春のライチョウと仙丈ヶ岳

【仙丈ヶ岳】2017.05.04(遠山)
【2017年5月4日~6日】
【メンバー】古賀、鈴木(雅)、吉中、遠山

ベテランは東北山行へ、アルプス希望者は新人4人だけ?
”じゃあ、4人で仙丈ヶ岳へ行って来れば?”と浅田さんと上田さんからの提案。
”リーダー遠山さんでお願いします。仙丈ヶ岳は昨年夏に行ったし問題無いでしょ。”
そんな訳で新人4名で春の仙丈ヶ岳へ行ってきました。

先ずはメンバーのスケジュール調整、共同装備の手配確認、アクセス方法や登山ルートの確認から登山計画書の作成とリーダーは準備が大変だと改めて痛感。

例年、今の時期は長衛小屋のテン場には雪は無いとの情報。
ところが長衛小屋に電話確認すると”テン場は50cmほど雪があるよ。ここも仙丈ヶ岳も下からしっかり雪は残ってる。”との事。これはしっかり防寒がいるだろうと急いで他のメンバーに連絡しました。

ー4日ー
6:00 豊川市役所集合
新城ー飯田山本ICー伊那ICを経てバスセンターのある仙流荘に9:30到着。
早くついたので予定より1本早い10:05発のバスに乗ります。
乗客は5人と少ないのですが、始発バスは臨時便を含めて3台出たそうです。
10:45 歌宿バス停に到着。
6月中旬まではこの歌宿までしかバスは開通していません。
北沢峠まで約2時間の長い林道歩きです。

左手に鋸岳と甲斐駒ケ岳を眺めながら林道歩きを楽しみます。

北沢峠に近づくとだんだんと雪が増えてきます。

北沢峠に到着。下にはしっかり雪がついています。

テン場に到着、4人で協力してテント設営。
4ー5人用テントにリュックを4つ入れるとやはりかなり狭い。
赤岳の冬山合宿で河合さんがやっていたようにツェルトでリュックを外にデポします。

早くテント設営もできたので夕食まで時間はたっぷりあります。
コーヒーを飲んだり昼寝をしたりとまったりとした時間を過ごします。
夕食は吉中さんが圧力鍋で下ごしらえをしてくれた牛スネ肉のシチューに舌鼓を打ちます。
その後はテント内で宴会、古賀さんの”目指せジャンダルム”の話で盛り上がります。
ここでブログ担当のくじ引きを自分が提案。古賀さんが持ってきたアルファベットチョコをクジにしますが、”当たりはGにしましょう”と言った自分が見事に引き当てました。^^;

-5日ー
朝3:30起床、テントから顔を出すと星空が見えます。
準備をして5:10に出発。朝方は雪もしまって歩きやすくなっています。
鈴木さんは1年ぶりの雪山との事でとても楽しそうです。

2合目コース登山口から登りだします。
ここから2合目までは緩斜面が続きます。

2合目で小休止した後は暫く樹林帯の急登が続きます。
直登ルートもトレースがシッカリついていますので直登ルートで登ります。
ただ、この急登の連続にメンバーもちょっと疲れ気味。
ペースが少し早かったと少し反省、ペースを落とします。

森林限界を抜けると後ろに甲斐駒ケ岳、左手に富士山・北岳・間ノ岳と見えてきます。

富士山・北岳・間ノ岳

小仙丈ヶ岳へ到着、小休止を取ります。

小仙丈ヶ岳から稜線上を歩いていると目の前でチョコチョコと動くものが・・・ライチョウ?
ライチョウに会いたいと言っていた吉中さんは大喜びです。この子達は暫く自分たちの前を歩いたり横を歩いたりと間近で動き回っていました。

ライチョウにお別れをした後、アップダウンを繰り返しながら稜線上を歩きます。
なかなか山頂までの道のりは遠い。
昨年も山頂はなかなか見えなかったことを思い出します。

仙丈ヶ岳頂上が見えてきました。

9:30 テン場を出発してから4時間20分で山頂へ到着。
山頂からは快晴の中、富士山・北アルプス・中央・南・八ヶ岳と360°の展望が広がります。暫く展望を楽しんでから風下に移動して昼食を取ります。

10:00下山を開始、ピストンで元来た道を戻ります。
小仙丈ヶ岳からの下りは吉中さんを先頭に全員シリセードで楽しく下ります。
日中の日差しも強くて気温も温かいので帰りには雪もどんどん腐ってきます。
時々、足を踏み抜きながら苦労して下ります。

12:30 頂上から3時間でテン場に無事に到着。
仙丈ヶ岳ピークハントが終了しました。

(仙丈ヶ岳山行データ)
距離  :9.3km
時間  :7時間20分
累積標高:1,208m

テン場からは今日登った小仙丈ヶ岳へのルートが見えます。
食事の後、小宴会をして19:30には就寝です。

ー6日ー
4:30起床、周りのテン場からはかなりテントが減っています。
今日は朝から少し曇り気味で天候が崩れてくるとの予報です。
自分たちも早速片付けを始めます。

6:40 長衛小屋テン場を出発、歌宿までの林道を歩きます。

8:25 歌宿バス停に到着。
バスの予定時刻まで時間があるのでコーヒータイム。

9:20発の臨時便バスが出たのでそれに乗り仙流荘バス停へ到着。
仙流荘でお風呂に入り、高速を乗り継ぎ豊川へは16:00に到着しました。

GPSトラック(歌宿-長衛小屋-仙丈ヶ岳)
山行自体は晴天にも恵まれ目の前でライチョウも見ることも出来ました。
今回はリーダーを仰せつかったのですが行き届かない点も多くあったかと思います。
他のメンバーの協力のお陰でトラブルもなくとても楽しい山行になりましたので改めてメンバーの皆さんに感謝です。

記 遠山

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