豊川山岳会

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南ア深南部・小無間山東尾根

      2015/02/23

★山行名【南ア深南部・小無間山東尾根】
★年月日【2002年5月18日】
★メンバー【田中】

 昨年大無間山南尾根に向かう時、静岡の山岳会の方に今は廃道になってしまっているけ
れども小無間山から北に向かう尾根も楽しいよと聞いていたので、機会があれば行ってみ
たいと考えていた。山に行きたい気持ちが強い今、約1年ぶりに深南部へ向かった。なお、
小無間から北面に派生し北東に延びる尾根である。

5月17日(金)
 19時豊橋発。国道362号線で天竜市、春野町、中川根町の山道を走る。途中から雨
が落ちてきて霧も出てくる。視界が悪いので緊張のドライブとなる。大井川沿いまで出る
と道幅も広くなり一安心できる。大井川を寸又峡方向にさかのぼり、寸又川出会で接岨峡
へ向かう。接阻峡までは道幅が広く走りやすいがその先は山道となる。静岡市井川までく
ると再び広くなる。田代集落にあるオートキャンプ場の向かいの駐車場(24時着)に車
を止め、雨が降っているので屋根のある無人販売所にツェルトを張り就寝。激しく降る雨
音に途中何度か目を覚まされる。

5月18日(土)
 4時起床。雨はシトシトと降り続いているが身支度をすませ5時30分発。神社を抜け
登山道の急なコンクリートの階段を登る。登山道に出るとしばらくは急登であるが、尾根
が合流すると緩くなる。再び急登を登ると大きな尾根に乗る。やせ尾根なので尾根上にい
ることがよく分かる。はるか200メートル下を流れる大島沢から轟々と沢音が響いてくる。
昨晩からの降雨でかなり水量が増えているようである。尾根は始めは緩いが、小無間小屋
辺りは急になる。左手方向に大きな岩が見えたらすぐP4(1796.2三角点ピーク)に出る。ピ
ークは広く展望もなかなかである。小無間小屋は少し進んだ(下った)ところにある。樹
林の中にあり薄暗い。ここから難所の鋸歯となる。前にも記したがちょっとしたアップダ
ウンであるのだが…。今回は降雨時であるのでスリップしないよう慎重に通過する。途中
アカヤシオの花が地面に落ちていた。P1と小無間山のコルの崩壊地のフチを慎重に通過し、
300メートル程登ると小無間山山頂である。山頂は広いが樹林に囲まれ展望は無い。
 ここから進路を北に取り、小無間山東尾根へ取り付く。しばらくは所々に赤テープもあ
り、踏み跡もはっきりしている。尾根が緩くなると赤テープはまったくなくなり、ケモノ
路が多数派生しどこがルートなのかよく分からなくなる。しかもガスが発生しており、二
重山稜でもあり、不安を抱きつつも東側へ延びる尾根を意識しながら進む。下降点はここ
かなって思う所があったがいまいち良く分からない。とりあえずパスして歩き易い所を進
むが尾根の方向が違う。傾斜が緩いので登り返さず斜面をトラバースして修正する。この
尾根に乗ってから昔の登山道の指導標が2つあった。あきらかに他の尾根とは違うのでル
ート上にいることは分かるのだが、人工物があると安心できる。突然ガサガサっと音がし、
白いお尻が跳ねて行く。今回の最初のケモノ日本鹿と出会う。1805ピークにつくといつの
間にか雨は止んでいた。雨が止んだのは嬉いが、気温が上がるのでガスはより深くなって
しまう。1805ピークは東側に開けているのだが、大井川はガスの中である。目指す尾根は
1805ピークを北東に少し降りた所から分岐していることを地形図から読み取り、尾根に乗
る。ここからは道もはっきりしており、10メートル間隔ぐらいでビニールテープがある。
調子にのっていっきに1176標高点辺りまで下る。ここで対岸が見えたので方向も確かめず
にその方向へ向かう。途中“保安林”の看板もあり安心するが、尾根が急になり不安にな
りコンパスで方向を確認する。見えた対岸は大井川の対岸ではなく外山沢の対岸であった。
あんたなにやってんのって感じでカモシカがこちらを見ている。しかたなく登り返すが、
傾斜の緩くなったところでケモノ路を使ってトラバースを試みる。しかし安全に通過出来
そうもない沢に進路を絶たれる。途方にくれているとガラガラと落石を発生させながらイ
ノシシが通り抜けていく。イノシシの通り道を利用させてもらおうとそこに向かうが、4駆
のイノシシは通れるが2駆の人間では通過できそうもない。尾根を少し登りなんとか沢を
横切る。そこから何本か沢を横切ると崩壊のある沢に進路を完全にはばまれる。もうどう
しようもないので尾根を登る。15メートルも登るとルートを間違えたところに出た。道を
間違え始めはちゃんと登り返したのだが、傾斜が緩いからトラバースした方が近道になる
と考えてしまった。このトラバースに1時間程時間が懸かり、遭難の危険もあった。ちゃ
んと間違えた尾根を登り返せばたかだか15分程度であるのに…。ルートは崩壊のかかる
沢のフチの急な尾根に続いている。ここの下降にはザイルが欲しいが今回は持ってきてい
ない。バランスを保ち滑落に注意しながら下る。しばらく進むと樹林が開け、送電線下に
でる。送電線巡視路を探すが、日当たりが良いせいか草がボーボーで道らしきものは見当
たらない。しかしビニールテープがはってあるので、それを頼りに進むとはっきりとした
道に出て山崩れで埋まった旧道に出る。登山口のある田代まで1時間で戻る。

コースタイム
田代登山口5:30~小無間小屋7:45~小無間山9:45~1805ピーク12:0
0~1176標高点15:30~車道16:30~田代登山口17:30

―記:田中―







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