雪洞泊の大日ヶ岳

大日ヶ岳
3月7日〜8日
メンバー 小野
ずっとやりたかった雪洞泊。
だいぶ暖かくなってきたので、そろそろ行かないと今年は諦めることになりそうなので急遽、行くことにした。
前日の6日、23時に豊川を出発し、高鷲の駐車場で仮眠し、登山口を目指す。
当初は高鷲スノーパークからゴンドラを使用して、山頂を目指そうかと思ったが、せっかくなので登山口から登ることにした。
ひるがのの他山口から尾根を追求する夏道。
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午前中は少し雲もあるものの、気持ちよく青空も見える。
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今回は雪洞が崩れたり、完成しないことも考え、テントなども持ってきたため、久しぶりに90ℓのザックが満タン。
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途中、いろいろな動物の足跡を見かけ、鹿かなとか思っていると、カモシカに遭遇。
金沢にいるときは、よく見かけていたものだが、久しぶりに見た。
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胸突き八丁の急登を登り、一ぷく平へ。この辺はブナ林の広場になっているので、ガスがひどいと迷いそう。
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胸突き八丁辺りまでは前日くらいのトレースが残っていたが、それ以降は完全にトレースなし。
雪は締まっていて歩きやすく、アイゼンも着けずに気持ちよく歩ける。
稜線に出ると、少し眺望がよくなる。
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稜線上は所々、雪庇も発達している。
稜線途中から雪が締まっていなかったため、ツボ足では膝上までごぼってしまうので、ワカン装着。
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雪上訓練で一度は着けていたものの、まともに使うのは初めてでのぼりで滑ったりしたが、徐々に慣れていった。
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山頂手前。山頂やスノーパークからの稜線上にちらほらとバックカントリーのスキーヤーやボーダーの姿も。
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1130頃山頂に到着。大日様も山頂の石柱もほとんど埋まっていた。
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山頂はガスで視界も悪かったので、早々に引き返し、山頂から少し下ったところで雪洞の作成にかかる。
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木の近くで雪面が少し傾斜している所で、まずは下に掘り進める。下の方では氷のように硬い層もあった。
1m程掘り下げたところから、横穴にしていくのだが、作業の手間から、最初は小さくしようとしていた入口が大きくなってしまった。
要領悪く、雪を削って掻き出していたのも、徐々に要領をつかみ、シャベルで30cm位のブロックで掘り進める。
最終的には奥行が7、80cm、横幅約2m半、高さは正座してちょうど頭がつくくらいの大きさの雪洞になった。
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壁をくり抜き、蝋燭台兼テーブルも作ってみた。
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結局、雪洞の作成には、4時間ほどもかかってしまった。
場所の選定や要領を良くすれば、2時間もかからないだろうと思う。
まだまだ改善の余地がたくさんあった。
作成が終わった17時ころには雲も少し切れ間を見せ、綺麗な夕焼けが見えた。
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酒を飲みながら、夕食をとり、天井が下がって、生き埋めにならないように祈りながら就寝。
朝起きてみると、天井は全く下がっていなかった。
バーナーの大きすぎた入口から雪が入り込み、ザックの上に積もっている。
入口はブルーシートで覆っていたが、風で入り込んだのだろうと、外に出ようとすると入口の半分位が雪に埋もれていた。
かなり雪が降ったようで前日にかきだした雪のブロックなども綺麗に覆われて跡もなくなっていた。
荷物を出したあとは、雪洞の解体。
作るのは時間がかかったが、崩すのはあっという間だった。
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夜に降った雪は3、40cmは積もっているのでワカン装備で出発。
稜線上は風が強く、雪を巻き上げたりしており、視界もあまりよくなかったので、途中、何度かルートがあっていりのか不安になったが、その度に地図を広げ、時間をかけてしまった。
今回、山と高原地図しか持っていなかったが、雪山に入るなら地形図を持っていくべきだと痛感した。
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風が強かったので、シュカブラが綺麗にできていた。
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途中から天気も良くなり、無事10時くらいには下山。
久しぶりの一人山行を楽しむことができた。

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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