新緑の四国、石鎚・剣山行

【石鎚山、剣山】2017.06.1(上田)
【年月日】2017年05月27日~5月28日
【メンバー】上田、河合、遠山、河野、鈴木幸、西村、他1(河野さんの旦那さん)

昨年9月の浅田さん達の四国山行(//toyokawa-ac.jp/peekhunt/10441)にならい紅葉の時期に立案したが雨で取りやめとなった。新緑が美しいこの時期、大勢の仲間とリベンジすることができた。

◆石鎚山
5月26日(金)
19時に音羽に集合したところ浅田さんから「新名神が通行止め」という情報が入り、東名阪、阪神高速経由で淡路島に渡る。徳島空港近郊のファミレスで待つ東京からの西村さんとようやくのことで夜半12時40分に合流できた。徳島自動車道に乗って上板SAの芝生の上にテントを張り軽くいっぱいやって眠る。

5月27日(土)
寝不足ながら5時起床、快晴の中朝食を摂り5:50に出発。吉野川沿いの徳島自動車道をひたすら西へ走る。途中から松山自動車道と名前を変え新緑の四国山地を左(南)に、瀬戸内海を右に素晴らしい景色のドライブ行である。いよ西条ICで降りて下道を走り県道12号沿いに山間の道となる。石鎚登山ロープウェイ駅の駐車場(700円)に停めて8:30にスタートする。

ロープウェイが標高400mから1300mまでを8分、往復1950円で運んでくれる。1440mの成就社にお参りをして、ひんやりと乾いた心地よい風の中、ブナの明るい緑などの新緑を愛でながら進む。八丁峠(1300m)までやや下り、登り返すとお試しの鎖場。お試しと一の鎖を登るという観光バスパーティの渋滞を避けて一般道を登っていくと一軒茶屋で、冷やし飴(ショウガ入り砂糖水)などを出していた。振り返ると一の鎖の下りも時間がかかるようである。
夜明峠(1652m)からは正面に石鎚山の北東面がドーンと見えて圧巻である。いよいよ一の鎖だが短く傾斜もゆるく容易である。エコトイレを過ぎると傾斜も強まり二の鎖で太いトライアングルのアブミもあってやや手ごわくなるが頑張って登る。最後の三の鎖は最後が70~80度位の傾斜でアブミもぶらぶらと不安定。途中おっかなびっくりだった幸子さんは「楽しい」を連発していた。河野さんも旦那さんのアドバイスを受け頑張って登ってくる。 12:00に頂上に着き祠にお参りをして、天狗岳(最高峰 12:25)を往復する。左側がすっぱり切れ落ち岩場も出てくるので慎重にルートを選びながらの頂上は素晴らしい景色である。祠まで戻るとすごい人でスペースを選んで昼食とする。
下りは一般ルートをのんびりと同ルートを下っていく。 ロープウェイを利用し15時過ぎに車まで戻る。駐車場横のお風呂で汗を流し、松山道、徳島道と走り吉野川SAで夕食を取る。美馬ICで降りてつるぎ町のコンビニでお酒を買い出しし、谷沿いの細い国道438号線を約40kmひた走る。くねくね道の運転に飽きた頃、19時半剣山リフト起点の見ノ越駐車場に着く。
屋根のある無料駐車場にありがたくテントを張らせてもらい。賑やかに宴会。河合君の人生相談で大いに盛り上がり、寝不足の一日が終了した。

