◆剣岳から薬師岳へ縦走トレイル◆

【TJAR北アルプスコースを駈ける山旅】20.09.24(古賀)
【2020年9月19日-21日】
【メンバー】L中川、古賀

<山行計画>
1日目:馬場島➡剣岳➡剣沢テント泊
2日目:剣沢➡薬師岳➡薬師峠テント泊
3日目:薬師峠➡黒部五郎岳➡三俣蓮華岳➡双六小屋テント泊
4日目:双六小屋➡槍ヶ岳➡上高地

<実行工程>
1日目:馬場島➡剣岳➡剣沢テント泊
2日目:剣沢➡雄山➡五色ケ原山荘泊
3日目:五色ケ原➡薬師岳➡太郎平小屋➡折立

移動距離:41.12km
スタート標高(馬場島):744m
ゴール標高(折立):1,356m
累積標高(上り):4,645m
累積標高(下り):4,050m
標準時間:35時間45分
実績時間:23時間20分(65.25%)

<公共交通機関>
前日に車で松本に入り車中泊し当日朝に松本駅前の駐車場に車をデポ。

JR松本駅から長野駅で長野新幹線に乗り換え、富山駅で富山地方本線で上市駅下車しタクシーで馬場島へ移動(JR:約\8800- 富山線:\610- タクシー:約9000-)

帰りは上高地から松本駅行きのバスを利用する予定だったが帰路も同様の電車にて松本駅まで利用した。

折立からのバスは11:40 のみ、あとはタクシーか自家用車。タクシーは太郎平で予約すれば1時間半後の下山頃に折立にきてくれるそうです(\12000-程らしい)。

<山行の感想>
トレイルランニングを始めて約1年ですが、里山を走るより大きな山の峰々を走る爽快感はたまりません。

アドバイスもらいながら荷物の量と重量を減らす事に専念し20Lのザック+外付けに収めることが出来、今までの荷物は快適さを求めるためだったと痛感しました。

これからはのんびり山行とスピード山行とを織り交ぜながら楽しみたいと思います。

コロナの影響でマスクは必須、山小屋泊ではアルコール消毒液も必要です。

私が新調したモバイルバッテリーが使えず携帯が十分使えなかったのが反省点です。

装備は事前にしっかり確認するべきでした。

<9/18(金)>
19:30 豊川
23:00 松本駅

<9/19(土)>
06:00 松本駅 ・・・駅前に自家用車をデポ(\1000/日)


07:30 長野駅
・新幹線に乗り換えます

08:30 富山駅
・富山地方本線で上市を目指す(登山者は我々入れて4名)
・反対車両の富山地鉄立山線は立山に向かう登山者100人以上

・窓際にワンカップの容器 銘柄は“剣岳”!

09:30 上市駅
・富山駅でタクシー予約しておきました

10:30 馬場島・同じ20Lザックなのに綺麗にまとまった左のザックは中川さん
・3食分の食料は収まらなかった見苦しい右のザックは私の!
・北アルプス3大急登の早月尾根をがんがん上り始めました。

13:00 早月小屋
・約2時間半で早月小屋に到着(標準時間の45%)
・小屋はコロナの影響で営業していません



16:00 剱本峰

・なんと中川さんは今年3度目の剣岳ピーク


17:00 前剱

・足取り重く剣沢へ

19:00 剱沢
・この日の幕営地
・強風と気温が低下し眠れない夜でした

■1日目:標準時間:11時間35分 実績時間8時間30分(73.9%)

<9/20(日)>
05:30 剣沢

・3:30に起床し朝食&準備
・昨晩の強風でテントが飛ばされた方がいたそうです

08:00 雄山・目的地手前の槍ヶ岳が見えました




11:30 五色ケ原山荘
・中川さんの体調が悪く山小屋へ泊る事にしました

・今日で山小屋を閉めるとのことで食事の提供無し
・1部屋あてがわれたのでゆっくりくつろげ熟睡出来た

■2日目:標準時間:9時間10分 実績時間:6時間(65.5%)

<9/21(月)>
04:40 五色ケ原山荘

06:00 越中沢岳

07:40 スゴ乗越小屋


・稜線を走るって最高!!

09:40 北薬師岳

10:20 薬師岳

10:50 薬師岳山荘


12:00 太郎平小屋
・大盛うどんを注文! 美味かったー!
・食が進まずうどんを苦しそうに流し込む中川さん
・折立から町に出るバスが無い事が判明し下山者に声掛けながら急いで下る


13:30 折立登山口へ下山

■3日目:標準時間:15時間  実績時間:8時間50分(58.8%)

・タクシー会社に電話したら1時間半ほど待ってもらい\12000 くらいかかるとのこと!
・大阪からソロで来ていた登山者の方に最寄りの駅まで送ってもらいました

14:30 有峰口駅(富山地鉄立山線)
・折立の最寄り駅で特急電車も停車しますが無人で券売機も無し
・車両入り口で整理券を取り、特急電車に乗車

・女性の車掌さんから乗車件と特急券を購入
・大きい紙が乗車券だがその場でパチパチとパンチ穴開けていました
・開けたパンチ穴のカスが床に広がっていました(良いんかい?)

16:00 富山駅

18:30 松本駅

21:00 豊川

【感想:中川】
2018年9月に富山湾をスタート&悪天により敗退している「勝手にトランスジャパンアルプスレース」の続きをやるチャンスがきた。

トレランにも燃えている古賀さんに声を掛け二人での山行となった。

前回の記録を読み返し準備をした結果ベース4kg+食料と水を加えて7kgとLight&Compactにパッキング出来た。

初日の馬場島から早月尾根を登り剱沢まではコースタイムの70%と予定通りだった。

だがその晩は寒かった。持ってきた装備では寒がりの私には耐えられず・・・加えて強風。震えながらテントを抑えて朝を迎えた。

二日目の予定である剱沢から薬師峠のロングピッチ行程を睡眠不足&低体温気味で迎えるのは予定外。出発からずっと冷たい風にさらされて体の震えが止まらず、古賀さんには申し訳なかったが予定の1/3ほどの五色ケ原山荘でレストとすることにした。完全に低体温だ。倒れなくてよかったと思う。

暖かい布団で休み震えも収まった。

三日目のスタートは朝5時前。風がなく気温も低くないので順調に進められた。五色ケ原山荘から太郎尾平小屋までは標準タイム12時間20分のところ7時間20分と60%と完全復調していなかったがまずまずだった。太郎平小屋に着き、残りの行程と残日数を考えると折立に下山が妥当となってしまった。

復調しつつあった体もメンタルをやられて太郎平小屋での食事が喉を通らず辛い下山となった。

声を掛けた私がギブアップで古賀さんには申し訳なく・・・ごめんなさい。また機会があったらよろしくお願いします。

太平洋まではまだまだ時間が掛かりそうだ。

この記事を書いた人

普段は寡黙だが山に入ると口数が増える
歩荷は進んで手を上げるが食当は苦手
動物は大好きだが植物は・・・

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