【穂高岳 滝谷】26.07.10(二木)
【2026年7月10日〜12日】
【メンバー】二木、他2名(Y本、T田)
こんにちは、二木です。
今回、穂高岳 滝谷へ2泊3日で行ってきました。お目当てはクラック尾根とドーム中央稜の2本。「鳥も通わぬ」、「岩の墓場」とも形容される滝谷とは、果たしてーー
【1日目 上高地〜北穂南陵テン場】
6:30 沢渡バスターミナル→7:00 上高地→9:30 横尾→12:30 涸沢小屋→16:00 北穂南陵テン場
沢渡バスターミナルからバスで上高地へ入り、横尾、涸沢を経て北穂南陵テン場へ向かった。テン場到着後、テントを設営し、翌日登るクラック尾根へのアプローチであるB沢を確認。その後は、鍋を囲んで夕食を取り、翌日に備えて早めの就寝とした。
テン場着。満身創痍のY本、二木
北穂高小屋から、大キレット方面へ少し降るとB沢入口の文字。
北穂山荘から 大キレット、南岳越しに槍ヶ岳山頂を望む。
【2日目 クラック尾根・ドーム中央稜】
3:30 起床→5:00 B沢入口→7:00 クラック尾根取り付き→ 12:30 北穂高山荘→14:00 ドーム中央稜取り付き→17:30ドームの頭→ 18:00 北穂南陵テン場
この日の目的は、クラック尾根とドーム中央稜の継続登攀である。各自朝食を取り、夜明けと共にテン場を出発。クラック尾根のアプローチB沢へ向かう。B沢は、評判通り浮石だらけで悪い。落石の処理に気を遣いながら慎重に降りる。さらに、登り返しと懸垂を交えて取り付きへ。
B沢コルから懸垂を交え降りる。この懸垂後、落石でザイルが破損。幸いにも末端付近だったが、新調したばかりのザイルを切る羽目に。
B沢登り返し地点。きれいなフィックスを辿りながら凹角を右上する。
懸垂支点からバンドへ降り、崩落地点を避けながら登り返すと、クラック尾根の取り付きに辿り着く。
ルート上のホールドやフレークは積み木のように不安定で、一手一手、岩の状態を確かめながら慎重に登る。終始緊張感のある登攀となった。
2P目をリードする二木。かなりのボロ壁であり、ほとんどの岩が浮いていた。
2P目を登ってくるT田。見下ろせば、吸い込まれそうな高度感。
4P目。ジャンケンクラック右のクラックをリードするY本。身体を捩じ込みながらチムニーの要領で上がっていく。
6P目。フェースのラインをリードするT田。岩は比較的安定しており、フリー的な登りが楽しめる。
クラック尾根を登り終えた後、北穂高山荘で小休止。そのままドーム中央稜へ向かった。
ドーム中央稜取り付き
1P目をリードする二木。岩は全体的に安定しており、快適に登っていく。
4P目。左の凹角には目もくれず、クラックに吸い込まれてゆくY本
ドーム中央稜は、クラック尾根とは対照的に比較的安定した岩質で、かつ各終了点には、きれいなボルトが整備されていた。快適なクライミングを楽しむことができた。夕方にドームの頭へ抜け、再び北穂南陵テン場へ戻った。
【3日目 北穂南稜テン場〜上高地】
最終日は来た道をたどり上高地へ下山。途中、涸沢ボルダーに立ち寄り、しばしボルダリングを楽しんだ。最後まで穂高の岩を満喫し、帰路についた。
涸沢小屋にて
【総括】
今回の山行において、対照的な2本を登ったことで、滝谷の厳しさ、岩登りの面白さの両方を味わうことができた。滝谷は「岩の墓場」という言葉だけで片付けられる場所ではなく、厳しさと面白さが同居する独特の岩場であった。今回の山行で、その一端に触れることができた。
(おまけ)
「鳥も通わぬ」と称される滝谷であるが、実際には鳥が飛んでいた。
滝谷の厳しさは十分に味わったが、少なくとも鳥たちは普通に通っているようである。