熊野古道大辺路 初日と田子駅~串本駅

【熊野古道大辺路】2024.12.29(白井良岳)
【2024年12月29日~1月1日】
【メンバー】L.白井、中田

12月29日
早朝6時に中田君と乗り合わせて新城市の自宅を出発。
東名~湾岸高速道路と乗り継ぎ進。Uターンラッシュの渋滞に巻きこまれず、亀山ICで高速を降り、その後はした道を進む。
今日は尾鷲市の梶賀の岩場で米倉君と岡本さんが岩登りをしている予定なので、見学を兼ねて立ち寄ってみる。
梶賀の岩場は自分も中田君も初めてなので、最初は迷いながらも赤テープや案内の看板に助けられ、何とかエリアにたどり着く。
岩場はこじんまりとしていながらも、初級~中級クラスのグレードが多く、すでに20人近くのクライマーがいた。
城ケ崎海岸と同じように海に面したエリアなので、油断していると潮が満ちてきて波しぶきが掛かってくるので要注意である。
寒波がきており、気温も低かったが日差しがあれば問題なく登れる温かさだ。
ここで20年振りに神奈川県にいたころ所属していた相模労山で一緒だったクライマーと出会う。
向こうが気づいてくれたが、自分んは顔を見ても思い出せず全く老化現象による記憶の損失がひどい。
彼は果敢に5.12aの課題にトライしていた。それ比べ自分の意欲の低下と肉体の減退の著しさになんだかな~って感じでしょんぼり…
14時ごろ梶賀の岩場をあとにして、串本町へ向かう。左に海を見ながらのドライブは気持ちい。
港近く公園脇に絶好の場所を見つけ今宵の宿とする。
ここは二晩お世話になるが風も当たりにくく、トイレも便座の保温、ウォシュレット完備で完璧である。
今回の旅路でトイレの水準の高さが目についた、熊野古道沿いで立ち寄るトイレはいずれも新しく綺麗であった。
世界遺産登録されたおかげであろうか?逆に無人駅などのトイレは昔ながら不憫なトイレであった。

最後は縄梯子を使って降りる

梶賀の岩場でユマーリング練習をしている岡本と米倉

12月30日(月)4:30起床—串本駅5:49始発—田子駅6:10出発—7:50田並駅8:10—9:30串本海中公園10:55—12:25串本駅
今回の大辺路ルートを歩くにあたり最終日を那智駅とし、逆算して串本駅より田辺市よりの田子駅よりスタートとした。
普段平地を歩きなれていないのでペースが解らないので、1日20キロ前後としたコース設定だ。
本日は串本駅近くに車を置いて、始発が5時49分の列車に乗って田子駅へ向かう。
ん~クライミングと違って命の危険がない山行はなんの心配もいらずワクワクしながら行くことができていいですね。
普段なら、雪崩とか、滑落とか今日のテント場の心配とか多くの心配事を抱えながら登ったりしてるのですが、その心配が0に近い状態ってもう驚きです。
今まで人生でクライミングの心配事で実はかなり寿命を縮めていたのではないかと考えてしまいました。
でも、それを乗り越えた後の充実感があるから今まで、またクラミングや雪山へ出かけてきたのでしょうけどね…
まだ夜が明けきっていない暗闇の無人駅の田子駅に降り立つ。
さあ、出発だ!ヘッドライトを付けて海沿いの国道へ向かう。
海は穏やかで、水平線から上の空がすこし明るくなってきていたが、遠くに浮かぶ船や釣り人の灯、串本半島の町や灯台の灯がたくさん見える。
国道をしばらく歩くと造船所の脇を通り山道へ向かう。その後は水路のトンネルをくぐったりして冒険気分を味わえる。
また国道へ戻り、海べりを歩くので、双眼鏡で海鳥を観察したり、海岸で貝殻を拾ったりと楽しみながら歩いてゆく。
コース沿いは大辺路と書いてある看板が多く立っているので慢心していなければ間違えることは無い。

明けきらない夜を海辺の国道へ向かう

海岸にはサンゴ礁の残骸

立ち寄った田並駅

トンネル内の水路を歩いてみたり

お地蔵様を拝んでみたり

 

ウミガメさんがゆったりと泳いでました


辰年の新年お飾り?

串本海中公園に着くとちょうど9:30より開園していた。
コースの進捗も予定より早く歩いてこれたので立ち寄ってみる。
実は自分は水中遊覧船に乗ったことがないので、乗ってみたくなったのです。
最初は水族館の中を観覧。串本町近海で棲息する海中生物が飼育されていました、なかでも目玉はウミガメのプール。
屋外のプールにウミガメが飼育されています。餌をあげると大きなウミガメが浮かび上がってきます。
ほとんどアカウミガメですが大きな体がゆったりと泳ぐ姿を見ると、これなら竜宮城まで乗せていってくれそうだと思いました。
その後水中遊覧船に乗りました。正月休みもあってか、家族連れで満席です。
この時期の海は一年を通して一番透明度が高いらしく、この時期に遊覧船に乗れてよかったです。
アオウミガメさんも3回ほど見れてラッキーでしたし、驚いたのは串本町の海がこんなにサンゴ礁が多いのかと感心しました。
確かにここら辺の海岸の砂浜の多くはサンゴ礁の残骸の砂浜で、愛知県近郊の砂浜とは違っていました。
遊覧船の中からも海の魚も多くみられ大満足です。

乗り込んだ遊覧船

遊覧船の中は満席でいっぱいです

サンゴ礁とお魚

あっ!ウミガメ発見です

串本海中公園が見えます

そのあとは、淡々と国道沿いのコースを海を眺めながら串本町まで歩き終了です。
思ったより早く12時過ぎにはついてしまい。後の午後は潮岬と大島にある樫野崎展望台を観光しました。
樫野崎灯台には昔働いていた職員が寝泊りした宿舎が保存されていて、100円払うとおじさんが説明案内してくれるのですが、その説明がめっちゃくちゃ熱く語ってくれるので行かれることがあったら是非聞いてみてください。
夜は古座町にあるスーパーオオクワで買い出しをして月野瀬リバーサイドの川辺でテント泊しました。
焚火台と薪も持参してきたので、ちょっと寒かったですが焚火も楽しめ静かな夜を過ごしました。
中田君が寒そうだったので小さいサイズの高温カイロをあげたら、夜中足の靴下の中にいれて出すのを忘れていたらしく、片方の足首が低温やけどしてしまいました。
皆さんも高温カイロにはお気をつけてください。
中田君のやけどは大きな絆創膏をはれば翌日からも問題なく歩くことが出来て良かったです。

潮岬で

灯台です

保存されている官舎

夜は焚火を楽しみました

つづきはまたUPします。

この記事を書いた人

クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

目次