【屋久島】26.4.1(岡本)
【2026年4月1日〜3日】
【メンバー】岡本、Mさん
6日間の休日をもらえて、航空券がたまたま安かったので以前から行きたかった屋久島へ行くことにしました。
最後の遠征単独登山は一年以上前。
山岳会に入ってからは有り難いことにグループ登山が多くなった。めちゃ楽しい。
単独登山やひとり旅は緊張や不安を強く感じるけど、ひとつの出来事に対して感じ取れる物が多くなる気がします。
また、人との出会いも全然違って面白い。
今回は特別そう感じました。
多方面に心配かけますが、これからもたまにひとりでどっか行きます👋🏻
登山の記録は【1日目】からです。
縦走路
【1日目】
紀元杉までバス移動→淀川登山口→淀川小屋(小屋泊)
【2日目】
花之江河→黒味岳→宮之浦岳→永田岳→新高塚小屋(テント泊)
【3日目】
縄文杉→ウィルソン株→白谷雲水峡→16:10最終バス

豊川~屋久島の移動手段
行きは安さ重視。
【飛行機】中部セントレア空港→鹿児島空港(¥7,640/6:30発)
【電車】鹿児島空港→観光→港
【フェリー・はいびすかす】港→屋久島(¥3,900/18:00発7:00着)
帰りは訳あって高速フェリートッピーに乗ることになる。
【高速フェリー・トッピー】屋久島→港(¥12,700)
【電車】港→鹿児島空港
【飛行機】鹿児島空港→中部セントレア空港(¥11,640/21:25発)
フェリーは3種類で残り1つは「屋久島2フェリー(¥6,500)」
次回は、伊丹空港から屋久島へ直行する便を最安値で取ろうかな🤔
0日目
久しぶりの飛行機。
ワクワクとドキドキの狭間。心配と不安の方が大きい。楽しめるかな?
鹿児島空港に到着。曇りときどき雨。
開聞岳に行ってみようかと思ったが、やめとこ。
今日は春の甲子園決勝。
温泉入って、どこかで観戦しようかな〜
弥次ヶ湯温泉
明治25年創業。当時建てられたものを直しながら今でも使っているらしく、とても趣があり歴史を感じる。
なんか人気(ひとけ)がない。ウロウロ、ジロジロ。
あ、中から人が出てきた。たぶん常連さん。
常連さんに教えてもらいボタンを押す。
「ピンポーン。はぁい。」
しばらくすると番台さんが隣の建物(ご自宅)からポテポテと歩いてみえた、斬新。

食事処川いだ

Google Mapで店内にテレビがある食堂を探して行き着いた。

柔らかいごはん。かなり濃い味噌汁。にんにくと生姜が効いた鰹のタタキ。甘めのニラ玉子。苦手な海藻。
80代の夫婦経営。若い男性は息子か。みなさん黙々と料理に集中。ごはんおかわり!
いつの間にか、お父さんも一緒に甲子園観戦。
一緒に応援したことで(?)仲を深め、ポツポツと話をしてくれた。
創立40年、お父さんは一代目。昔はホテルの板前だったこと。息子さんは手伝いのみで後継ぎになるかは分からないこと。指宿は新婚旅行の定番だったこと。
フェリーの時間が迫る。会計だけでも先に済ませよう。
ゴソゴソ。
テレビ「カコーン、ワァアア」
ホームラン、見逃した。

フェリー・はいびすかす

モロ貨物船。味があって良いですね〜。
屋久島行きのフェリーは3種類あるが、なかでもこの「はいびすかす」は3,900円と破格。移動しながら一晩過ごせるのがさらに嬉しい。
デメリットは
・雑魚寝。気持ちばかりの枕と掛け布団あり。(寝袋持っていれば問題なし、むしろ快適)
・3種フェリーの中では一番欠航になりやすい。
・一番揺れるので、酔いやすい。
この時期は異動シーズンで見送りをする人が多くみえた。
中には生徒からの色紙を持つ先生も。港には生徒と保護者が。
汽笛がなり船が動く。別れを惜しみながらも大きく手を振って笑顔で送り出す地元の方々。
まるでドラマのワンシーンのようだわ〜
関係のない私と外国人も便乗して手を振り返す!

