自分が勉強になる立山研修所

【立山研修所(読図・プランニングコース)】2015.11.6(河合)
【年月日】2015年11月6日~8日
【メンバー】河合

5日(木)恵那で北村さんと亘さんと合流し、3人で立山研修所へ向かう。午前1時30分ごろ到着し、亘さんとしばらく2人で話をする。

6日(金)講師打合せが9時からあった。今回で3回目の講師で、手順や講習内容が分かっているので、前回よりもプレッシャーは少ない。全体の講師打合せの後、地図の講師全体で大きな講習計画を話し合い、細部は5班の谷山講師(明治大学山岳部ヘッドコーチ。フリーライターであり、多くの引き出しを持っていて非常に頼りになった。)と打ち合わせを行った。5班は6人。一人の講師に3人の受講生。体制が申し分ないくらい充実している。
午後から開校式を行い、登はんと読図班に分かれる。読図の基調講義(90分の)を亘さんが行い、その後、読図全体でコンパス1・2・3を室外で行った。
その後は、班に分かれ、翌日の実技の内容を話し合い、「ムカデ地図」の作成を行った。

7日
天気は曇り。朝7時、研修所出発。行動は7時30分出発。今回、私の班は、読図について理解されている方だったので、かなり細かな説明だったり、コンパスの使い方だったり、私の知識を100%出した。マニアックな説明は結構熱く語る場面もあった。

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熱心に地図を見る受講生

昼は、大辻山の頂上で、剣岳、大日岳等を眺めながら昼食をとった。3回目にして初めて大辻山に登ったが、景色も見渡せよかった。

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奥に剣岳、右側に大日岳
 20151107_115127 講習生の方は、かなり熱心で私もワクワクしながら説明を続けた。その甲斐あって、私の頭はあっちっちになり、下りの途中、間違った説明をしてしまう個所も1か所あり(現在位置確認を間違えていた。)まだまだ、修行が足りないと反省もした。
鳥越峠で読図は終了でピックアップをしていただき、スキー場の方へ移動した。ここで、コンパスの直進の練習(林で藪がある場所距離約400m)を行ったのだが、途中に高さ2mのコンクリートで両岸がおおわれた川が出てきて危険もあったので講習内容について今後検討することが必要と思った。
この後は、振り返りを6時30分まで行い、8時から1時間みっちり概念図の講義があり、1日充実した講習内容であった。

8日
天気は雨。

道の無い山域をチームで歩き目的地に達成する総合講習を行った。

20151108_074532自生しているナメコ

私の班は、チーム力も高く、危険な場面がなければ、私は指示をださないよ。と言ってスタートした。過去、2回同じ講習内容を行ったが、一度も正しいゴールにたどり着いていない。尾根の下りで藪こぎもあるので、グレードは高い。講習では、「教え過ぎない。講習生に新しいものを自分自身で発見してほしい。」と思っている。教え過ぎないことが重要だと思う。

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雨の中藪の中を読図中
今回はチーム力も技術的にも素晴らしい講習生の方に会えて自分もスキルアップすることができた。

ー記・河合ー

この記事を書いた人

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