【仙丈ケ岳・地蔵尾根】21.12.28(白井良岳)
【2021年12月28日~30日】
【メンバー】L.白井、樋口
今年の登り収めに仙丈ケ岳へ登るルートの地蔵尾根へ行ってきました。
一度登ってみたいコースであり、ちょうど年末の雪上訓練より参加して入会してくれた樋口君と登る事となった。
彼はまだまだ雪山の経験も浅いが、若く体力もありそうで今後が楽しみな好青年?である。
28日は仕事納めで、20時に新城市の我が家に集合して出発する。
今年の年末は順調に寒波が訪れいて、昨年より積雪があると予想された。
また年越し寒波も予報されていて、できたら30日に登頂して下山するつもりで前夜泊の一泊二日で日程を組む。
29日 柏木登山口7:10—松峰山荘付近12:50—2200mテント場14:00
前泊した道の駅より移動して柏木の登山口に6時半頃到着。
すでに車が4台止まっていて、ラッセルは無いと確信。天気は上場で晴れている、がその分寒い。-7度ほどであった。
身支度をして出発。林道を何度か跨いでのぼるる、とても歩きやすい。
途中の林道から中央アルプスが一望できる場所があり絶景を堪能できた。
その後も林道を歩くこともあるが、おおむね緩やかな登山道を登る。標識もしっかりしていて迷う事もない。
少し風が出てくると寒く、脱いでいたオーバージャケットを着て登る。
林道終点より傾斜がきつくなるが、すでにトレースは出来ているのでさほど苦労はしない。久しぶりのザックの重みをかみしめながら、一歩一歩進める。
途中には唐松林の間から甲斐駒岳や鋸岳の尾根、仙丈ケ岳を望むことができた。やはり甲斐駒ヶ岳は壮言でカッコいいですね。
仙丈ケ岳をゆったりとした落ち着きのある女帝といったところか。
やはり静かな銀世界の雪山を登るのはいいですね。
柏木の駐車場
孝行猿
林道に合流(樋口君)
中央アルプスの絶景が見渡せた
唐松林を行く(白井)
お昼を過ぎ地蔵岳の急な登山道を登っていると、比較的若い男女が下ってきた。
聞くと「登頂は出来たが風が強く、初めてダウンを着て登りました。」と言った返事。
予想はしていたが相当風が強いらしい。
松峰山荘がる尾根付近は風が抜けるのか雪が飛ばされて凍り付いていた。
自分達は風が強まることを予想して、比較的風当たりが少ない地蔵岳手前の2200m付近にテントを張ることにした。
テントを張り、水作りなどをしていると、3人PTとソロの方が降りてきた。
どちらとも風が強く撤退してきたそうだ。外はいつの間にかか雪が時折舞っていた。
鍋を作り酒飲んで気持ちよく19時ごろ就寝する。天気が良ければ3時ごろ起床してアタックしようと考えていた。
しかし、夜中にゴウゴウと強風が吹きすさぶ。幸いそれを予想してテントを建てたので、テント場は問題ないが、こりゃ明日は駄目だなと思い眠りに再びついた。
テント場の整地
30日 テント場8:00—丸山谷ノ頭過ぎ9:30—テント場10:30撤収して下山11:10—柏木登山口15:15
昨晩の強風のせいですっかり寝坊してしまい6時過ぎに目が覚める。
それでも、もう少し登る事にして準備して8時ごろ出発する。
天気はガズガスで視界は悪い、思ったより風が無い。
出発して樋口君が行動食をテントに忘れてきたことに気が付く。
昨日のトレースはとこどころ消えていた。1時間半ほど歩き丸山谷ノ頭を過ぎた辺りで撤退とする。
その後、「たぶん無理でしょうけど行ってみますと。」中年3人組PTが登って行った。
彼らは松峰山荘に泊まり本日登ってきたそうだ。
彼らを見送り下山する。テントを撤収して山を下りる。
テント場より出発
急登を登る樋口
下山途中の林道、時折日差しが刺す
柏木集落に到着
時折雲間から光が刺すが、ほとんど小雪交じりの下山であった。
今回は女帝のおひざ元にも及ばなかったですが、また3月頃登りに来たいと思いました。
すっかりこの登りやすい尾根が気に入りました。
帰りに高遠の「桜の湯」(JAF割引で450円)により帰宅。
登頂は出来ませんでしたが楽しい雪山を堪能できました。