ほとんどの人が種子島で降りていく。快適に眠りにつく。
1日目
バスと雨と外国人さん
朝7時。酔った…。
フェリーから降りる。あ、もう屋久島なんだ!わぁ…
雨の中バス停で待つ。
フェリーで一緒に手を振っていた外国人さんと2人で。
英語と日本語が話せる方だったので会話がはずみ、お互いの文化や今まで行った旅先の話で盛り上がった。
なかでもお互いの国のダジャレについて話せたのは、実に有意義であった。うんうん。
次に会う日本人に「こんちくわ」と挨拶してね、と言い残しバス停を降りる。
宿と出会い


ゲストハウス「とまり木」に到着。手作り感があってアットホーム。キッチンは…とても開放的。
お母さん「おかえり、ゆりちゃんやね。ちょっと待ってて~見送ってくるから。」
お母さんが来るまで隅っこで待つ。
…。
表情が読めない男性、眉間にシワを寄せたすっぴんのお姉さん、奥にも誰かいるが暗くてよく見えない。
雨の音、時計の音、テレビの音…
「お待たせ~」
ほっ…。緊張がほぐれる。
宿の説明をしてもらい、私の屋久島での予定を伝え、一通りチェックインを終える。
「この子も今日から登山なんよ、ね~?」
薄暗い奥から一人の女性が現れた。
「「初めまして。」」
Mさん。同世代かな?互いに山行計画を共有したら、だいたい考えていることが一緒だった!彼女と出会えたことが、今回の旅最大の幸運でした。
とりあえず行動食を買うために彼女と近くの薬局へ行く。
ドラッグストアコスモス
食べ物が…無い!!

悪天候により船が出なくて物資が届かないんだそう。
安房に行けばスーパーや弁当屋もあるから登山口行く前に寄ってみよう。
と、Mさんが色々と教えてくれた。
店を出て雨の中、二人歩く。
【Mさんのプロフィール】
住居不定。住むところを探すべく日本を転々としている。かっこいいな。
屋久島へはリゾートバイトで3ヶ月間滞在していた。
宮之浦岳・永田岳へは荒川登山口から登ったことがある。
まず思ったのは、
「なんで3ヶ月もいたのに、また屋久島へ?」
彼女は言った。
「なんか帰ってきたくなるんだよね、屋久島。」
3ヶ月住んでいたら良いところもそうでないところも知っているはず。
高いお金払ってでも、もう一度訪れたいと思った何かが、ここにはあるのだろうか。
今日からの旅に期待を膨らませた。
ばっしゃああ…!
車による水たまり攻撃を受ける。
「「ぎゃー!ちょっとー!ひどいよぉ!」」
宿へ戻る。
出発前のモスバーガー
「「いってきまーす」」
最寄りのバス停から乗車し、安房へ向かう。
ここで紀元杉行きのバスに乗り換える。
乗り換え先のバス出発まで、あと1時間半。
おにぎりを買うために弁当屋さん「あまやどり」へ。
Mさんの知り合いに会いに登山用品店「山岳太郎」へ。
テントで読む本を買いに屋久島唯一の本屋「泊書店」へ。
最後に「モスバーガー」
なんだか無性に食べたくなった。
「「うんまぁ…」」
「島で一番美味しかった物何?って聞かれたら、モスって答えたりして。笑」
はは、まさかね〜
Instagramを交換した。お互いプロフィールを見て、歳の話に。まさかの同い年!!きゃー!嬉しい!
なんだかんだで、ずっと二人で行動していた。

これからモスを食べると屋久島を思い出すでしょう
土砂降りのスタート
無事、バスに乗れました。
山に入るにつれて雨がどんどん強くなる。
着いた頃には土砂降り、14時35分。

念のため持ってきていた折り畳み傘。雨が顔にかからないし、ザックも濡れない。小屋でもトイレに行くのに使ったりと、かなり便利でした。
淀川登山口
15時00分

雨ザーザー
協力金2000円と登山届をポストへ入れ、手を合わせる。なんだかお賽銭みたい、無事に下山できますように。
登山スタート!



