八ヶ岳南部(アイスクライミング)

★ 山行名【八ヶ岳南部(アイスクライミング)】
★ 年月日【2003年1月18日~19日】
★ メンバー【内山、保科(CL)、他9名】

目的:アイスクライミング講習&新年会
   <ザックメーカーであるMt.DAXと、DAXが後援するガイドグループ、 
    ワイルドロマン・アルパインスクール主催の新年会イベント>

ルート:予定-「山の神」の氷柱、南沢小滝&大滝
ICE-1メンバー:保科(CL)、内山、他9名
他にICE-2班、スノートレッキング班、硫黄岳ピストン班の各グループ

1/17:自宅~豊橋~名古屋(JR)~

1/18:塩尻~韮崎駅(JR)~美濃戸 赤岳山荘(車)~
   「山の神」の氷柱(11:30)~赤岳山荘(15:00)
   天候:晴れ微風 気温2度
   
   韮崎駅にて他メンバー3人、美濃戸口でさらに5名と合流し、車で赤岳
山荘へ。 各自準備の後、北沢登山道を30分ほどで目的地へ到着。 
登山道からは離れて沢に降りるのだが、トレースが付いているため、
一般登山者が近道と間違えて迷い込むことが多い。 正月にも、間違え
   て入った1組を見た。 FIXロープを頼りに沢に降りて、ここでハーネス、
   ヘルメットを被って懸垂で滝の下へ降りる。  気温が高いせいで氷が
   薄く、裏側の水流が透けて見えるほどなので、極力左岸の壁沿いを選ん
   で下降する。 滝自体は80度ほどで高さも無いので簡単に登れる。 
   中央部は薄すぎるので左右の隅を各自2本ずつ登る。 そのうち、右岸
   の岩から入って氷に抜けるルートを登り出す。 1番手は女性だったが
   微妙なバランスでうまく回り込み、氷に抜けるところで「フィギュア4」!
   ここではあまり効果が無いようだが、遊びなので・・・。
   (この女性は層雲峡のアイスコンペ出場予定者でアックスはクォーク
    エルゴを使用)

   2人目は途中で断念。 3、4人目は途中で水に落下。(^^;)
   これも小屋泊まりだから出来る「遊び」。 テントだと乾かすのに苦労
   するだろう。 そんな事をして遊んでいたが、いきなり「ビシッ!」と
   音がしたのでよく見ると滝に大きな亀裂が走っている。 我々が立って
   いる場所も沢の上が凍っているだけの場所なので撤退する。 
    30分ほどで赤岳山荘に戻って、山荘の氷で遊ぶ。 正面は篠原氏の
   講習会グループが登っているので側面を利用してトラバースしたり、
   アイスボルダリングを17:00頃まで楽しんだ。

    新年会は18:00から始まって、豪勢な食事(鯉、馬刺、etc)と大量の
   酒を飲み食いし、24:00頃に就寝。

1/2: 天候:曇り/雪 
  赤岳山荘(8:30)~(9:40)南沢小滝・大滝(14:20)~赤岳山荘(15:00)
   
   最初は小滝を登るが、例年に比べて発達が悪い上、氷のできはじめに大勢
   登ったせいで穴だらけ。 フッキングのみで登れる状態。
   トップロープを張って各自適当に登るが、つまらないのでロープを張り直
   して「つらら」や「氷柱」を登る。 ここではエルゴやオリジナルな改造
   を施したアックスを借りて色々とムーブを試す。
   甲斐駒の七丈小屋の主人である田辺氏特製のアックス(クォークのグリップ
   部を切断し樹脂製のハンドル状グリップを装着)も傾斜が強いところでは
   なかなか良いバランスである。 このアックスは赤岳山荘に見本品を展示
   しており改造依頼も受け付けている。(工賃込みで1本\18,000) 

    私は3本ほど登った後で大滝へ移動するが、大滝の方が状態は悪い。
   中央部しかまともにつながっていないので、どうしてもそこに集中する為、
   穴&ステップだらけで4級ほどの簡単な氷になってしまっている。
   
   大滝には他に2パーティいたので順番に登るが、我々は途中から中央部を
   避けてハングを越して直上するルートを登る。 

   ハングを越える出だしが核心で、引きつけのパワーと折れそうな氷柱へ
   ハイステップし、レイバック気味の体勢からアックスを上部へ打ち込める
   かどうかが全てのルート。 私は3人目に登ったのだが出だしが難しく、
   途中でやめようかと思ったが、前の2人が成功していたので必死で登る。
   最初の核心部を越えても垂直が続くので結構厳しい。

   何とか完登したが、「時間を掛けすぎ」と保科氏。 確かに、引きつけて
   保持した体勢でいる時間が長過ぎるから消耗度が大きく腕がパンプする。
   引きつける前に次にアックスを打つ位置を考えて、その打ち込みをしやす
   い位置に身体をもって行かなくてはならないのだが、分かっていても取り
   付くと目前の氷を登る事に必死でなかなかうまく出来ない。(^^;)
    全員が完登したところで本日の登攀は終了。

   山荘に戻って食事をしたあと解散となり、私は田辺氏に富士駅まで送って
   もらい、JRで帰宅しました。 帰りの車内では最近の客層、昔の開拓
   状況(鳳来周辺の岩場)など、普段はなかなか聞けない話を聞きながら
   楽しく過ごせました。

―記・内山―







この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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