明星山 フリースピリッツ

【明星山 フリースピリッツ】22.11.20(中村さ)
【2022年11月20日~21日】
【メンバー】中村さ、他会1名

新潟の明星山でクライミングをしてきました。
ハプニングがあり色々考えさせられる山行になりました。
天気予報 21日7時まで雨 8時から18時晴れ 18時以降曇り雨

21日の行動
取付き      8:00
フリスピ終了  16:30
ヒスイ峡駐車場 20:00

予報通り7時には雨はあがった。岩壁はしっかり濡れていたが、他のパーティー1組2名が取付き始めたので我々も向かった。


梅干し岩の下まではヌルヌルで大変だった



陽が当たり急速に乾き始め快適になった



パノラマトラバース この時15:15頃…

16:30登攀終了して急いで片付けて西面下降路を探しに出発した。とりあえず西へ向かうが、まったく踏み跡がわからない。あたりはどんどん暗くなる。1時間ほど彷徨いビバーク濃厚になり、会にビバークするかもとメッセージを送っておいた。

しばらくし、懸垂ポイントを発見。これで帰れると安心し暗闇へダイブ。パートナーが先に懸垂して踏み跡っぽい所でピッチを切った。そこから西へ歩く。ルンルン気分で足取り軽く歩くが、また崖にぶつかってしまい万事休す。心が折れてきていよいよビバークになりそうだった。しかし、まだ体力は残っていたし、時間もあった。たまたま懸垂するのに丁度いい木が生えていたので、懸垂の誘惑にかられ、木を支点に1次捜索隊として出動した。60m以内で下降路と交われればと思いゆっくり下降した。とりあえず樹林帯が続いており、登り返すにも苦労しなさそうだった。ふと落としてしまった石が同じリズムでコロコロと音をたてながら落ちていった。しばらくは同じ傾斜かなと考えながら、58m程懸垂した。たまたまあった懸垂するのに丁度いい木の所に着地した。
ふと前を見ると目の前に小さなピンクテープが枝に付いていた。こんなことがあるのかと思わず笑ってしまった。
近くにトラロープがあり谷へ続いていた。そこからは迷うことはなかった。

早く会の方に下山連絡をせねば、お酒を飲まずにもしもの時の為に備えているかもしれない、と急いで片付け電波が入る所へ行き下山連絡をすませ一安心。

ビバークせずに済んだから正解なのか、明るくなるまで動かない方が賢明だったのか…
とりあえず無事に帰ってこれて良かったです。
アルパインは取付き、ルーファイ、下降が難しいなぁ。

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