屋久島の森は想像以上だった。
幹や枝が縦横無尽に、自由に伸びている。倒木を土台に新しい植物が育つ。凄まじい生命力。
屋久島の森を知るのに欠かせないワードが「着生」
着生(ちゃくせい)
植物が地面に根を下ろさず、樹木の幹、枝、あるいは岩などに付着して生活する特性のこと。寄生植物とは異なり、宿主から栄養を奪うことはなく、雨水や霧、空中湿度から水分・養分を得て独立して成長する。
屋久島は雨が多く着生しやすい。加えて屋久杉が腐りにくく、たとえ倒木や切り株であってもずっと残り続けることなど、
様々な条件が重なって、このような森になったんだそうです。
雨と薄い霧に包まれていて、とても幻想的。
「雨の日が今日で良かったのかも!」
小屋まであと1時間足らず、どんなにゆっくりに歩いても16時には着きそうだ。
雨に山を歩く機会などそうないし、明日からは晴れる。ここは存分に雨を楽しもう!
立ち止まる…周りを見渡す…耳を澄ませる…写真撮る…

左上に着圧した木の赤ちゃん
淀川小屋
16時00分

トイレは普通のボットン。「ド臭い」と聞いて構えていたが、全然大丈夫。改善されたのかな?
水場はすぐ近くにあるし、小屋も綺麗。
ネズミ対策は必要。
テント場は水が溜まりやすく、普通に森の中に張った方が良さそう。
荷物を中に運び込む。
雨が弱まって、鳥の声がクリアに聞こえてきた。
小屋の中は暗いので、気持ちの良いお外で晩御飯。
「「今日からよろしくお願いします!かんぱ~い!」」
Mちゃんが芋焼酎「三岳」を分けてくれた。
あとから知ったのですが、実はこの三岳の由来は「黒味岳・宮之浦岳・永田岳」の三座だそうです。
さて、明日は何時に出発するか作戦会議。
今から寝れば睡眠時間は充分に取れる。
明日の予報は霧ときどき晴れ、雨ではない。
何より暗闇を一緒に歩く仲間ができたのが、とても心強い。
よって、「早く出て黒味岳で日の出と宮之浦を見よう!永田岳も行こう!」となりました。

じゃがりこ九州しょうゆ味、その奥はモスのポテト

収容人数の半分くらいで、広々と使えた。
2日目
3時30分。満月🌕

「月が見えるということは晴れてるじゃん!」
「たしかに!やった!」
雲が早いのが気になるけど…ま、とりあえずは良し!
「最高の一日になりそうだー!」
二人は期待に胸を膨らませた。

素敵なおうち発見!すごい!

結構大きい!寝ぼけた顔だ。
屋久島に熊はいないけど、暗いとちょっと怖い。
風も強くて木々がざわめいている。
Mちゃんがいてくれて本当に心強いです。
満月に見守られ、キャッキャ言いながら二人は進みます。
花之江河
5時00分

ひとつの島に高い山や立派な湿地帯があることに驚く。
もちろんそれだけじゃ無い、とても車で3時間で一周できてしまう島とは思えない。
島に移住してきた方が曰く、
「屋久島は、日本列島をぎゅっとしたような島だ。」
しかし今回は…暗くてよく見えないな…看板しか見えないよ。
本来は開けてて明るくて花の時期になると高山植物がたくさん見られるらしい。
水を汲んで飲んでみた。あれ、硬いな…

こう見るとなんか溜池っぽい…

あ、こっちか…ま、いいか。木がすごい。
日の出を見に黒味岳へ
黒味岳分岐。荷物をデポして日の出を見に行く。

結構、岩を登る
環境音が変わった。
鹿の鳴き声が鎮まり、可愛らしい小鳥の声がし始めた。と思ったら次々におはようラッシュ。
「朝だ。」
気がつけばヘッドライトもいらないくらい明るくなっていた。朝が来て安堵と感謝を感じる。
6時00分。もうすぐ黒味岳、かなり強風。
今は風下にいるので風は当たらない。ただ音がすごい。
ところで…
「もしかして今ガスってる?」

随分と明るくなってきたのに、朝焼けらしきものが全く見えない。
前方から人が。
「頂上は強風だ、僕は日の出をここ(東側,風下側)で待つよ。」
黒味岳登頂
さっきまで音だけだった強風が私達を襲う。
「うをぉー!」「やばーい!」「whooo‼︎」
これはこれで楽しい!
一人だったら完全に萎えてたよね〜と笑い合う。

突然、Mちゃんが空に向かって声を上げた。
頭上の雲が切れはじめ、青空が顔を出した。
さらに、ガスの中から山肌が見え始める。

青空だ!
は、晴れる!
…と思ったの束の間、再びガスの中へ。
もうそれ以上は何も見えなかったが、私達のテンションは爆上がり。
まだ先は長い、今は潔く諦めるとしましょう。
そう思って歩き始めたすぐのことだった。
目の前のガスが晴れ始め…

