名門ルート_大山(甲川)

【大山_甲川】2015.8.29-30(山形)
【年月日】2015年8月29日,30日
【メンバー】山形、他5名

久しぶりのブログ執筆になってしまった山形です。
交通事故から復帰した山形です。
足も回復し、山に行きたい欲を抑え切れない山形です。

どこかの芸人のような始まりになってしまいましたが、今回は愛知県から遠く離れた場所で出張ついでに沢登をしてきたので記録を残しておきたいと思います。
こっちに転勤してくる前にお世話になっていた方々に連絡を取り同行させて頂いたという背景です。
なかなか行く機会がないかと思いますがバッチリ案内できます!

場所は大山(鳥取県)にある甲川というルートです。
こと沢登に関しては超が付く程の初心者ですが一言で言ってしまえばめっちゃくちゃのはちゃめちゃに楽しいルートでした!!
生涯でもmy favorite ルートベスト3圏内に見事ランクイン!

添付概念図の下の廊下~上の廊下を二日間で遡行しました。

図1

①8/29(土)入渓~中の廊下通過⇒幕営

鶯橋という所から入渓です。泊の沢登の為、荷物がなかなかに重いです。もちろん赤ワインは携帯です。水質が抜群に良いですが水温は低めです。
泳ぎが多いのでライフジャケットを着用しています。

入渓

最初の三連の釜は立てかけてある流木を利用したりで進みます。
① しばらく進むと20 mの天王滝が現れます。美しい!
滝②天王 鐙ポイントが一つあり、ちょっと悪かったですが下の廊下は早い時間帯に抜けました。
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徐々にコルジュも深くなり、幾度となく泳がされますが水質が良いので凄い綺麗で楽しめます。流れが強く泳力が必要な場所もいくつかあります。小さい頃にスイミングスクールに入っていて良かったー!ただし、水温は低いので寒いです。
同行者に教わったのですが泳ぐポイントは二つあります。
①流れには必ず緩やかな流れがあり、流れを目で見るなり体感するなりでそこを泳ぐように心がける
②力のバランスを上手くとる。どうしても流れが強い箇所を突破する必要がある場合はそこで力を使う。その際は岩壁を蹴ったりすると良い。

後述しますが流れが強く今回の遡行でどーしても泳いで突破できない箇所が一か所あり、お助けロープに頼ってしまいました。トホホ…。上記の二点を意識して次は挑みたい!!

③泳ぎスタート

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初日の核心は中の廊下にある冑滝と呼ばれる2条の滝でした(トポには2条と記載がありますが実際は3条でした)。
滝の取り付き部までも泳がされます。まるで日本庭園のようで本当に壮大です。
「きれいなー!楽しいなー!」と何度も声に出してしまいます。
やりたい、やりたい!!とワガママを言ってトップをやらせて頂きました!アドレナリン放出です。空身でフリーで登った後に荷物を引き上げました。その後、ロープをフィックスして後続が続きます。
⑤⑥

その後も順調に進み、予定通り幕営予定地に到着し、宴会スタートです。

②8/30(日)中の廊下通過地点~上の廊下⇒遡行終了
 二日目はいよいよこのルートの核心部である上の廊下に突入です。朝6時半より行動を開始しましたが水が冷たい、冷たい。ですが相変わらずの切り立ったゴルジュに感動しながら進みます。
⑧
(a)三連続核心の一つ目、山形お助けロープで一本釣りの巻
前述した泳ぎで突破出来なかった地点です。廊下を泳いで滝口まで到達してから滝に取り付く必要があるのですが流れが速い速い。写真では伝わりにくいですが跳ね返されまくり、無念の一本釣りです…。それはそれは活きの良い魚でしたとさ。
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(b)三連続核心の二つ目、山形生まれたての小鹿のごとくワナワナ震えるの巻
滝を抜けたと思ったら深い釜が待ち受けていました。なんだとー!
一つ目の核心で幾度となく泳ぎ突破をトライしていた事もあり、体が冷え切ってしまっていました。もう勝手に震えちゃいますよね、そりゃ。ワナワナ震えながら釜に突入です。体が冷えていた&荷物を背負ったままという事もあり腕をパンプさせながら通過です。

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(C)三連続核心の三つ目、山形高巻トラバースをフォローで登るの巻
高巻トラバースのポイントですが、人数が多い為ロープをフィックスする事にしました。山形が最後に回収です。トラバースの場合、フォローの方が怖いと思いますがここは全然恐怖を感じる事なく楽しんで登れました!小川山セレクションのトラバースをやっておいて良かった。あっちの方が断然怖いです…。IMG_2217[1]

後は綺麗な苔を鑑賞したり変な岩を鑑賞しながら無事に遡行完了です。

 

【感想】
足を怪我してからはがっつり目の山行が出来ていませんでしたが、今回久しぶりに泊り&自分にとっては厳しめのルートをやれて本当に嬉しかったです。
やっぱり山は楽しい!!

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この記事を書いた人

こいつノリで生きてるだろと思われがちな関西人ですが山に対しては真剣です。厳しいルートを登った後に絶景を見ながらテント泊にて赤ワインを嗜む、そんな登山が大好きです。

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