2016/09/10~12
【西吾妻山、磐梯山、会津駒ケ岳】2016.9.19(上田)
【年月日】2016年9月10日~12日
【メンバー】西吾妻山(上田、西村) 磐梯山(上田、西村、鈴木恵) 会津駒ケ岳(上田)
上田が9/8(木)~9/9(金)と仙台出張だったため、現地集合で福島の山の旅を呼びかけたところ西村さん、鈴木恵君の2名が参加してくれた。
◆9月9日
上田は新幹線で仙台から郡山に22時に移動。西村さんは早めに退社し、愛車ジムニーで東北自動車道5時間半の長旅の運転で郡山駅に23時着。一人の長時間の運転で大変だったが頑張って来てくれありがたい。磐越道経由で猪苗代磐梯高原で降りて、裏磐梯の小野川湖奥のグランデコスキー場手前の駐車場(トイレあり)へ12:40着。星空が素晴らしく、仙台の牛タンで一杯やって眠りにつく。
◆9月10日 西吾妻山 曇りのち晴れ
5:30起床。今回はスキー場のゴンドラが点検・整備で運休のため、スキー場から北西に伸びる結構なダートを走りデコ平口(1270m)へ。7:10発でデコ平湿原の木道をリンドウの紫を楽しみながら辿ると40分で山頂駅。
熊の剥ぎ跡
草原の斜面の直登から、岩がゴロゴロの少々歩きにくい登りが西大巓手前まで続く。朝は雲が出ていたが次第に青空が広がってきた。
南にはスキー場が、右側には西吾妻山のなだらかな斜面が美しい。
樹林を抜けると西大巓(1982m 9:30着)、南面には磐梯山のピラミダルピークと檜原湖、小野川湖、秋元湖が美しい。
秋の雲と西吾妻山
デコ平湿原では見られなかったアサギマダラ(蝶)が山頂で姿を現してくれた。色は褪せてかなりくたびれ気味。ここからは最初少し急な110mの下りと同じく110mの緩やかな登りの稜線漫歩で西吾妻小屋へ。
ここからは西吾妻山へは残念ながら樹林の中、頂上は展望が効かないが笑顔でパチリ。(11:00)
吾妻神社の小さな祠のある天狗岩へ出ると再び展望が開ける。
残念ながら飯豊連峰方面は雲の中だが、青空がの下で大勢の方がお弁当を広げる。
少し梵天岩方面まで足を延ばすと、北側には中大巓が見え米沢側の天元台スキー場(終点1810m)からは多くのハイカーが行きかう。東に遠く東吾妻山や一切経山などの山並みも望めた。
中大巓方面遠く東吾妻山や一切経山などの山並み西吾妻小屋に戻り、同ルートを稜線の景色を楽しみながら西大巓へ。
西大巓への登り返し日差しも強まり、のぶりんが暑さを訴える。朝の曇り空から、タイツはいた方がいいんでないの?との私のアドバイス。ごめんごめんm(__)m 西大巓頂上(12:50着)ではオコジョが姿を見せてくれた。
雪のため180度 ぐるっとねじれたブナ
下りにくい石がゴロゴロの道を山頂駅まで下り、木道の湿原をトラバースして駐車場へ。(15:20着)
小野川湖の湖面を眺めながら小休止。裏磐梯ビジターセンターで裏磐梯の成り立ちなどの解説。ビデオでは無くスライドとお話しで興味深かったが睡魔はすごかった。
余裕でのんびりしていたら買い物の時間が窮屈になり、猪苗代まで12km 20分の遠征。夕食は東北の秋の名物、芋煮を作ることにした。仙台風は味噌仕立てと豚肉が基本。レシピ無しで上田が記憶に頼り、里芋、ゴボウ、大根、ニンジン、ブナシメジ、こんにゃく、豚の並肉を購入、和風だし、味噌、しょうゆ(隠し味)はのぶりんが持参してくれた。おいしかった!
