この辺の山はセメント会社の所有物らしく、所々に看板が設置してあります。

8合目より上では銀世界に…

8合目より上では銀世界に…。新雪を踏んでいけばアイゼンは要りません。下りは無いとちょっと怖い。

 

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2時間半弱で藤原山荘に到着。山荘と名は付くものの、実際は2階建ての避難小屋です。2階には先客が居て、ワイングラスなど並べて出来上がっているので、1階のベンチに寝床をとります。ではここで、藤原山荘をご紹介~。

外観。ステンレス(?)の外板と避雷針が醸す「秘密基地」感がgoodですね。

外観。ステンレス(?)の外板と避雷針が醸す「秘密基地」感が良いですね。過激派のアジトにも見えます。

内観1 ご覧の通りとても地味です。

1階部分(一昨年の写真)

2階部分 大変シンプルですね。

2階部分(一昨年の写真)

シチュエーションはこんな感じです。伊勢湾と濃尾平野を一望できる、絶好の場所にあります。

伊勢湾と濃尾平野を一望できる、絶好の場所にあります。

周辺には鹿の群れが居り、夕方になると「ピュー」と物悲しく鳴きます。

周辺には鹿の群れが居り、夕方になると「ピュー」と物悲しく鳴きます。

以前はトイレだった建物。謎の白いオブジェの正体は…。

以前はトイレだった建物。謎の白いオブジェの正体は…。

「男性用小便器」!むかし美術の教科書でこういうのを見たような…。これはアートなのか否か、幅広い論議が待たれます…。

「男性用小便器」(を逆さにしたもの)! むかし美術の教科書でこういうのを見たような…。これはアートなのか否か、議論の広がりが待たれます…。

 

さて、山頂まで20分程ですが、曇っているので小屋に籠ることにしました。マットとシュラフで寝床を作って潜り込みますが…冷たい。スリーシーズンのシュラフで大丈夫と思いきや、甘かったです。ツェルト代わりに持ってきたテントを張っても良いのですが、ここはあくまで「藤原山荘」に泊まりたいところ。防寒対策、しましょうか!

まずは上半身から、レインウエア,フリース,ユニクロと着込みます。上半身はこれで十分ですが、足が冷たいので快適にはならず。頭寒足熱の熟語が身に沁みますね。

「防寒具」はこれで尽きたので、シュラフに丸めたテントを突っ込んでみると、これが意外と暖かい。見た目はともかく、空気の層ができれば何でも良いんです、たぶん。しかしまだ足先は寒い。好日山荘のお姉様が、ザックに足を突っ込んで寒さを凌いだ事があると言っていましたが、自分のは金属ポールで成形してあり、足が入りません。

あと布と言えば…スパッツ。試しに靴下状に穿いてみると…これが滅茶苦茶あったかいんですね…布1枚でこんなに違うとは…。最後に靴下を3枚穿きにして完成です。

人心地ついたところで、しばし昼寝、そして夕方…この日は雲が多過ぎて夕焼けは残念。夜景は奇麗に見えました。

濃尾平野の夜景。

濃尾平野の夜景。

 

やる事もないので、7時には就寝…zzz。

<31日>

小屋に吹き込んだ雪。そりゃ寒いわさ。

小屋に吹き込んだ雪。そりゃ寒いわさ。

 

防寒対策のおかげでそれなりに眠れた翌朝、それはそれは素晴らしい御来光でした。

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四日市の煙突群に注ぐ朝陽。

四日市の煙突群に注ぐ朝陽。

 

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関ヶ原の方から朝靄が下ってきました。

関ヶ原の方から下って来た靄。

 

おしまい。

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愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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