愛知県岳連 気象遭難対策講習会:5/18 、5/25

先週、今週と気象講習会 「気象遭難に遭わないために」を実施しました。
1回目 5月18日(火) 19:30~20:45 豊橋  八町校区市民館  参加20名
2回目 5月25日(火) 19:30~20:45 名古屋 愛知県スポーツ会館 参加33名
勉強会の風景:名古屋
岳連気象講習 ①
大勢の方に参加頂きました。なかなか内容を絞れずに駆け足の説明で、わかりにくかったと
思いますが、真剣に聞いて頂けたようには思います。
岳連気象講習 ②  岳連気象講習 ③
下記のメニューで行いました。資料が必要な方はご連絡ください。
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《講習会要旨》
 テーマ : 気象遭難に遭わないために
登山中の遭難事故件数は年々増え続けており、悪天候が直接決定的な
要因になる場合だけでなく、悪天候は登山のリスクを高めることになります。
気象の基礎知識を身につけ、入山前に悪天候時も想定した備えをすること、
入山後は天候の変化に気を配りその日その時の行動を決めていくことが
パーティの安全を、そしてあなたご自身の大切な命を守ることにつながります。
安全に登山を楽しむために、ご一緒に勉強していきましょう!
1) 山岳遭難の原因:原因に天候の悪化が隠れている
2009年天候悪化が引き金になった遭難事故が目立った。
2) 気象の基礎知識 :キーワードは上昇気流、温帯低気圧の発達
3) 入山前の気象情報の活用
・テレビ、ラジオの天気予報:普段から聞いて用語に慣れる
・WEB情報 気象庁、気象会社の情報
・天気図の見かた(地上天気図、代表的な高層天気図:上層の寒気と下層の温かく湿った空気を読む)
4) 入山後の気象判断、行動判断
・ラジオ天気予報の活用:天候悪化のキーワードを注意深く聞き取る:「大気が不安定」
・留守本部からの予報支援の活用
・観天望気 :10種雲形(層状雲と対流雲)
・日本の山の気象条件
・天気予報と行動の判断
5) 最近の山岳遭難時の気象状況と教訓
・温帯低気圧の発達 ’09年4月 北アルプス、’09年7月 トムラウシ山
・夏山の雷
・冬型      ’09年末~’10年始の中部山岳の遭難
6) まとめ : 遭難しないために
・トレーニング
・プランニングとリスク予測、リスク回避
・気象判断と現場での行動判断
・クラブの運営での遭難防止担当、気象担当
◆参考図書
・「図解 気象・天気のしくみがわかる事」 成美堂出版 
 http://www.seibidoshuppan.co.jp/cgi-bin/serch/_book_details.php?bookcd=5348
・「登山技術全書10 山岳気象入門」 山と渓谷社
 http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32227211
◆参考ウェブサイト
・気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html
・HBC(北海道放送)専門天気図 http://www.hbc.co.jp/pro-weather/

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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