遠かった水晶岳

【水晶岳】17.7.17(浅田)
【2017年7月14~17日】
【メンバー】河合、浅田、鷲見、河野、井澤、吉中、西村

 

4~5年前あたりから当会でも日本百名山を登る会員が出て来た。いつしか私もその仲間に入っておりこれまで51座登頂しているが、アルプスの中で唯一水晶岳が登っていなかった。2年前に計画したのだが山頂まであと2時間の所で悪天候で断念している。

今回河合君が私の為に水晶岳登山を計画してくれた。前回メンバーに鷲見君、河野さんを加えて総勢7名で行って来ました。

7/14 (晴れ)

豊川を午後8時に出発し新城で河合君と合流して、ブナ立て尾根の登山口である七倉山荘の駐車場へ1時半頃到着

 

7/15 (晴れのち曇り)

東京から来ている西村さんと朝無事合流し、高瀬ダムまでのタクシー乗り場へ並ぶ。

既に20名程の登山者が並んでいて30分程待って6時頃出発。タクシーで20分程で高瀬ダムの堰堤へ着く。

ここからブナ立て尾根登山口へ歩き出す。天気も良く稜線がはっきり見える。

20分程で登山口に着き、ここより北アルプス3大急登の一つであるブナ立て尾根を登り出す。登山口から高度差100m毎にナンバープレートがあり登山口は12である・

登山口からいきなりの急登が始まり、気温が高くなり出した中、奇数番号で小休止をしながた高度を上げていく。

マィズル草、ツマトリソウ、イワカガミ等の高山植物が疲れを癒してくれる。登山口から約2時間半で2209mの三角点を通過する。

この辺りから稜線に偽烏帽子岳が見え出した。暑さと寝不足でペースが上がらない鷲見君の「ファイト」の気合がはいる。登山口から約4時間で烏帽子小屋に着く。15分程休憩して野口五郎小屋へ向かう。

三ツ岳への稜線に少しガスが掛かり出した。高曇りなって来て歩きやすくなった稜線を三ッ岳へ登って行く。あちらこちらにお花畑があり吉中さん、河野さんは盛んに写真を撮っていた。

三ッ岳へ登ると目的地の水晶岳が見えた。雄大な周りの景色や可憐な高山植物に励まさせるようにして、登山口から約8時間で野口五郎小屋に着く。宿泊の手続をしてビールで乾杯。表銀座の稜線には雲がかかっており槍ケ岳は雲の中である。夕食まで時間があったので思い思いに過ごす。

 

皆寝不足なので夕食まで一寝入りしていたが、私はカメラを手に外へ出てみると、幸運にもブロッケン現象が現れた。

 

夕食は豪華な天ぷらでした。明日は朝早いので早々にフトンに入った。

7/16 (曇りのち雨)

午後から天気が悪くなる予報が出ていたので、朝食は弁当にして3時半出発する。

まだ稜線には雲がなく、槍ケ岳も良く見える。上限の月に傘がかかっていて天気が崩れる兆しは見えている。ヘッドランプを着けて30分程の登りで野口五郎岳に着く。

明るくなって来た真砂岳とのコルで、槍ケ岳を見ながら朝食の弁当を食べる。

 

縦走路は真砂岳の山頂は通っておらず、黒部側をトラバース気味に進んでいく。

まだ雪が残っている五郎池が眼下に見える。湯俣へ下る分岐を過ぎると、岩稜帯となり慎重に登って行く。表銀座の稜線の彼方に薄っすらと富士山が見える。

 

左側が赤茶けてガレの稜線を水晶小屋へと頑張り7時に水晶小屋へ着く。小屋は改装中で宿泊は出来ないがトイレは借りる事が出来た。小屋にザックをデポして水晶岳へ向かう。

 

水晶の含まれた岩稜を見ながら40分程で山頂に着く。メンバー全員と固い握手をする。2年前に泊まった雲の平山荘が小さく見える。立山三山にガスがかかり出したので写真を撮り早々に下山する。

 

 

水晶小屋まで戻ると微かに雨粒を感じ出した。往路を辿り湯俣への分岐へと急ぐが、途中で雨具を付ける。風も強くなってくる中、分岐から約1時間で南真砂岳へ、ここから竹村新道を湯俣へ下る。指導標に「長いですよ」と書いてある。

 

 

 

湯俣岳を経て長い急登を慎重に下る。雨脚が激しくなって来て、膝も笑い出す中、3時半湯俣の晴嵐荘に着く。

 

 

 

宿泊の手続きをして早速ビールで乾杯し、温泉で汗を流す。湯加減も良く乳白色の温泉で心地良い。鷲見君はなんと4回も入った。山小屋とは思えない豪華な夕食(デザート付き)を頂き至福の時を過ごす。外は相変わらず雨が強く降っている。

7/17 (曇りのち晴れ)

朝目が覚めると雨は上がっていた。優雅に朝風呂を浴びて小屋の廻りを散策する。

ゆっくりと6時に朝食を食べて7時に出発する。高瀬ダムまでの約3時間の道を温泉の余韻に浸りながら歩いた。

 

 

記 浅田

 

〇花の備忘録

 

この記事を書いた人

「危険は回避し困難は克服する」をモットーに多くの山仲間と楽しい山登りをしています。

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