これまた一瞬だった。それでも「やっぱり最高の一日になりそうだ!」と思う二人であった。
予報では午後は晴れ。まだまだ分かりません!
さぁ、今日のメイン宮之浦岳へ!
水が豊富
「屋久島の水は超軟水」
ちょっと朝は汲む場所間違えたけど今度こそ…

「「おいしい!!」」
こんなにも綺麗で美味しい水が至る所から取れる。
登山道も濡れているので靴もびちゃびちゃだけど…
私はよく水を飲む方ですが、500mLのボトルがあれば行動中は事足りました。
登山道も整備が行き届いてて歩きやすい。
足はびちょぬれだけど…
幸い気温が高く(5度)冷たくてかなわん!って程ではなかった。

ガス

晴れ

またガス。幻想的。
晴れて~!頼む~!
何回も空に両手を合わせる。
宮之浦岳登頂
9時10分。九州最高峰!


職場で頂いたおやつと一緒にパシャリ。電波つながったら送ろ〜
風強い!山頂ですれ違ったガイドさんによると12時から晴れるそう。信じてるよ!
永田岳分岐
分岐で荷物をデポし、永田岳へ。
下って、登る…。
ここの縦走路の眺望は最高に美しい!…晴れてたら。
Mちゃんが前回来た時は快晴で、それはもう素晴らしかったと教えてくれた。もう一回来たいな…。
先客が帰ってきた。「登頂おめでとう!」
永田岳登頂
10時45分。三岳制覇!

小屋で一緒だった方も合流し、三人で喜び合う。
登山客「ゴソゴソ…。はい、クリームパン。これ美味しいのよね~!食べて食べて!食べ物はたくさんあるから~」
こういうのが一番美味しい…。有り難く頂きます!
(じつは黒味岳分岐でもぬれ煎餅をご馳走になっています🍘)
時間にゆとりはありそうで、晴れるのを待つか否か話し合う。結果、Mちゃんは先に小屋へ向かい、私は1時間待つことにした。
もともとはお互い単独で山に入る予定だったので、ここは無理に合わせず。また後で!

意外と寒くは無い、ただ…
45分経過。…帰ろ。
コルで湧水飲んで、さぁ登り返し!登って登って、あと少しで分岐だ。すると…
「ゆりちゃん!」
なんと先に行ったはずのMちゃんが!
あと少しで晴れそうな気がして、晴れるのを待つ間に私が来たらいいなと思っていたんだそう。
今日はもう合流できないと思っていた分、会えてめちゃくちゃ嬉しかったです。
ついに…
12時30分。Mちゃんと再会して数分後のことだった。
視界が開けてきた。またすぐガスるんでしょう?期待させないでよね、ふん。と思っていたら先ほどとは様子が違う。
ついに…
「「晴れたー!!」」

宮之浦岳が初めてお目見え。
ヤマテンもガイドさんの読み(も、たぶんヤマテン)も大当たりでした。
Mちゃんも私も、半べそかいたように喜んだ。
ここからみるみる晴れていく。

永田岳分岐から絶景の連続
期待以上の絶景でした。なかなか歩みが進まない。

平石

モッチョム(左奥)と宮之浦岳(右手前)

…あれ、これだったかなモッチョム?

奥は愛子か?うーん、分からん。浅田さんがいたらなぁ。

たぶん、永田岳

仮面みたいな岩

ところどころ桜が見えて春を感じる

坊主岩

新高塚小屋
15時00分「「おつかれ~!」」
最高の一日でした!