◆剣山
5月28日(日)
朝5時起床。今日も素晴らしい天気で朝ご飯を済ませ、6:10に出発。剣神社にお参りをして登山リフトをくぐり樹林の中をトラバースしながら7:10にリフト終点の西島駅へ。ここからは大剣神社に向かうトラバース道を行く。立派な岩塔が背後にある大剣神社(7:35)からは御神水まで下り、再びトラバースすると次郎笈(じろうぎゅう)~剣山の縦走路分岐に8:00に飛び出す。コンパクトな山稜ではあるが次郎笈にせりあがる姿や笹原の縦走路が素晴らしい。やや強めの北寄りの風を受けながら8:35次郎笈山頂に着く。剣山や遠く三嶺に続く気持ちよさそうな縦走路の眺望を楽しむ。
縦走路を下り、剣山へ登り返すと木道やデッキのある広い頂上に9:40に到着。 しばしゆったりとした時間を過ごし、稜線伝いに刀掛けの松などを通りながらリフト駅まで下り、登りと同じトラバース道を下り、10:30に駐車場に到着。
再び国道438号を戻り、今度はうどんツアーで高松市をめざす。徳島、香川県境の峠を越えて14時過ぎにわら屋 屋島店へ。めいめいがざるうどんなどに舌鼓をうち大満足の締めとなる。16時40分に西村さんを徳島空港まで送り届け、淡路島、名神、新名神、湾岸道経由で音羽に22時半に到着。
四国往復800km余り、四国内450km 総走破距離約1300kmの四国山行のリベンジ終了。天気に恵まれ7名の楽しい山行ありがとうございました。(上田)

◆当日の天気状況      (天気図は「気象人」より http://kishojin.weathermap.jp/diary.php?ym=201705
5/26 本州南岸の低気圧と北日本のこの時期としては非常に強い寒気(上空5500mで-15℃以下)を伴った寒冷低気圧で、山行に向かう愛知県、三重県では強い雨が降った。

5/27 北日本、東日本では寒気を伴った低気圧による悪天が続いたが、四国では大陸から東シナ海に張り出してきた移動性高気圧の勢力範囲に入り、快晴となった。風も北寄りのさわやかな空気に覆われた。

5/28 高気圧はゆっくりと東に移動し、四国は引き続き高気圧圏内で晴天が続く。

-記・上田-

 

≪追伸≫

私が前回石鎚山を登ったのは、平成5年だから、24年前である。すでに記憶は薄れている。今回、石鎚山は、新鮮さもひときわである。天気も良く、すがすがしさとなつかしさと頂上では、古かった小屋が新しくなっていたり、時が流れていることを感じた。

剣山は、初めての100名山。初めての山はいつも楽しみである。森の中からカッコウの鳴き声が聞こえ、風も心地よい。途中、大劔神社で参拝し、神社付近にある100名水を飲み、この湧き水は透明でうまいことを思い出す。次郎笈(じろうぎゅう)では、笹山の雰囲気がよく、剣山(別名:太郎笈)でも、時間がゆっくり流れている。

最高の時間を楽しむことができた。企画していただいた上田さん。ほとんど運転していただいた河野さんの旦那さんに感謝。ありがとうございました。

-記・河合-

追記
お花の名前
最初の桜は「石鎚さくら」と思われます、四国固有種。
仲良く並んだスミレさんは・・・エイザンスミレかも、タチツボスミレかもニョイスミレかもシハイスミレかもマルバスミレかもツボスミレかも???それぞれが交配していたり、葉っぱの表裏の違いや様々あるので断定出来ません「スミレ」です。
その下の白い花はシロバナネコノメ ハナネコノメソウに似ていますが分布地域が違うそうです。
もう少ししっかり写真が撮りたかったぁ。
その下のうさぎの耳みたいに花弁が切れているのは、入道が岳でも見たミヤマハコベ。
次の2枚も「スミレ」ですね~。
写真載せてませんが、アカヤシオだよね~と言っていたピンクの花はもしかしたら時期的に「アケボノツツジ」だった可能性があります。

お天気にも恵まれとても楽しい四国山行でした。
河合さん、「なるほど~」はまだ使える場面がありません。
人生相談、皆さんのご意見を真摯に受け止めたいのですが少々時間が掛かりそうです(-.-)
とにかくいろいろありがとうございました。
ー記・鈴木サー

この記事を書いた人

上田 歳彦のアバター 上田 歳彦 豊川山岳会 代表

愛知県山岳連盟 豊川山岳会代表 2023.3~
気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

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