届かなかった熊伏山

熊伏山
2012年2月5日(日)
メンバー 山本、浅田、Nさん
雪山ハイクのつもりで熊伏山へ行ってきたが、1653mの南アの前衛峰はそう簡単に山頂を明けてはくれなかった。
先日降った雪が道路に残っているか心配しながら出掛けたが、R151には日陰に雪が残っている程度であった。また天竜川沿いの道には雪は全然なく、周りの山々にも雪が無い状態であった。
山本さんとこれならスニーカーで登れるかもと、冗談を言いながら竜頭山の登山口を過ぎて水窪へ入って行く。水窪を過ぎて青崩峠へ続く細い道になると路面が凍結してきた。ノーマルタイヤの私の車では、スリップして急坂は登れなくなってしまう。
幸い路肩に駐車スペースがありそこへ駐車して歩き出す。
熊伏山2012,2 001
熊伏山2012,2 002
林道横の氷爆
20分ほど所々凍った道を歩くと足神神社に着く。
熊伏山2012,2 004
足神神社
簡易トイレで用を済ませて登山口へと登って行く。登山口近くになると雪が10cm程になってきた。塩の道と書いた石碑がある登山口より桧の林の中を青崩峠へと登って行く。
熊伏山2012,2 006
登山口
20分程で峠に着き小休止をする。この時点ではまだ太陽が出ており暖かかった。
ここから本格的な登りとなる。
熊伏山2012,2 007
青崩峠
右側は青崩れのガレでその境界を登って行く。
熊伏山2012,2 008
Nさんが滑って登りにくそうなのでアイゼンを着ける。途中の展望の良い所から聖岳、兎岳が見える。この頃から空には雲がかかりだして寒くなって来た。
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聖岳遠望
トラロープがフィックスしてある急登を慎重に登っていくと、下ってくる単独行の登山者に会う。彼も頂上までは行けなかったと話していた。スリップに注意してあえぎながら急登を登って行くと、電波塔のある少し広くなった所に着く。時計を見ると1時少し前であったのでここで昼食とした。
ガスコンロに火をつけて、暖かなカレーうどんを作って食べる。
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この雪の状態であればまだ山頂まで2時間程掛かると予想し、残念だが今日の登頂は諦めて下山と決める。太陽は完全に雲の中に隠れて寒くなって来た。
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先ほど登って来たフィクスロープのある急登を慎重に下る。雪が湿っていてアイゼンがすぐダンゴになるのでNさんも苦労している。
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登山道に穴が開いていてガレが見える所を慎重に下り青崩峠に降り立つ。ここまでくれば一安心である。
足神神社の横から湧き出ている名水を、ペットボトルに詰めて車までゆっくり下った。
初心に帰り雪山は、アイゼンを持って来るべきだったと、山本さんと反省しつつ帰路に着いた。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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