読図

困っている人
読図の勉強 何から始めればいいんだろう?

読図に興味が湧いた時、どのように勉強していこうか悩んでしまう。
このコーナーでは初歩的な地図の見方から、マニアックな知識まで幅広く掲載しています。特に、「道迷いの心理」については掲載されている書籍がないため、私の経験で資料を作成しています。地図に興味のある方はご覧ください。

このコーナーを10年休まず書き続けている人

河合芳尚(かわいよしひさ)

 昭和57年に作手高校登山部に入ったのがきっかけで、山に登り始めました。その後、国体(9回出場)踏査競技で地図読みが必要となり、オリエンテーリングも趣味となりナビゲーションマイスターの資格も取得しました。(三河オリエンテーリングクラブ所属)
 現在は、読図技術や過去の道迷い事例に触れたり、読図講習会の講師も時折しています。登山やオリエンテーリング競技の経験を活かし、読図について解説するので、地図に興味をもっていただければ幸いです。「お問い合わせ」から地図に関する質問もお待ちしています。
このコーナーは、「読図」「道迷い遭難」 検索ランキング上位です。

国立登山研修所講師が教える読図コーナー

目次

初心者からの読図

1.地図読みの基本

山岳の地形名称から、真北と磁北の違い、尾根と沢の見分け方まで、登山に役立つ基礎知識を網羅的に解説します。

2.読図とナビゲーション

目的地の山まで道に迷わないように歩くためにはどのような読図をしたらよいのか、初心者から上級者までが役立つ方法を詳しく解説します。

3.もっと地図を深堀しよう

等高線の基礎から、日本100名山での尾根と沢の発見法、地形図での危険箇所の特定や、独自の地図作成方法まで、地形図を最大限に活用するための知識を紹介します。

4.道迷いしやすい地形

三大道迷い地形とはどんな地形でしょう。また、道迷いは登りよりも下りに多く発生します。地図上で道迷いしやすい地形を解説します。

5.道迷いの心理

道迷いが起こる原因から、実際の事例に学ぶパターン認識、そして道迷い遭難を防ぐための知識と心構えを詳しく解説します。

6.その他

読図講習資料の作成方法から、危機管理能力向上のヒント、国立登山研修所の安全登山に関するリソースまで、役立つ情報やリンクを網羅した実践的なガイドです。

特徴物を見つけよう

 パワーポイントで100名山を歩くと仮定して、特徴物を見つけていきます。また、特徴物の内容もクリックをすると浮かび上がってくるのでクイズと思ってみていただくと良いかもしれません。

過去の遭難事例

 「道迷い」と「遭難」にはターニングポイントがあります。それはどの時点なのか?どんな特徴があるのか?道迷い事例に私の解説を掲載しています。

読図講習会資料

 過去の研修会を開催した資料を掲載しています。私の講師経験が増える度に少しずつリニューアルしています。

その他のプチ情報

 地元東三河の地図等を掲載しています。

お知らせ

 2022年6月、日本オリエンテーリング協会から「ナヴィゲーション・マイスター認定証」をいただきました。2024年1月現在、日本にマイスターは5名です。

ナヴィゲーション・マイスターとは・・・。
日本オリエンテーリング協会では、ナヴィゲーション・スタンダードの認定を行っています。

ブロンズレベル

地図に描かれた登山道を、道標がなくてもおおむね不安なくたどることができるレベルです。山のグレーディングで難易度Bレベル対応したナヴィゲーションスキルです。

  1. 地形図の最低限の約束事の理解
  2. 大きな地形や方向感覚でルートを維持できる
  3. 道の形や建物などの人工的な特徴物が地図と現地で分かり、それにより現在地の把握をすること

を学びます。検定はなく、時講習受講後に申請により認定されます。

シルバーレベル

分岐点の現在地把握が難しいため、道の選択に迷う、道自体をたどることが時に難しい場所(岩場、渡渉、雪渓等)があるルートで、適切な判断ができるレベルです。山のグレーディングで難易度Cレベルに対応したナヴィゲーションスキルです。

  1. 細かい地形の確認
  2. 地形とコンパスを活用した方向確認ができる
  3. 細かな地形上の特徴を利用した現在地の把握をすること

を学びます。講習後、検定で合格し、申請により認定されます。

ゴールドレベル

地図に道が描かれていないルートで適切な判断ができるレベルです。山のグレーディングで難易度Dレベルに対応したナヴィゲーションスキルです。

  1. 細かな地形の特徴やコンパスワークをルートファインディングに活用できる
  2. 間違えを地図から想定したり、対応を考えることができる
  3. 現在地把握における履歴の活用、複数の可能性を考慮しながらのナヴィゲーション

以上引用しました。

日本オリエンテーリング協会では、上記のスキルを養成するため、「ナヴィゲーションインストラクター(NI)」という資格もあります。
私は、ナヴィゲーションインストラクターの資格を2019年10月に取得しました。

ナヴィゲーションインストラクターは、スキルの講習を通して、ナヴィゲーションスキルと地図読みの楽しさを伝え、アウトドアの安全に貢献することを目指しています。また、ナヴィゲーション・インストラクターはナヴィゲーション講習(ブロンズ・シルバー・ゴールド)やナヴィゲーションスキル検定(シルバー)の検定を実施できます。

では、「ナヴィゲーション・マイスター」の資格は?というと、ナヴィゲーション・インストラクター養成講座認定講師です。簡単にいうとこれ以上の資格はありません。
マイスターになるためには、
以下、日本オリエンテーリング協会より

ナヴィゲーション・マイスター

① 公益社団法人日本オリエンテーリング協会(以下「JOA」という)会員および JOA 理 事会の推薦があること。
② ナヴィゲーション・インストラクターであること
③ 読図に関する講習会研修会等の講師を 30 日以上していること。うち2分の1は参加者 が公募されたものであること。

④ ナヴィゲーション・インストラクター認定研修会のアシスタントを務めたことがある こと。

日本オリエンテーリング協会より引用

 

2020年9月号「山と渓谷」もっと!地図読みが楽しくなる30のポイントの中で「3D地形図で楽しく読図力アップ」について掲載していただきました。(写真をクリックすると拡大します)

参考にさせていただいたHP・文献

国立登山研修所
安全で楽しい登山を目指して~高等学校登山指導者用テキスト~(国立登山研修所)
公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会
国土地理院
国土地理院中部地方測量部
日本の測量史
ウィキペディア
観石万歩
中信高校山岳部かわらばん
警察庁
内閣府宇宙開発戦略推進事務局
・山岳読図大全(村越真)
・地図に訊け!(山岡光治)
・地図を楽しもう(山岡光治)
・地図はどのようにして作られるのか(山岡光治)
・地形図の楽しい読み方(今尾恵介)
・読図の基本がわかる本(水野隆信)
・るるぶDo!地図の読み方 地図アプリの使い方(JTBパブリッシング)
・イラスト読図(阿部亮樹)
・JAXA(宇宙航空研究開発機構

読図コーナー担当者


河合芳尚(かわいよしひさ)
国立登山研修所講師
山岳コーチ1(公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会)
ナヴィゲーション・マイスター(公益社団法人日本オリエンテーリング協会)

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