白馬岳~唐松岳

【白馬岳~唐松岳】08.8.8(浅田)
年月日【2008年8月8日~10日】
メンバー【菊池、浅田】
8/8
豊川をPM10 時に出発し、R153 を北上し飯田へ、
ここから高速で豊科、大町を経て八方尾根駐車
場にAM3 時に着く。早々に車の中で仮眠する。
【コースタイム】
豊川(22:00)→白馬(AM3:00)
8/9 晴れ
2 時間程の仮眠で気が付くと、白馬三山に朝
日が当たり今日の好天を約束してくれる。
猿倉山荘までタクシーで入り、白馬尻小屋をめが
け登山者で賑わう山荘を後にする。
1 時間程の林道歩きで汗びっしょりになり、白
馬尻小屋に着く。
無雪期の白馬岳へ登るのは、市民登山以来
20 年ぶりである。白馬尻小屋より少し登った所か
ら、いよいよ大雪渓の登りとなる。
菊池さんは軽アイゼンを持参してきており早速
着ける。一般の登山者も軽アイゼンを着ける人が
殆どである。
大きな落石がゴロゴロ落ちている中、落石に気
を配りながら、大雪渓の真ん中を登って行く。三
合雪渓の出合い付近で一本立て、ねぶかっ平目
指しひたすら登る。さすがに雪渓の中は涼しく汗
は殆ど出ない。
ねぶかっ平からは、高山植物の咲き乱れる中、
村営小屋をめがけ高度を上げていくが、寝不足と
暑さでペースが落ちる。チシマギョウ、キンポウゲ、
ミヤマナデシコ等20 種類近くの高山植物が、疲
れを癒してくれる。
菊池さんは学生時代、白馬山荘でアルバイト
をしていたので、さすがに白馬の花には詳しい。
花の名前がポンポン出てくる。
バテそうになりながら村営小屋に着き、一息入
れて縦走路にザックをデポし、菊池さんの友人な
会うべく頂上山荘へ向かう。菊池さんと同時期に
アルバイトをしていた友人(井崎氏)が、現在支配
人として山荘を取り仕切っておられる。
突然の旧友の訪問に感激され、生ビールをご
馳走になる。お互い旧交を温め、1 時間の大休
止となる。(予定どうり)山荘のレストランの窓から、
剣岳がいかにも岩の殿堂といった感じで素晴らし
く見える。
ビールでほろ酔い加減になった中、山荘を後
にし天狗山荘へと向かう。
右手に毛勝三山、剣岳、立山三山に続く、北
アルプス北部の山々を見ながらの稜線漫歩であ
る。
杓子岳はトラバース道を進む。途中コマクサが
咲いており心が和む。
白馬鑓への急登をあえぎながら登る。
白馬鑓の山頂からは、今日の目的地である天
狗山荘が眼下に見える。
少し雲が出てきた中、50 分程で天狗山荘の幕
営地に着く。
テントを張りビールで乾杯。夕方に多少雨がぱ
らついたが、夜には上弦の月が輝き、満天の星
空となっていた。
【コースタイム】
八方尾根駐車場(5:25)→猿倉山荘( 5:45 ~
6:00)→白馬尻小屋(6:45~7:05)
大雪渓入り口(7:10~7:20)→ねぶかっ平(8:50
~9:00)→村営小屋(10:20~10:35)→
頂上山荘(11:00~12:00)→白馬鑓が岳(14:20
~14;30)→天狗山荘(15:15)
8/10 晴れ
雲海から登る御来光をみて、ゆっくり朝食を食
べ、6 時唐松岳に向けて出発する。
今日も天気は最高で、これから向かう唐松岳、
その向こうにどっしりと五竜岳、鹿島槍ヶ岳と続く
後立山連峰が、右に目を向ければ、剣岳、立山
三山、薬師岳、遠く槍ヶ岳まで見える。天狗山荘
から50 分程で天狗の大くだりが始まる。
標高差約300m で途中クサリ場が数箇所ある。
ガラ場の下りは落石に気をつけながら慎重に下り、
最低コルに降り立つ。ここからがいよいよ不帰の
剣の始まりである。
私は過去2 回5 月にここを通過しているが、そ
れほど苦労した記憶が無い。と言ってもザイルは
使用しているが。1 峰への登りは黒部側の急登を
進み、1、2 峰のコルへ、ここからがクライマックス
である。始めは黒部側の斜面を登り、途中から信
州側へ出てトラバース道を進み、北峰の頭へ出る
が、悪場はクサリがフィックスされているので難な
く北峰へ登る。
北峰で小休止をし南峯へ、振り返ると天狗の
大くだりのルートが300m の落差でよく見える。3
峰は黒部側からトラバース気味に登ると、唐松岳
はもう目の前である。
八方尾根からの登山者で賑ぎ合う唐松岳でビ
ールで乾杯と洒落る。
唐松山荘で小休止をし、なごり惜しいが剣岳に
別れを告げ、登山者がぞくぞくと登って来る八方
尾根を下る。中高年のグループ、家族連れ、若
者のグループと老若男女と、大雪渓なみの混雑
である。八方池に着く頃、稜線は雲に覆われてし
まい、池に写る不帰は残念ながら見えなかった。
ここより下はますます観光客が増えてくる。観
光客で賑合う八方池山荘から、八方アルペンライ
ン(リフトとゴンドラ)で下山した。
久しぶりに登った白馬岳のお花畑、剣岳の雄
姿を思いつつ、温泉で汗を流し、盛夏の安曇野
を後にした。
【コースタイム】
天狗山荘(6:00)→最低コル(7:20~7:30)→不
帰2 峰の北峰(8:25~8:45)
唐松岳( 9:40 ~ 9:50 ) → 唐松山荘( 10:05 ~
10:20)→八方池山荘(12:30)→
八方尾根駐車場(13:30~14:40)→豊川(20:00)
-記・浅田-
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この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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