小屋には10人ちょっと。テント場は私達の貸し切りでした。
テント場はウッドデッキなので水没の心配はなさそうだが、傾いている所が多くて、水平な所は意外と少ない。

水場が近くて有難い。水の音に癒される。


今日は各々で夕方の時間を過ごす。ひとり時間も最高。
と、思っていると小屋の中からウイスキーを持つ男性が「トリスだけど、飲む?」

有り難く!うんまぁ…。
みんなに酒を配る。回し飲みなんて久しぶりだなぁ。2周目も遠慮なしに飲む。小屋の人たちとも今日一日の感動を分かち合う。

良いところに物干し竿!乾かなかった。
終始靴は濡れていたが、体温で靴下が温まって意外と不快感がなかった。
ただ、止まっていると冷たくなるし、皮がふやけて靴擦れする。
明日の出発時間を決めて就寝。Mちゃん情報によると、縄文杉のモルゲンロートが見られるらしい。
3日目
5時00分。テント撤収。
気温は5℃と暖かい、風もない、とても快適。
しばらく歩いていると、前方に何かを発見。
「あれ、朝日じゃない?」
木々の隙間から小さな赤色が見えていた。本当に、小さな光。昨日に続きMちゃんの観察力には感服するばかりです。

周りも赤く染まり始める。モルゲンロートだ。
縄文杉は間に合いませんでしたが、素晴らしい朝日でした。

今年は”泊まりの山行”にたくさん行きたかった。達成感に満たされながらご飯を食べたり、朝を迎えて安堵したり、変化する自然の音や太陽の光…
この3日間でその気持ちをより一層深く感じさせてくれました。知らない感動がまだまだあると思うと、とてもワクワクします。
縄文杉

遠いな…もっと近くで見てみたいな~。
日本で一番長生きした樹木。縄文人とも会ったことがあるんだな…
そんな長老を目の前にしていると思うと、とても感慨深い。
ただ、遠いせいか予想に反して「尋常じゃない迫力に圧倒される!」とまではいかず、その長生きしたことへ思いを馳せて見てようやく…って感じでした。
このあとすれ違ったガイドさん曰く「縄文杉の貴重さは幹の太さや高さではなく、あくまで樹齢。」
しかし、正確な樹齢は分かっていないという。推定2000~7200年とずいぶん幅広い。
…さてさて、にしても人がいない。誰もいない!これは山泊まりした者の大特権!
足を伸ばして座って、眺める。
沢や葉の擦れる音、さまざまな鳥の声。
縄文杉に映る木陰が少しずつ移動する。…なんと贅沢な朝だ
最後にはしっかりスリーショットも撮って、さよならする。ありがとうございました~👋🏻

ウィルソン株
「Hay Siri、○○ってメモして。」
私は、覚え書きにiPhoneのメモをよく使う。
この項目を書こうとメモを開くと「ウィルソン、100年前、ありがとう」だけだった。楽しかったのと同時に疲れが出てきたのだろうか。
思い出せる範囲で書いてみます。
ウィルソンさんは植物ハンター。世界中の珍しい植物を集めては研究していた。
ウィルソンさん、屋久島で巨大な切り株を見つける。
「オゥ!アメィジング!」※イーメジです。
一部採取しアメリカへお持ち帰り。
学会でとりあげたことをきっかけに、屋久島の森がいかに貴重か世界中に認識される。
以降に森林保護活動が活発になり、世界遺産に認定される森にまでなった。
彼のおかげで「使う森」から「守る森」にシフト。後にウィルソンが採取した切り株に「ウィルソン株」と名付けられた。
特に伐採が盛んに行われていたのは江戸時代。屋久島では年賀をお米ではなく屋久杉で納めていた。(ウィルソン株もそのころ切られた。大掛かりだっただろう…)
人の入れる範囲の木々はほぼ全て伐採された。
にも関わらず、ここまで再生した。
言われてみれば、縄文杉を過ぎてから切り株をよく見る。
昨日歩いた山奥の原生林とはまた違い、”削った跡”と”再生する力”が共存する面白い森だと感じました。

中から上を見上げるとハート型になるのは有名
トロッコ道


屋久杉を運搬するために作られた。この先に集落もあって住人の生活にも一役買っていたとか。
意気揚々と歩く私の後ろで、いつになくテンションが上がりきらないMちゃん。
「前回来たとき、楽しいのは最初の15分だけだった。」
その通り、写真撮り終えたらもう飽きました。
最後のチルタイム
分岐の手前にバイオトイレがある。近くにはベンチも。最終バスの時間までには余裕があるし、もうすぐ登りがあるのでここで休憩することにした。
森の音に耳を澄ませてコーヒータイム。Mちゃんがくれたオシャレなドライフルーツがコーヒーによく合う。

