猿投山読図講習会(本番)

 

【山行名等】17.5.20(河合)
【2017年5月20日】
【メンバー】河合、他講師4名、受講生11名

 

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8時00分、猿投山駐車場に集合。9時受講開始。受講生の方は11名。初心者の方も半分ぐらい見えた。

天気も良く、日中は今年1番の気温になりそうだったが、木陰に入ると気温も丁度良かった。

講習内容は、

①スマホに地図アプリ「ジオグラフィカ」をインストールし、使い方の説明

②コンパスの使い方

③前半の林道を歩き、沢や道の左右を流れている川を中心に現在位置の説明

④後半の尾根道を歩き、尾根の分岐を中心に現在位置の説明

を行った。

スマホに地図アプリをインストールし、現在位置を確認することができる方法を説明。私の考えは、何を使ってもいいじゃん。そして、初心者の方には地図に興味をもってもらうことが大切。そこから、地図マニアが生まれることを期待している。

次にコンパス練習。初心者の方は、生まれて初めてのコンパス操作。いつもの三角形、四角形の練習帳を使って説明する。参加者からはコンパスを使って元の位置に戻れることに感動されている。

30分ほどコンパスの練習を行い、9時30分ころ林道を歩きだす。

堰堤の地図記号を説明したり、川が進行方向右に流れていたのが、左側に移ったり、実際の変化を地図上で探す。

最初は、大きな特徴物から説明をスタートし、林道に対し垂直に水が流れていると、「ここには水量が少しだけど水が流れているので沢があるよね。じゃあここの沢は、地図上でどこ?」という感じで、質問を繰り返す。

初心者の方もだんだん沢の等高線を理解してくれた。

①に到着10時50分ごろ。11時30分まで昼食の休憩。

いよいよここから本格的な山道を歩く。②まで○○さん先頭で行ってもらって、②で止まってください。というように先頭を順次交代し、みんなに緊張感も味わっていただく。

後半は尾根と尾根の分岐を中心に現在位置の確認を行っていく。下りの尾根道は迷いやすいので、講習会の練習にはもってこいである。

確認する場所も比較的近くに設定しているので、初心者の方にも探しやすい工夫をしている。また、読図は特徴物の予測が大切なので、私が、次の特徴物の説明をしてから、進み「予測の仕方」も受講者には知らず知らずの間にすり込んでいく。また、地図マニア特有の細かな表現力も笑を取るよう工夫している。

尾根の分岐で進行方向が変わると、「コンパスを⑭から⑮にセットしてください」と指示をだす。朝は、コンパスの使い方も知らなかった初心者の方が、午後には「コンパスセット」の合言葉で自分の進む方向が分かるようになっている。講師冥利に尽きる瞬間だ。

後半は、コンパスの使い方、尾根の分岐は少し高くなっていることが多い、といった説明。また、道に迷いやすい地点なども説明。

午後1時30分過ぎには無事に駐車場に到着した。

受講者の皆さんお疲れ様でした。役員の皆さんありがとうございました。

参加者全員で記念撮影(多田氏撮影)

-記・河合-

 

 

 

 

 

 

 

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