スノーシューで富士見台高原を歩く

【千両山~富士見台】2023/2/11(日浦)

◇スノーシューハイクを楽しむため、富士見台高原ロープウェイ山麓駅からゴンドラとリフトを乗り継ぎ、阿智セブンサミットのひとつ富士見台へとたどる

ヘブンスそのはらのリフト

リフトを降りると小高い場所に南アルプス展望台がある
南アルプスの主峰が一望できる

ここでスノーシューを装着
まずは、尾根歩きが楽しめるパノラマコースで千両山を目指す

しばらくは林道を歩く
雲ひとつない青空
季節外れの暖かさに汗をかきそうなので、アウターとニット帽を脱いでフリースと手袋でスタートするも、じきにフリースも暑くなり腰に巻く
恵那山はいつみても存在感抜群
標識が雪で埋もれているが、千両山への分岐点

ここから少しだけ頑張って、尾根道まで直登する
踏み抜いてもひざ丈くらいなので、スノーシューなら余裕で登れる
無雪期はこの斜面に笹が広がっていて藪漕ぎ気味になるが、この時期はしっかり雪を踏みしめてズンズン登れるから、面白い

広めの尾根道は歩きやすい
前日に降ったとみられる雪は若干ガリガリした面になっていて、想像した柔らかい雪ではなかった
全体的に雪が少ないように感じる

遠くまで広がる青空と冷たく澄んだ空気を味わえるのが、冬山ならではの魅力
自然の造形美
波模様が滑らか

枝には溶けかけの氷がかろうじてぶら下がってる

誰も足を踏み入れていない真新な雪のうえに自分の足跡をつけるのって、小動物になった気分で楽しい
でもよく見るとスノーシューの足跡はゾウの足のように大きい!と笑う
向かう先に御嶽山がみえてきた

千両山(1662m)

山頂からの360度景色
ぐるっと見回すと恵那山をはじめ、遠くになだらかに横たわる白山、目の前には雄大な御嶽山、乗鞍岳、日本アルプスの峰々、私はまだ訪れたことのない八ヶ岳連峰が一望できて爽快だった
千両山からの景色をしばらく堪能し、富士見台へと向かう

神坂峠の分岐点

萬岳荘方面ではなく、西側に回り込んだルートを選択したがスノーシューではルートミス
神坂小屋手前の分岐までは道幅が狭くて、ところどころにむき出しの石が出てきたので、スノーシューでは歩行不可能と判断し、チェーンスパイクに履き替える
以前、夏道で歩いた時もこのとおり幅狭だったことを思い出して反省
こんなこともあるからチェーンスパイクかアイゼンは持参したほうが良い

分岐点

神坂小屋

富士見台(1739m)
360度のパノラマ展望
千両山からの眺望もいいけど、富士見台はより大きく視界が広がる

御嶽山、乗鞍岳、北アルプス方面

南アルプス方面
恵那山
ここからまたスノーシューに履き替えて、下山開始
萬岳荘まではだだっ広い雪原となり、色んな方向にスキーやスノーシューの足跡が何本も引かれていた
こんな場面でスノーシューが本領発揮する

萬岳荘 ログハウス調の木造小屋
この日は写真を撮り忘れたため、これは先回1/28に訪れた時に撮影したもの
冬季は閉鎖しているがトイレは使用可能だった

帰りは踏み固められた林道を歩くため、再びチェーンスパイクに履き替える
足元が軽快になった
ヘブンスそのはらに向けてひたすら林道を歩く
行きに登った千両山への分岐点
もう一度、見上げてみる

この後、南アルプス展望台よりリフト、ゴンドラを乗り継ぎ、帰路についた

スノーシューを簡単に説明しますと、浮力により新雪のうえを沈まずに歩ける道具です。
もちろん限界はありますが、膝丈くらいの積雪であれば普通に歩くような感覚で雪を踏みしめて歩けます。
広い雪原をトレッキングするにはおすすめのアイテムだと思います。
踵にリフターがあると傾斜のついた登りは比較的楽に、底面にクランポンがあれば下りは滑らず歩けます。
ワカンと比べると縦横にサイズが長く重量があります。
幅の狭い雪道は苦手とするかも知れません。
どんなルートを歩くか事前に確認して、アイゼンとのふたつ持ちが必要だと思います。
私はスノーシューを知り、特に傾斜のついた場所では身体への負担が軽減したのと、ツボ足にならずに歩けるから、雪山の自由度が広がり楽しさが増えたと感じます。
スキー場などでレンタル可能なので、雪山未経験の方でも手軽に始められるアイテムかと思います。
以上、個人的な感想でした。

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