雨の涸沢岳

【涸沢岳】2016.7.17(井澤)
【年月日】2016年7月15日~18日
【メンバー】浅田(L)、上田、西村、茂津目、森、吉中、岩井、井澤
さぁ、二年前の「雨の涸沢」のリベンジだ!今度こそ、たとえ雨でも奥穂登頂だ!と個人的に意気込んで、いざ長野県へ!
<前夜発>
15日午後8時豊川集合、二台で出発。山を越え、飯田山本IC~松本IC~
~松本駅でメンバー一人をピックアップ~沢渡駐車場着。

<16日(一日目)>
上高地河童橋~明神~徳沢~横尾~涸沢

沢渡駐車場~タクシー~上高地へ。帰りのタクシーでも聞いたのですが、今年から施行された山の日に皇太子様がヘリコプターでみえるのだとかホテルを3日間貸切るのだとか…。
朝食を摂り、7:25頃上高地バスターミナルを出発。青空も見え、好調の滑り出し!この調子だ!!
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7:30 河童橋。「行ってきま~す!」
CIMG7880いろいろな花が出迎えてくれます。
トリカブト、ホトトギス、ショウマ…
CIMG7885CIMG7889 CIMG7891ここで、Q1
水辺を覗くと…さてどこに何がいるでしょう?
CIMG7893(最終日(帰り)にもほぼ同じ場所にいたのにはびっくりでした!)
きれいな青空!
CIMG78988:20明神着 二年前とは違ういい天気☆
CIMG7900どんどん歩を進めます。
銀竜草
CIMG79019:15 徳沢着
帰りにぜったいソフトクリームを買うぞ!と心に決め、ここは我慢です。
休憩していると、水辺にオシドリの親子が!(この写真だとわかりにくいですが)
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横尾に向かって、歩を進めます。CIMG7916キツリフネCIMG7918

冷たい水が心地よいです。
CIMG7921 CIMG7919「ナゾノイモムシ」
成長すると何になるのかな?ゲットはしません。前足(?)が3本見えるよ~。
CIMG793010:35横尾着
さて、このときザックの中をふと見ると、水が減っているぞ?ここまできたら、これほどいらないし…ということで、ふたを取って、さようなら…と。
このとき、恐ろしいことになっているとは知る由もありませんでした…(気づけ!!)
さぁ、横尾大橋を渡って、いざ、涸沢へ!
上高地は、下道が長いので、だんだん体が慣れていってよいですね。
CIMG7937絶壁。恐ろしい。
CIMG794011:55本谷橋着
CIMG7942この水が冷たくて、手を入れると痛いくらいです。ビシッと引き締まります。
CIMG7950 茂津目さんのおいしい鬼まんじゅう。この糖分がパワーをくれます。サイコ―!!
CIMG7952さて、少しずつ、本格的な登りとなってきます。
CIMG7956岩についているこのような白い跡は、アイゼンで着いた痕なのだそうです。
CIMG7954青い空、白い雲、緑の木々とその間を通る谷。いい色合いです。
CIMG7957もう一息です。
CIMG7960クルマユリ
CIMG7967雪渓が残っているところがありました。
CIMG7969チングルマが咲いていました!7月に山に来るといいですね!
CIMG7970最後の登り。
CIMG7976ついに標識が見えてきました。
CIMG797714:05 涸沢着
CIMG7980振り返った景色
CIMG7984涸沢カール!
CIMG7992 素晴らしい景色ですよ!
テントを立てて、さて休憩♪というところだったのですが…、ここでついに事件発覚!(遅い)
ザックの中の荷物(特に下の方)が濡れています。袋に入れてあるのにその中にも染みていますよ…)
ミズガコボレテイタノネ…。みなさんが、ティータイムに向かう中、荷物の確認が始まります。
袋を開ける→拭くor絞る→干す 、袋を開ける(これもかっ!?)→拭くor・・・。ダウンジャケットがびしょびしょだったときは、夜凍えるのではないかと思いましたが、晴れていてよかったです。!!ジャケットは最後には乾きました。
CIMG7995.1それにしても、ふたは違うふたを使っているけど、それは今までも使っていたから、ふたが原因とは考えにくい…。穴が開いたか??と再び水を入れて探ると…、
原因発覚。押すとぴゅーと水鉄砲。この水滴(漏れ)見えますか?
CIMG7999今回の教訓:(何度か使用した100均の)ぺちゃんこ水筒に水を入れて運ぶと危険。(特に容量が多いとその分負担も大きいので注意)

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その後(16時ころ?)、なんとか見通しがついたところでみなさんと合流し、デッキでお菓子を食べながら談笑。女性陣のみになると、他パーティーのメンがビールを持って登場!→撃沈(笑)

