残雪の仙丈ヶ岳 長~い地蔵尾根

【残雪の仙丈ヶ岳 長~い地蔵尾根】21.5.3(原田)
【2021年5月3日~4日】
【メンバー】古賀、夏目、原田

南アルプスの女王、仙丈ヶ岳に地蔵尾根(松峰ルート)から1泊2日の残雪期テント泊で行ってきました。
5月3日早朝4時に新城市を出発し7時前に柏木登山口の駐車場到着。全部で10台停めれるか停めれないか程の駐車場でギリギリ停めれました。往復約25キロの長~い林道と長~い登山道のルートで戸台と比べるとマイナーなルートですが思ったより入山者がいました。
7時5分登山開始。

長距離と雪山テント泊の重い荷物。山の中でのテント泊が初めてな私…不安と期待でいっぱいでした。
最初は長い林道歩き。

丁寧に道標が設置されています。

林道と登山道の交差を何回か繰り返します。

登山道と林道が並走しており帰りは林道で帰ろうと皆で誓う。
古賀さんとお揃いのザック。

所々キレイに中央アルプスが見えました。

11時半頃松峰小屋到着。

最初の計画予定ではここで1泊の予定でしたが時間に余裕があるのと事前に河合さんからできたら1日目に仙丈小屋まで上がった方がいいとアドバイスを頂いていたので仙丈小屋を目指す予定に変更。
途中でのんびりまったり座っている休憩中のカモシカに遭遇。岩場だったので夏目さんはカモシカに気づかず通過。カモシカは夏目さんに気づきガン見(笑)夏目さんに『左下にカモシカ座っとるよ』と伝えると夏目さんビックリ!サービス精神旺盛なのか?鈍感力がすごいのか?なかなか逃げずカメラ目線をしてくれたり癒しの時間。

古賀さんは少し下でアイゼンつけてくから先に行ってて~という事でカモシカに会えず…
地蔵岳を越え、途中で2~3組下山してくる方から情報収集。仙丈小屋はほぼ満室、丸山谷の頭にもテントありと聞き、丸山谷の頭の少し下の標高2400m付近にちょうどテントが張れそうな場所があったので15時頃テント設営。

雪山の先輩2人が素晴らしい整地をしてくれたためすごく快適にテントで過ごせました。
雪山でのテントの設営の仕方、過ごし方、あると便利なもの、経験談などいろいろ勉強させて頂きました。
夕食は夏目シェフ特製の豚キムチ丼ですごくおいしかったです。
そしてなんと古賀さんがサプライズでデザートを用意してくれていました。杏仁豆腐に新鮮なリンゴとバナナをカットし豪華なデザートでこちらもおいしくいただきました。杏仁豆腐だけで1キロ!プラスリンゴ2個にバナナでさらにテントも担いで頂いたのでかなり重いザックで頭が下がります。
ディナーの写真撮り忘れました(泣)
夕食を食べ終えた時点で18時。お酒を飲まない3人組なので早々就寝。
今まで下界のテントで寝るのも寝られなくてテント泊はなんとなく苦手で避けてきましたが今回は眠れて自分のいびきで目が覚めたりしました(笑)
夜中の1時半起床。軽い朝食をとり2時半行動開始。

樹林帯を抜ける頃に空が明るくなり始め稜線に出ると空が赤くなりキレイな景色に感動しました。

仙丈小屋付近から強風になり山頂直下は増々強風で5時13分頂上到着。


仙丈小屋が下に見える

強風でしたが快晴で360度の大パノラマ。
うっすらと富士山も見えました。


左後ろにうっすら富士山と北岳


日本のワンツースリー富士山、北岳、間ノ岳

朝日の絶景と感動を短い時間で堪能し山頂は貸し切りでしたが寒過ぎるので古賀さんの『撤退!!』を合図に下山開始。

樹林帯に入る前に後ろを振り返ると雄大な仙丈ヶ岳と長い稜線が見えました。

登りは暗かったので黙々と登っていましたが明るくなってあの長~い道のりを見ていたら心が折れていたかもしれません…知らぬが仏とはまさにこの事だと実感しました。
7時頃テント場に到着。小休憩とテント回収し8時登山口に向けて下山開始。


キレイな中央アルプス

9時半前に松峰小屋まで下り、また長~い林道を歩き12時50分駐車場到着。
途中で駒ヶ岳名物ソースカツ丼を食べました。明治亭さんに寄りたかったのですがかなり並んでいたので近くの東右衛門さんへ。こちらのソースカツ丼は肉厚で柔らかくておいしかったです。

腹を満たし帰路に着きました。
私自身初めてのテント泊、長距離の雪山でしたが古賀さん、夏目さんのおかげで楽しい2日間でした。もちろん楽しい事だけでなく雪に埋もれた岩にアイゼンを引っかけて転げ落ちそうになって雪山の厳しさ怖さを学んだり重いザックの長距離で苦しい事もありましたが先輩方にいろいろ教えていただき充実した山行でした。ありがとうございました。

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