今日のサイトは裏磐梯ユースホステル内の五色パラダイスキャンプ場。車持ち込みで2700円+650円/1人。快適であるが蚊がすごいのには困った、蚊取り線香借りれば良かったなあ。
夕飯を終え、20:30に猪苗代駅(磐越西線)に着く恵君のお迎え。無事にピックアップし、3人で再会を祝い乾杯。明日に備え早めに就寝した。
◆9月11日 磐梯山 曇り時々晴れ
5時起床、久々のテント泊でうれしそうな恵君。朝食ラーメンで早々にテントを撤収。車で移動し、今回は裏磐梯スキー場からの登行。標高900mのスキー場入口の駐車場に停めて7:00にスタート。山頂は雲に隠れている。リフト横のゆるやかな歩道を登る。7:38爆裂火口の中、標高1110mにある赤銅色の銅沼(あかぬま)到着。美しいブナ林を進み、爆裂火口から西伸びる尾根への急斜面を登る。八方台登山口(1194m)からの尾根道に合流(1320m 8:45)すると登山者が増える。展望台からは火口の尾根と銅沼や檜原湖などが見える。檜原湖尾根の右側の斜面を登ると霧の中弘法清水小屋に着き(9:50)休憩。頂上への登りの途中時折霧が晴れ、西側の猫魔ヶ岳スキー場は視界が広がる。頂上に10:30に到着。磐梯山の登山道、昨日の西吾妻よりも歩きやすくはかどった。お茶で乾杯し、登頂を祝う。地図を見ると磐梯山の頂上は5合目とある。猪苗代側からは昔から五合目とされ、裏磐梯から登ると十合とカウントされていたとのこと。
同ルートを下山して再び銅沼を眺めて、駐車場へ戻る。車で五色沼の西の入口で鈴木、西村に降りてもらって五色沼の散策開始。上田は東のスタート地点へ車で移動。各々五色沼の色合いを楽しんで、お風呂へ。リステルホテルのお風呂は展望がよく気持ちよかった。ごはんは猪苗代駅前の食堂でソースかつ丼を堪能した。
ここで上田は会津若松行の列車に乗るためお別れ。恵君、のぶりんはジムニーで埼玉、東京へ帰宅となった。
会津の山行、関東からの遠征お疲れさまでした。ありがとう! (上田)
<単独での会津の山旅、続きます>
ソースかつ丼をお弁当にしてもらって、磐梯山と色づいた稲穂を眺めながらのんびりと磐越西線で会津若松へ向かう。
予約してあったレンタカーを借りて、R121で南下して南会津町、R352で西に向かい桧枝岐村へ、100km余りの道のりを会津の南西の最奥の村へ向かった。桧枝岐村は15年ほど前に平ヶ岳の沢登りと燧ヶ岳で立ち寄って以来である。
◆9月12日 会津駒ケ岳 晴れのち曇り
市役所の駐車場にテント泊させて頂き、朝の内は天気が持ちそうなので早出のため4時前に起床、駒ケ岳の岳沢登山口の林道をしばらく上がり、ゲートの前に駐車し、1100mから5:15にスタートする。
最初の300mは急登だが、雲の中の朝日と美しいブナ林を見ながら快調に高度を上げる。次第に傾斜が緩み歩きやすい登山道。1900mを過ぎると樹林の間から会津駒のピークと東に延びる稜線が美しい。7:20に標高2060m駒の小屋に到着。小屋の目の前に直径30m程の駒の大池があり、しばし絶景を楽しむ。
のんびりと木道を歩き、頂上へ。小屋は昨晩はお二人のパーティの貸し切りだったようで、頂上手前と池の前で写真をお願いする。頂上(7:50着)からはガスに煙ってはいるものの南には燧、西には平ヶ岳、南東にはたくさんの池塘で有名な田代山・帝釈山の大きな山塊でぜひ一度は訪れたい。頂上から北へ中門岳の手前まで足を延ばす。草紅葉の稜線が素晴らしい。
池塘と右遠景は尾瀬・燧ケ岳
熊笹の朝露にズボンを濡らしながら、小屋に戻ると後続の登山者が登ってきていた。小屋どまりのペアと言葉を交わし、同ルートを下山する。(駐車場10:00着)
民俗資料館で桧枝岐歌舞伎や木工品、厳しい村の暮らしを伝える苫小屋など、展示品が興味深かった。沿道にはかつて貧しく口減らしがあった悲しみを伝える六地蔵さんは今も信仰する人が絶えない。駒の湯に入り露天風呂を楽しみ、この地の名物「裁ちそば」とそば粉と米粉からつくったおやつ「はっとう」を頂く。
左上が「はっとう」
帰りはR352からR289経由で新幹線の新白河駅まで車を走らせた。東北新幹線、東海道新幹線経由で帰宅。楽しい3日間の山歩きが終了、また機会を見つけて東北の山に出かけたい。(上田)