17:00 食当開始。
今日の夕食は吉中さんのトマト鍋♪
このガソリンタイプは使ったことがありませんでした。はじめに予熱したり、加圧したり…。
CIMG8009使い方をレクチャーしていただきました。
横倒しのままポンピング。赤いところが見えればOK。
炎が高く上がります。
CIMG8014 なすを切り、トマトや魚を温め…。
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仕上げになすを入れて煮込んで完成!
CIMG801918:30  お好みでチーズトッピングして、いただきます!!
CIMG8025今日はこんなにいい天気なのだから、明日もきっともつよね!と楽観的に考えながら、20時就寝。
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夜中・・・時折雨の音がテントにバタバタ!風がゴ~ゴ~、バタバタ!と嫌な予感が…。あぁ。

<17日(二日目)>
涸沢テント場~穂高岳山荘~涸沢岳~穂高岳山荘~涸沢テント場

3:30 起床 このときは雨は止んでいました。
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4:10 朝食はラーメンです。薬味は…あとで気づきました(笑)
CIMG8029 5:05 涸沢テント場 発
CIMG8030カラフルなテント達
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一歩ずつ上を目指します。カッパを着ているのですが、雨が降っていないと暑いし、脱ぐと降ってくるし…という状態でした。
6:15 石畳を歩き進めます。石に○が書いてあります。
CIMG8042振り返ると、テント場がうっすら見えます。
CIMG8044どんどん歩を進め、この角度!
CIMG8045ザイテングラートに突入。
雨で足場が濡れているので、石やクサリ場、はしごを滑らないように慎重に進んでいきます。
この写真は6:50頃です。
CIMG8049.1CIMG8050すれ違ったパーティーに「どこに行くの?」と尋ねられ、「奥穂です」と答えると、「この雨で…」と(苦笑)。
雨が降り、風も吹き、手先が冷たくなってきましたが、2年前より風も弱く、手の冷たさもそれほどではありませんでした。2年前は風でザックカバーごと煽られ、飛ばされるかと思いました。

お花畑。ハクサンイチゲとシナノキンバイ。見事に咲き誇っています!
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コイワカガミ、イワベンケイ、バイケイソウ
CIMG8037.1CIMG8041CIMG8051うっすらと建物が見えてきました。
CIMG80597:30穂高岳山荘着。
ここで休憩。(Wi-fiが使えるようです。)温かいもので体を温めたりお土産を買ったりしながら、今後の山行を検討します。このままの雨ならばなんとか…というところのようでしたが、雨は無情にも次第に強くなり…無念。。。
そこで、急遽、涸沢岳を目指すことになりました。ここから20分ほどでいけるとのことです。
8:30頃、涸沢岳に向け出発!
CIMG8062風速は10~12mほどではないかとのこと。雨がバチバチと体に打ち付けて痛いので、立ち止まるときは、風雨に対して体を縦にし、あたる範囲が最小限になるようにしていました。ザックを背負っておらず背中に直接風雨があたり冷たく寒かったですが、歩いていると体が温まり、気にならなくなりました。奥穂への道が閉ざされた今、涸沢岳という行ったことがない場所を目指せるだけでもラッキーです。2年前に来たことがある場所であり、雨を体験しており、雨の涸沢、雨の屋久島、雨の雲ノ平と大きな合宿での雨の経験を積み重ねたことで、2年前より雨山行への耐性が付き、心が強くなったなと我ながら感じました。2年前は、雨でも山行するのね…とカルチャーショックでしたので(笑)
9:00 涸沢岳着!!!ありがとうございました!!
立札の後ろは切り立ったように(?)なっており、あまり下がらないようにとのことでした。
CIMG8063DSCN8574DSCN8572 再び慎重に下り、穂高岳山荘を目指します。
ここで素晴らしい出会いが待っていてくれました!!
Q2
さてどこに何がいるでしょう?
CIMG8070.19:40 荷物を背負い、下山を開始します。
DSCN8578ザイテングラートを慎重に下ります。

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(カメラのレンズに水滴&もはやカメラの中にも…。)
CIMG8078涸沢小屋近くのクロユリ
CIMG809311:50涸沢小屋着
2年前のデジャヴ。温かいものを食べ、ストーブに当たり、身体を温め、服を乾かします。
豚汁に大満足!
CIMG8101雨が小雨になった(…のかな)ところで、テント場に向かい、本日の山終了です。
13:00過ぎ、テント内で暖をとり、飲み物とお菓子で憩いの時を過ごします。
山の掟:濡れた軍手は足で乾かしましょう。服は着て乾かしましょう。
CIMG8105 CIMG810320代チームのテント内に水がたまっているというハプニングもチームワークで乗り切り、アルコールも入って、とっても賑やかでした。
外は降ったりやんだりで出られないので、30代以上チームは睡眠タイムに入りました。ZZZ。
外に出ていた浅田さんは戻ってきた後、20代チームテントに行ってお話しされていたようです。
16:00過ぎだったでしょうか?雨もやみましたので、外に出ました。
17:00 食当開始
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今日の夕食は、カレーライスと塩もみきゅうり、麻婆春雨です。モリモリ食べてしまいました!
CIMG8117CIMG8120 ちなみにその頃、空を見上げてみますと…
青空っ!!!
CIMG8129CIMG8125なぜ、数時間ずれてくれなかったのでしょう…。
19:00前後の空
刻一刻と変化する雲の動きや夕焼け空に惹きつけられます!
CIMG8133 CIMG8144空が暗くなると、夏の大三角形が見えました。深夜の星空に期待して…。
20:00就寝
夜中に夜空を見上げると、はっきりした星空ではありませんでしたが、雲が晴れたところは星が見えました。

