会社の夏休みで道東観光

【大雪登山は取りやめで道東観光に】
年月日【2012年7月28日~8月5日】
メンバー【上田 他1】
連合いと釧路~摩周湖周辺観光(7/28~7/31)の後、大雪連峰の登山の予定であったが、29日、登山前の摩周湖周辺のハイキングの捻挫で登山は断念。早めの帰宅便への振り替えができなかったため、知床方面への湯治と観光となった。
・7月27日:釧路への直行便が無いため夕方セントレアから新千歳まで移動。千歳泊。
・7月28日:朝、道内便で9時に釧路空港着。
釧路空港到着
大学の連れが釧路に単身赴任しており、観光案内してくれる。太平洋を望む恋問海岸、新鮮な海産物がしこたま並ぶ和商市場、釧路湿原の展望台と回って、事前に携帯からライブカメラで展望状況を確認しながら連れ合いがお目当ての摩周湖第1、第3展望台へ。
釧路湿原の細岡展望台
第1展望台からの摩周湖
第1展望台からの摩周湖
紺碧の湖水と摩周岳、中ノ島が素晴らしく飽くことなく眺める。釧路は最高気温25度位だったが、内陸では30度と暑かった。
第3展望台からの摩周湖
第3展望台より摩周岳と中ノ島
屈斜路原野ユースホステルに宿泊
・7月29日:朝食前に静かな屈斜路湖畔を散策。東岸のコタン露天風呂(無料)がお勧め。美幌峠は霧の中で展望なし。裏摩周(サクラマスが飛ぶサクラの滝、深いブルーの神の子池、裏摩周展望台)を周回。
サクラマスが飛ぶサクラの滝
さくらの滝のサクラ鱒
摩周湖まで戻ってくるとガスも晴れたため、摩周岳ハイキングに途中まででも行こうということになり14時に出発。
摩周岳登山口と登山道
捻挫をした摩周岳への登山口
摩周岳への登山道 この直後に捻挫
ここで思わぬ不覚のアクシデント。25分程ほぼ水平の岳樺の小道を進む内、振り返って向き返った時にとっさに置いた足場に段差があり、右足首をひねる。歩けない程の痛みではないが、ハイキングは中止。連泊のユースに戻る。足を冷やしていた所、連合いと相部屋のスイスの女性が医学生(外科医志望 19歳)とのことで、テーピングをお願いする。2年前の徳本峠では山靴がミイラ状態となったが、今回登山を前に足がミイラになろうとは・・。
捻挫の応急処置2
・7月30日:釧路方面に出る予定であったため、市立釧路総合病院 整形外科を受診する。ひどい捻挫では無いが筋を伸ばしており登山は禁止。アイシングと湿布、痛み止め、足首のサポータの処置。山好きの先生で気の毒がってくれ、釧路湿原では時間が持たないので知床バスツアーなどを勧めて頂く。釧路湿原塘路(とうろ)ユースホステル泊
・7月31日:早朝、塘路湖と釧路川支流でのカヌー、サルボ展望台から塘路湖の眺めを楽しむ。
釧路湿原とうろ湖のカヌー
とうろ湖(左)の脇を走る釧網本線の1両の車両
とうろ湖(左)の脇を走る釧網本線
釧路に戻り和商市場で海鮮丼と厚岸の牡蠣を堪能、連合いを釧路空港に送り、山道具など不要な荷物をコンビニから自宅に送り返し、レンタカーも返却。釧路駅で夏季限定のJRの「ツインクルバスツアー」(かみさんが塘路駅で張り紙を偶然発見)の知床便に申し込む。JR列車を短区間でも利用すれば、塘路起点なら斜里経由で知床・ウトロまで片道1000円、帰りは知床峠から羅臼経由、塘路まで1000円という格安ツアー。ウトロの民宿:ボンズ・ホームもなかなか評判良さげで予約。とうろユースホステル泊 とうろYHではアイシング用の氷を頂いたり、カヌーを楽しませてもらったり、知床バスツアーに行くベースキャンプにさせてもらったりと大変お世話になりました。温かいもてなしでとても快適でした。 
・8月1日:1日、2日とウトロ連泊でゆっくりペースで観光をスタート。1日は屈斜路湖、川湯温泉、小清水町、斜里経由で夕方ウトロへ。ボンズ・ホームはバスターミナルや船の発着場から数分の至便な場所にある。和室の相部屋で布団あり。1泊2食で5000円、食事も良く、新しくきれいでお勧めである。札幌から2週間かけて自転車旅をしてきたという大阪の70歳前後の3人グループや若いライダーマン、17歳でフランス在住の高校生(日本人)など、バラエティに富んだメンバーで一杯会で盛り上がる(高校生はもちろんジュースで)。3人組の内のお二人は大阪の老舗山岳会で四季を通じて剣岳登攀に足しげく通われた猛者とのことで、懐かしい話が飛び出す。
知床・ウトロの宿で
・8月2日:前日申し込んだ知床岬までのクルーズ(3時間半:8000円)に参加。昨日は荒れ模様で欠航だったが、この日9時半のスタート時点で上の方はガスで視程も良くなかったものの、雨は大丈夫で北寄りの風が弱めで波も1~2mのうねり程度とのことで、乗船する。100~150mの岩壁やいくつかの滝など知床ならではの荒々しい景色が次々と続く。合間に岩尾別の集落や番屋や定置網など、厳しい自然と向き合い豊富な猟場を生かす活動を垣間見ることができる。ヒグマも単独が2頭、親子が1組、海岸で海藻などを漁る姿を遠目で見ることができた。
クルーザー船より
岩壁から落ちる滝
カムイワッカの滝
カムイワッカの滝
海岸のヒグマの親子
海岸のヒグマの親子
知床岬
知床岬
午後はバスで知床五湖に行ったが、ヒグマが出たとのことで遊歩道は通行禁止、ヒグマ防止の電線を施した木道だけが観光客に開放されていた。知床連山はガスで見えず残念。朝は15度、日中でも18度と寒い位だった。民宿ボンズホーム泊。
・8月3日:「ツインクルバス」ツアーでウトロを出発。知床峠では念願の羅臼岳がようやく目の前に姿を現す。
知床峠から羅臼岳
2005年GWに行った羅臼、開陽台を通り、裏摩周、弟子屈経由で起点の塘路駅に戻る。近くの湿原展望台を見学し、塘路ユース泊。
・8月4日:当初釧路の友人のアパートに転がり込む予定だったが、横浜への帰省とのことで、途中帯広に寄り、トムラウシ山と日高連峰北部の登山基地、新得駅近くのサホロ・ユースホステル泊まりとする。
・8月5日:JR特急で新千歳に移動し、セントレアまでANA便で飛び、暑い本州に戻ってきた。
捻挫により登山中止となりほろ苦い思いの北海道旅行となった。今後は不用意な行動を慎んで安全登山に気をつけたいと思う。  (記:上田)

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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