ビチョビチョの靴を脱いで、裸足に風を当てる。気持ちいい、心地いい。
「いいね〜」と通り過ぎていく人たちが声を掛ける。
さぁ、私たちもそろそろ行きますか〜。
辻峠
さっきの休憩のおかげで足が軽い軽い。
でも、ゆっくり登らないと息がきれそう。疲れもじわじわきてます。
辻峠到着!太鼓岩はパス。
昨日たくさん絶景みたし~、と思っていたが後から「桜が綺麗だったのに~」と聞いてちょっと後悔。

白谷雲水峡
苔と沢、綺麗。
1300m以上も下りましたが、登山道が整っていたおかげで難なく下れた。
逆に登りはずっと階段でキツそう…
無事下山
もうすぐバス停。
無事に下山できそうだと確信したとき、ふと思った。
「明日がある…!」
私たちには明日がやってくる。それって実は凄く幸せなことなんじゃないか、と二人は気づくのであった。
15時50分。バス停到着。
Mちゃんと握手
「「おつかれ!!ありがとう!!」」
最終バス16時10分。写真撮ったりのんびり休んだりしてたら意外とギリギリになっちゃった。
下山後
とまり木に帰宅
お母さん「おかえり~」
岡・M 「「ただいま~」」
お母さん「どうやった?」
岡・M 「「最高でした!」」
お母さんと猫ちゃん達に会って、一気に脱力。
荷解きも後にして猫と戯れる、ベンチに座って思い出に浸る、今日旅立つ初対面の女の子と話す。
もう夕方か…今からやることを整理しよう。
買い物→温泉→洗濯→夜ごはんの支度→洗濯物を干す→乾杯
「「OK、これで行こう。」」
今夜は、豚キムチと餃子にした。あと、酒にごはん。
食材を宿に置いて温泉へ。ひとり1800円、高っ!
でも、お母さんから買えば900円になるのだ。
シャワー気持ちいー!!温泉に浸かると、ふらっ…
うっ…気持ち悪い。
夜ごはんを美味しく食べるためにお腹を空かせていたのが原因でハンガーノックを起こしていました…
…反省。先に宿に戻る。
あれ、買っておいた肉が無い…!
出発前に怒られたお兄さんに聞いてみると、猫が食べてしまうから食べ物を外に出しっぱなしにするんじゃ無いと、また怒られる。あちゃ…すみません…。
「あの…で……私たちの食材って、どこに…」
なんとクーラーボックスに入れてくれていました。
意外とやさピーナッツ…失礼、感謝です!
ゼリー飲料をちびりちびりと食べながら夜ご飯の準備。
Mちゃんも温泉から帰宅。洗濯機も回して、お酒を開けて、
「「おつかれさまでーす!」」
ぷはぁ~…あ、私は水です。まだ胃の調子が…
お叱りを頂いたお兄さんも含め3人で談話。
と、今度は怖いお姉さんに洗濯物が入りっぱなしだと怒られる、とほほ…すみません。
翌日
Mちゃんが、雨が降る前に洗濯物を取り込んでくれたおかげでかなり乾いていた。
昨日の登山でお疲れなのに朝早くからありがとう🥹
朝ごはんの支度。夜ごはんで余らせておいた豚肉ともやしで豚汁。トーストに目玉焼きをのせて簡単ジブリ飯。きゅうりは洗って半分に折る、まるかじり!
今日はあいにくの天気?屋久島では通常の天気でしたが、レンタカーを借りている2人組に便乗して一緒に観光させてもらえることになりました。
屋久島伝承蔵 本坊酒造

運転してくれる方に感謝して!いただきます!

オタク系喫茶 ハンターショップちーぞー

普通の家

店主さんが捕らえた鹿の肉

猿川ガジュマル

木登り

クリスタル岬

サンセット
とまり木帰宅
宴会とボードゲーム

一人だけ異常に強い。翌日もフェリー出発ギリギリまで遊ぶ。全敗。
最後に
当初一人で歩く予定でした。暗いなかを歩くのは正直ちょっと心細く…出発は明け方にして、黒味岳か永田岳どちらか一方に登ろうと考えていました。宿でMちゃんと出会い、一緒に歩く仲間ができ本当に心強かったです。三岳全部登れたたけでなく、暗闇もガスも強風も雨ももちろん晴れた時も、どんなときも本当に楽しく歩くことができました。
Mちゃんがいてくれたおかげで素晴らしい山行になりました。
下山後も一緒に観光したり、宿でご飯を作って食べたりして最高の島旅になりました。
Mちゃんはじめ屋久島で出会えた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
