北鎌尾根(水越乗越経由)

★山行名 【北鎌尾根(水越乗越経由)】
★年月日 【2001年4月28日~30日】
★メンバー【鷲見、鈴木(峠の仲間)】

プロローグ
岳連の講習会の時に知り合いになり、春山を一緒に行こうということになり、山スキーで
北鎌へ行こうということになってしまった。
鈴木氏の場合、スキーが本命で、北鎌でおちゃを濁そうと思っていたらしい。
私は、山スキー靴で登攀をするのは危険であるので、普通の登山靴にし、スキーもショー
トスキーを買い、北鎌に臨んだ。

4/27
153号線沿いのどんぐりの湯に9時に待ち合わせをし、19号線をへて、林道を通り、
沢渡へ。2時に到着。月が出ていて天気上々。
4/28
鈴木さんが4時過ぎには起き出し、タクシーをチャーターし、鎌トンネルを5時に通過。
上高地を、5時半には出発。歩けるところまで、ジョギングシューズを使うのでかなり楽
である。左側には明神岳が歩いているうちに姿を変え、目を楽しませてくれる。
横尾で、ジョギングシューズをデポし、登山靴に履き替え、槍沢を詰めていく。
そして、水越乗越側へ歩き始めるが、先行者が前を歩いている。
水越乗越で追いつくが、千葉から来たらしく、天井沢を下るのなら、下部は雪がないので
樹林帯に入るといいとアドバイスをくれた。
その人は、さっさと下ってしまい、私たちはスキーを装着。
しかし、登山靴では滑りにならず、私は転倒を繰りかえしながら樹林帯まで行き、そこか
らは歩いて、北鎌沢の出会いまで行く。鈴木氏はショートのテレマークスキーでなかなか
上手にすべっている。さっきの単独の人がいて、貧乏沢までいくと、滝の処理で3時間ぐ
らい掛かるというので、私たちもそこにテントを張る。
妙にくわしいので、私たちはその人の事を北鎌の主と呼ぶ事にしてしまった。
夜は、ビール、酒、ワンタン、焼肉、マーボー春雨ナスとよく食べ、7時半には就寝する。
4/29
朝、4時に起床するが、北鎌の主はもう出発していた。6時に出発するが、P6P7のコルまで
650mの登りでかなりかかる。そこから稜線ずたいに北鎌の主のトレースがつき、それを追
ってゆく形であるが、独票手前のピークで迷ったあとがあり、ザイルをだしてああでもない、
こうでもないとしていると1時間半ぐらい時間をロスしてしまう。結局よく見ると
右側の下に、夏道があった。ほとんど、右側に夏道があるようだ。以前来たことがあるのに、
さっぱり忘れている。また、後ろから後続隊はこないようだ。
今日中に槍を越える予定だったが、3時ぐらいから天候がくずれてきたので、P16の頂上が
よいテント場なので、4時に行動を打ち切り、中で酒を飲みはじめる。
北鎌平の手前のピークである。雨と雪の霙気味で、週間天気予報では明日から崩れる予定
が少し早まったようだ。
4/30
天気が悪いので、4時起床の6時半出発。北鎌平を超え、槍に取り付くが右側で雪が雪崩れ
ている。適当に取り付いて登ってゆき、頂上直下の30m下の所にハーケンが2本打ってある
ので、そこを、登ろうとするが登れない。右側に別のルートをとり頂上へ。
頂上の人から拍手をもらうが、ルートはもっと左側を登るのが正解のようだ。
そろそろ天気は北から回復し、笠ケ岳などが見えはじめる。予想通り、低気圧は南に下がっ
て通過したようだ。
そして、やり沢を滑降。12時出発で槍沢山荘まで滑るが、登山靴では思うようにはすべれ
ないが、歩きの人よりはかなり早かった。
横尾まで登山靴。そしてジョキングシューズに変え、上高地へは6時に到着し今日中に帰れる。
(釜トンネルの閉門は7時)温泉へ入り、塩尻へでてくるくる寿司を食べて帰路へ。
夜中の2時に豊川に着くが疲れすぎていて眠れないので、洗濯も全部してしまい朝4時に就寝。
今日はゆっくりして、明日は飯豊に向かって出発する。
―記:鷲見―

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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