読図コーナー
➀初心者からの読図、②特徴物を見つけよう、③過去の遭難事例、④過去の読図講習会資料、⑤その他プチ情報 で構成されています。
お知らせ
2022年6月、日本オリエンテーリング協会から「ナヴィゲーション・マイスター認定証」をいただきました。
ナヴィゲーション・マイスターとは・・・。その前に
日本オリエンテーリング協会では、ナヴィゲーション・スタンダードの認定を行っています。
以下、日本オリエンテーリング協会より引用
ブロンズレベル
地図に描かれた登山道を、道標がなくてもおおむね不安なくたどることができるレベルです。山のグレーディングで難易度Bレベル対応したナヴィゲーションスキルです。
- 地形図の最低限の約束事の理解
- 大きな地形や方向感覚でルートを維持できる
- 道の形や建物などの人工的な特徴物が地図と現地で分かり、それにより現在地の把握をすること
を学びます。検定はなく、時講習受講後に申請により認定されます。
シルバーレベル
分岐点の現在地把握が難しいため、道の選択に迷う、道自体をたどることが時に難しい場所(岩場、渡渉、雪渓等)があるルートで、適切な判断ができるレベルです。山のグレーディングで難易度Cレベルに対応したナヴィゲーションスキルです。
- 細かい地形の確認
- 地形とコンパスを活用した方向確認ができる
- 細かな地形上の特徴を利用した現在地の把握をすること
を学びます。講習後、検定で合格し、申請により認定されます。
ゴールドレベル
地図に道が描かれていないルートで適切な判断ができるレベルです。山のグレーディングで難易度Dレベルに対応したナヴィゲーションスキルです。
- 細かな地形の特徴やコンパスワークをルートファインディングに活用できる
- 間違えを地図から想定したり、対応を考えることができる
- 現在地把握における履歴の活用、複数の可能性を考慮しながらのナヴィゲーション
以上引用しました。
日本オリエンテーリング協会では、上記のスキルを養成するため、「ナヴィゲーションインストラクター(NI)」という資格もあります。
私は、ナヴィゲーションインストラクターの資格を2019年10月に取得しました。
ナヴィゲーションインストラクターは、スキルの講習を通して、ナヴィゲーションスキルと地図読みの楽しさを伝え、アウトドアの安全に貢献することを目指しています。また、ナヴィゲーション・インストラクターはナヴィゲーション講習(ブロンズ・シルバー・ゴールド)やナヴィゲーションスキル検定(シルバー)の検定を実施できます。
では、「ナヴィゲーション・マイスター」の資格は?というと、ナヴィゲーション・インストラクター養成講座認定講師です。簡単にいうとこれ以上の資格はありません。
マイスターになるためには、
以下、日本オリエンテーリング協会より
ナヴィゲーション・マイスター
① 公益社団法人日本オリエンテーリング協会(以下「JOA」という)会員および JOA 理 事会の推薦があること。
② ナヴィゲーション・インストラクターであること
③ 読図に関する講習会研修会等の講師を 30 日以上していること。うち2分の1は参加者 が公募されたものであること。
④ ナヴィゲーション・インストラクター認定研修会のアシスタントを務めたことがある こと。
2020年9月号「山と渓谷」もっと!地図読みが楽しくなる30のポイントの中で「3D地形図で楽しく読図力アップ」について掲載していただきました。(写真をクリックすると拡大します)
2020年2月号「山と渓谷」単独行者の登山術の中で道迷いについて掲載していただきました。(写真をクリックすると拡大します)
登山を始められたみなさんへ
山岳遭難の約4割は道迷い遭難です。「読図とコンパスを持って山に行きましょう」と言われても・・・。見方がよくわからない・・・。と言われる方も多いと思います。そこで、「初心者からの読図」コーナーでは、基本的なことから、なるほどという雑学まで色々掲載し、地図に興味を持ってもらえればうれしいなぁ・・・。と思っています。
過去の講習会の資料や道迷い資料等掲載しています。このHPを見られて、読図に興味を持ち、遭難が減少することを願い、 みなさんの今後の山行に生かしていただければ幸いです。
【読図コーナー担当】
河合芳尚(かわいよしひさ)
国立登山研修所講師
山岳コーチ1(公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会)
ナヴィゲーション・マイスター(公益社団法人日本オリエンテーリング協会)
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