南アルプス:夜叉神峠~北岳~間の岳~塩見岳~三伏峠

★山行名 【南アルプス:夜叉神峠~北岳~間の岳~塩見岳~三伏峠】
★年月日 【1998年4月26~29日】
★メンバー【上田、河合、福地

・4/25 新幹線、東海道線、身延線乗り継ぎで甲府へ その夜夜叉神峠トンネル手
前のゲートまでタクシー。
・4/26 8時発で鷲の住山経由で野呂川林道へ下り、11時 歩き沢橋より池山尾
根に取り付く。池山小屋2時着。城峰3:30、砂払い5時着。
・4/27 5:50発。7時、ボウコンの頭着。9:40、北岳着。 12時、間
ノ岳。3時、熊の平着。 5:20新蛇抜手前着。
・4/28 5:50発。11:30塩見着。 15:50 本谷山着。
・4/29 5:40発 7時三伏峠着。9時、沢の出合い着。 10時 塩川小屋
着。タクシーで伊那大島へ 飯田線で豊川へ 16時着。
4/25夜、豊橋発。新幹線で静岡まで行き、富士まで東海道本線、富士から身延
線に乗り換え、甲府に0時前に着く。そのまま、タクシーで約1時間で夜叉神峠に着
く。ゲート前の駐車場でテント泊。

26日 朝、晴れ。いい天気だ。しばらくは林道を歩く。長いトンネルがあるが、
照明があり、ライトを出さずに済んだ。
しばらく歩いて、山道に入る。少し登ってから、だっーと下る。発電所があり、吊
り橋を渡る。再び少し登って林道に出る。1ヶ所、道が壊れていて慎重に渡る。ま
た、しばらく林道を歩く。橋の手前でいよいよ北岳へ向かう山道に入る。ここが取っ
付きと言うらしい。すでにバテ始めている私はとぼとぼと歩く。途中で共同装備を一
部河合さんに持ってもらった。
単独北岳ピストンの人に出会う。この人と抜きつ抜かれつ歩く。の辺りに雪は殆ど
ない。しかし、登って行くに従って雪が出てきた。
池山小屋まで来ると、とりあえず水には困らない程度の雪はあった。さらに登っ
て、砂払というところで泊りとする。地図によると森林限界で、景色は良い。さて、
といったところで河合さんのピッケルが行方不明。お気に入りのピッケルだったらし
く、ショックを受けていた。今晩はすき焼きである。8時には寝る。

27日。朝4時頃起床。今日もいい天気だ。雲海がすばらしい。5時半くらいには
テントを畳んで出発。1時間くらい歩いて、ボーコンの頭に着く。北岳が目の前に見
えてくる。
少し歩いたところで雷鳥のツガイがいた。初めて見たので感激。白い羽に少しだけ
黒い斑模様が出ており春の装いである。とことこと歩いていた。さらに歩いてボーコ
ンのコルに着く。この辺りは梯子があったりで足場は少し悪い。
雪の上と石の上を交互に歩く感じでしばらく歩くと、間の岳方面との分岐点に着
く。河合さんは途中でピッケル代わりに鉄の棒を引っこ抜いて使っていた。結構長い
し重いのに、よく使っていられるなあと思わず感心してしまう。この棒は結局本谷山
山頂まで持って行っていた。
分岐点でザックを置いて、北岳山頂へ向かう。山頂へは午前中に着。さすが日本で
2番目に高い山だ。眺めは最高。風もなく、非常に穏やかだ。12月から山に行き始
め、春山は初めての私は、山頂は強風が吹いているものと思っていただけに、この穏
やかさには驚いた。春山は、なんて気持ちいいんだ。
景色を楽しんだ後、間の岳へ向かう。間の岳は山頂がなだらかで、頂上へ着いたと
いう感激が少ない。さらに歩いて歩いて歩く。今日は11時間半歩いた。私が遅いの
で、行動時間は長くなった。しかし、今日は疲れた。今日の晩飯はカレーじゃ。

28日。昨日と同じく4時頃起床。今日もいい天気だ。今日も5時半ぐらいに出
発。塩見岳には昼ぐらいに着いたと思う。つばめがたくさん飛んでいた。塩見岳の下
りは浮いている岩が多く、危険。慎重に降りる。上田さんが結構大きい石(クーラー
ボックスか小型冷凍庫くらいの大きさだった。)にのったら、かなり下までごろごろ
と転がっていった。くわばらくわばら。
塩見小屋では、雪かきをしていた。今日来たところらしい。今年はやはり雪が少な
い様で、例年だと屋根も埋まってしまうらしいが、今年は屋根も見えており、いつも
より2mくらい雪が少ないそうだ。
五右衛門山のトラバースルートがよく分からず、塩見小屋の人達のものと思われる
トレースをたどると、五右衛門山山頂に到着。塩見小屋の人達は???からきたらし
い。われわれは結局藪こぎになった。やぶこぎ初体験の私にはちょっとしんどい。足
はとられるわ、枝にはひっかかるわで、少々いらいらぎみで少し進んでなんとか道に
出る。
さらに進んで本谷山山頂到着。今日は本谷山でテントを張る。4時前には到着。し
ばらくは外でつまみをつまみ、酒を飲み、くつろぐ。薄暗くなるにしたがってガスっ
てきた。テントに入り晩飯。今日はマーボ春雨、デザートにプリンを食す。

29日。4時頃起床。5時半頃発。今日も天気良し。今日はもう帰るだけだ。三伏
峠までの道の途中で久々の登山者とすれ違った。三伏峠ではテントが2つ。ここから
はどんどん下って山を下りる。塩川小屋までの川沿いの道ではニホンカモシカに出
会った。もうこの辺りはすっかり春の陽気である。
数人の登山者とすれ違った。塩川小屋でタクシーを呼んでもらって終了。タクシー
が来るまでの約1時間、ビールを飲み、ショウガとりんごをつまみ、雑談。ショウガ
がおいしかった。
タクシーで伊那大島駅まで行き、飯田線で帰る。特急「ワイドビュー伊那路号」で
快適に帰る。
今回の山行はずっと天気良く快晴が続き、景色もよく、とっても楽しく、快適な山行
でした。(バテ気味だったけど…)
―記 福地―

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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