<18日(三日目)>
涸沢~横尾~徳沢~明神~上高地河童橋~JR松本駅~松本IC~飯田山本IC~豊川
4:30 起床
CIMG8147 CIMG81484:50頃 モルゲンロート♪
CIMG8164.1CIMG81525:30 朝食 山はやっぱりラーメン!
CIMG8170 5:43 山から太陽が!!
日の出の動画などを茂津目さんが撮影されていました。いい道具を上手に使うとすばらしい撮影ができるのですね!!
CIMG8176下界では見られない深い青。
CIMG8179青い空、緑の木々、グレーの岩肌、赤茶色の建物・・・日本とは思えない景色です!!最終日、このような素晴らしい景色を見ることができ、感激です!!
CIMG8190テントを撤収し、荷物をまとめます。
最後に、写真タイム!!みなさん、思い思いのポーズやバックの景色で撮影します。そして最高の集合写真!リーダーの浅田さん、ありがとうございました!!
1468827803220 1468827770649天気がこんなに良いので名残惜しいですが
6:50 下山開始
後ろを振り返り振り返り、下ります。
CIMG8201  段々景色が遠くなります。あぁ~。CIMG8200心の中で、「ほ~たかよ、さぁらあば~、またくるひぃまあで~♪」と歌いながら、「3度目の正直、次こそは!」「どうせなら北穂も前穂も一緒に!」などの野望を抱いておりました。
CIMG82068:20 本谷橋
暑いので、冷たい水が最高に気持ち良いです!
CIMG8230.1天然ジャグジー
CIMG8226その後も、山や岩を浅田さんや上田さんに解説していただきながら、歩きます。
CIMG82409:45 横尾着
CIMG824810:55 徳沢着
ついに、念願の、soft cream!!
CIMG8260mountain cream
CIMG8261.1

12:05 明神着
ザックで凝り固まった身体をストレッチ
ストレッチ…ワン、トゥー、スリー、フォー!!
CIMG8267 CIMG8272 CIMG8274 CIMG827313:00 河童橋着 濁流でない澄んだ梓川が出迎えてくれました。
CIMG8286
13:05 バス、タクシー乗り場着。
タクシーで沢渡駐車場へ
13:45 沢渡駐車場発、温泉へ
汗を流してさっぱりとしたあとの、コーヒー牛乳サイコ―!
その後、車で移動し、レストランでがっつり食事を注文します。
誰のものが一番に出てくるかな?などと話しながら、カメラやスマホで写真を見たり、情報の確認をしたりして待ちます。待ちます。待ちます。

16:10
Q3 これは誰でしょう?(セリフは関係ありません、あしからず)
「まだかな~?」
CIMG8292「まちくたびれちゃったよ~」
CIMG8294ついに登場。みなさん、ほぼ同時!おいしそ~~~。みなさん、無言で食事に集中!次の時もここに来たいです!
CIMG829716:35頃 出発し、JR松本駅経由、松本IC~飯田山本IC~豊川(21:00頃)へと帰りました。高速道路も渋滞はありませんでした。運転ありがとうございました。

さて、今回も長々と書いてしまいました。写真を思い返すと一つ一つに思い出があり、なかなか選択しきれず、たくさん載せてしまいました。読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
今回、久しぶりの泊を伴う山行で、みなさんにご心配をおかけしていたかと思いますが、浅田さんはじめ、みなさんのおかげで、元気に楽しく行って帰ってくることができ、大変感謝しております。ありがとうございました。本来の目的地である奥穂高にはまたも登頂できませんでしたが、涸沢岳に行くことができ、3000m越えを達成できてよかったです。次回のリベンジがいつかわかりませんが、次こそは…!!4人の力が結集すると雨雲を呼び寄せてしまうのか?3人だとどうなのか?北海道の天気が気になるところです(笑)返す返すも、一日ずれていれば…と思ってしまいます。
でも、一番大切なことである、全員元気に下山!そしてたくさんの思い出や美しい景色、ライチョウ親子との出会いがありましたので、感謝です!!
ありがとうございました!

この記事を書いた人

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