2012夏山JOYPart3

北岳
2012年8月25日~27日
メンバー 浅田、Nさん
当初3名でテント泊で計画をしていたが、1名不参加となり2名で、私自身25年振りの北岳へ行って来た。好天に恵まれて今夏3回目の夏山JOYであった。
8/25(土)
豊川を午後7時に出発して、戸台の仙流荘の駐車場へ着いたのは11時を少し回っていた。
8/26(日)晴れ後曇り後晴れ
朝一番のバスに乗り北沢峠へ、そこでバスを乗り換えて、広河原へ8時に着く。
広河原から仰ぎ見る北岳は、大樺沢に残る雪渓とバットレスの黒々とした岸壁、八本歯のコルから山頂へと向かう稜線のカーブが、例えようも無い日本第二の高峰の雄雄しさを感じる。身支度をして大樺沢を二股へと登り出す。
北岳2012、8、 004
白根御池小屋への分岐を過ぎると沢沿いの道となり、所々沢の水が流れている登山道を登って行く。暫く登ると樹林帯から抜け、真夏の太陽が容赦なく照りつけて暑い。
登り出して2時間半程で二股に着く。ここには簡易トイレが設置されていて、女性にとっては有難い。二股から雪渓を50m程歩き、沢沿いの夏道を辿る。
北岳2012、8、 006
大樺沢の雪渓
Nさんは暑さと寝不足のせいか、ピッチが上がらず辛そうである。
小休止を取り、Nさんのお母さん特性のキュウリのビール漬を頂く。
ポリポリという食感とみずみずしさ、少し塩味がきいていて食欲がでる。
行動食(オニギリ)を食べて序々に傾斜の増す登山道を登って行く。
右手にバットレスの岸壁が、大きく迫ってくるのを感じる最後の水場で、取っておきのカップ麺を作り食べる。
北岳2012、8、 008
二股からはバテないようにゆっくりと登り、3時間半で八本歯のコルに着く。夏山特有のガスが湧き出して山頂はガスの中へ。コルから梯子と岩稜を登りトラバース道の分岐へ。ここからガスの切れ間に北岳山荘が見えた。
北岳2012、8、 013
八本歯のコルへの登り
北岳2012、8、 015
八本歯から北岳山荘
所々梯子やクサリがあるトラバース道を辿り主稜線へと行くが、途中のお花畑に咲く可憐な花々が疲れた身体を癒してくれる。
予定より1時間程遅れたが3時40分北岳山荘に着く。
北岳2012、8、 019
早速泊まる手続きを済ませて部屋へ入る。部屋は大部屋で(70~80名)あるが、今日の客は20名程でガラガラの状態で有難い。取り合えず生ビールで乾杯をする。
夕食まで少し時間があったので横になりウトウトする。1時間程するとガスが晴れて来て山頂が見える。また雲の切れ間から富士山が頭を出す。
北岳2012、8、 020
北岳と飛行機雲
夕食後出てみると、満天の星空に上弦の月が輝いている。下を見ると甲府の夜景が綺麗であった。
8/27(月)晴れ
朝食を食べていると、赤く輝きながら太陽が昇ってくる。
食堂の窓越しに写真を撮る。
北岳2012、8、 026
北岳2012、8、 027
北岳2012、8、 029
間の岳と農鳥岳
12時15分のバスに間に合うように、5時半に出発する。
右手には雄大な富士山を、左手には仙丈岳、遠くに中央アルプスを見ながら登って行く。
八本歯のコルへの分岐を過ぎると、一層傾斜は強くなり喘ぎながら登り、山荘から1時間20分で山頂に着く。山頂は多勢の登山者で賑やかだ。記念写真を撮り、360度の眺望を楽しむ。
北岳2012、8、 038
山頂
北岳2012、8、 039
間の岳と塩見岳
北岳2012、8、 040
鳳凰三山
北岳2012、8、 043
甲斐駒ヶ岳
20分程山頂に留まり、名残欲しいが肩の小屋へと下って行く。岩稜を1時間程下ると肩の小屋に着く。ここから見るバットレス第四尾根と富士山は好きなアングルである。
北岳2012、8、 045
肩の小屋
北岳2012、8、 046
第4尾根と富士山
小太郎山の分岐まで下り、草すべりを御池小屋めがけてどんどん下って行く。すぐダケ樺の樹林帯となり、太陽が遮られて思ったより涼しい。
暫く下ると下に小さく白根御池が見えてくる。
北岳2012、8、 048
白根御池
肩の小屋から約2時間で白根御池小屋に着く。小屋はまだ新しく特にトイレが綺麗である。
私はノンアルコールビール、Nさんはソフトクリームを食べて元気をつける。
小屋から広河原までの登山道は、暫くトラバース気味に下り、尾根に出ると特急の下りとなる。木の根や岩の足を取られないように、慎重に下り膝が限界に近ずいた頃やっと広河原に着く。バスで往路を戻り仙流荘へ、温泉で汗を流し次の目標は何処が良いかと、山談義をしながら帰豊した。
記 浅田

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
インスタ、フェースブック フォローしてください!

目次