愛知岳連救助講習会

愛知岳連救助講習会
10月25日~26日
【メンバー】記:白井、白木、西村、谷崎
毎年行われている救助講習会に参加してきました。
救助が必要になってしまった状況はいつ出会うかは解りません。
最近、発生した大きな山岳災害となった御岳山の火山災害いなど、もし自分が現場に居合わせた時、
目の前に負傷した仲間をあなたは救助出来るでしょうか?
もしできないとしたらすごく後悔しませんか?
そんな大きな災害に居合わせなくても、捻挫や打撲、骨折などは意外と有りますよね。
自分が比較に出かける事が多いバリーションルートやクライミングでは
少しのミスが大きな怪我や死亡事故に繋がりやすい。
そんな時に仲間を救える技術や知識がなければいけないと思い
このような講習会にはなるべく参加しています。
また他の会の人が参加する講習会ではいろんな人達と話す機会があり
刺激になったり楽しくも有ります。
今回の講習会には縦走コースに西村さんと谷崎さんが参加しました。
自分と白木くんは自分が中級、白木くんが初級に参加しましたが
実際にはクラス分けはなくなり、みんな一緒くたになってしまってました。
25日
縦走コースの西村さんと谷崎さんは南山に移動して講習を受けに行きました。
自分と白木くんは鞍ヶ池公園で受講。
基本的には救助際にまずは確実な支点を作ると。
そこからインラインフィギュアエイトノットを作り、流動分散したあとスリングで固定する。
あと山の傾斜と道路の側壁を利用して介助懸垂などを練習した。
講習内容はここで書いても伝わらないと思うの割愛します。
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3つの支点から流動分散したあとインラインフィギュアエイトを作り下降方向を決めてスリングで固定する
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その先にテンションが掛かった状態でロープを緩めるケースを考え2箇所てこ結びを作りカラビナを通す
カラビナ同士にスリングで折り返しを作ったあとマリナーズノットで固定
このマリナーズノット(左手で握っている部分)を緩めることでロープを緩めることが出来る
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介助懸垂下降
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講習風景
午後3時に終了して今日の宿、龍渓院に移動する。
途中ドミーで夕食の買い出しをしていく。
夕食は我が家のソウルフード味噌煮を作る。
味噌煮は赤味噌仕立ての鍋に里芋、こんにゃく、人参、長ネギ、えのきなどを入れて砂糖を入れ甘く仕立てる鍋である。
うちのカミさんが地元ではないのでこの料理は自分がいつも作っている。
あとは宴会となり、自分は11時に就寝したが白木くんは高木さんにつかまって最終便となる。
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いつも岳連の講習会のときにお世話になる龍渓院
26日
今日は縦走コースもクライミングコースも鞍ヶ池公園で講習を行った。
こちらはロープを使って引き上げ、ロープをシャバリしてチロリアンブリッジをつくり負傷者の引き上げ、引き下ろしを行う。
時間はあっという間にすぎて最後はテーピングをつかって足首の固定を学んで終了した。
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チロリアンブリッジを作る
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救助者を下ろす谷崎さん
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救助者を搬送する
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負傷者を背負って懸垂下降する
この場合はザイルで負傷者を背負って懸垂下降する
振分で荷重を分散するが、下降する傾斜によってテンションのかかり具合が変わるので
今回は流動分散と救助者側はアッセンダーを使ってロープの張り具合を変えるようにしてある
今回学んだことは救助のほんの一部分でしかないと思う。
救助を必要とする場面は千差万別で、すべての場合に対応するには大変である。
しかし、せめて自分や自分のパーティーから事故を起こさないようにすること。
救助が必要な場面になった時、基本的な知識が有れば少しでも助けとなればいいと思い、
今回の講習を終えました。

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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