★山行名 【毛勝山、毛勝谷、中谷滑降】
★年月日 【2001年5月12~13日】
★メンバー【鷲見、鈴木(峠の仲間)、加藤(春日井)、高津(春日井)】
5/12
美濃加茂に夜中の12時に集合。朝、5時半ごろ、片貝山荘に到着するが、車が
10台以上あり、マイクロバスまである。
もうすでに、みんな出発している。天気は快晴で新緑と空のコントラストが妙にさ
わやか。
私たちも6時半ごろ最後の組として出発し、林道を詰め、雪渓をつめていくが、標
高差1900mはなかなか長い。
1600mの出会いのところで休憩するが、カモシカが2頭デブリの表面に露出していた
。からすがたまについばみに来る。
そろそろ急傾斜になるので、スキーを担ぎ、歩いていると落石である。小さい石を
よけたあと、1mぐらいのでかい石が
とてつもないスピードで落ちてきて、下の下山中のパーティーに直撃したが、よく
見ると人は横に除けて荷物にあたっただけのようで
胸をなでおろす。恐怖の一瞬であった。しかし、上で最初に気が付いたパーティ
ーが最初に気が付いたはずなのに、『落』という
コールがなかった。それも、ガイド登山でガイドがついているのに!これは問題で
すね。
くそ暑い急登を登りつめ、ノッコシへ1時前に到着。
ガイド登山できているじいさんにいろいろ話を聞くが、今回、毛勝と折り鶴岳の2つ
の山のセットで4万円で来ているとの事。
300名山のうち、295まで登ったけど、この山などは、ガイドがいないととうてい自
分では登れないといっていた。
宿泊は片貝山荘(無料)である。
そして、頂上へゆき、地元の登山家と話をするが、富山弁でしゃべられなんかおも
しろい。疲れることを、『だやい』と言うらしい。
この谷は落石が多く。特に夏は何人か死んでいるので夏は谷を登るのはやめてほし
いといっていた。
また、鈴木さん、美樹ちゃんの知り合いがガイドとして来ていて、サーティーンク
ライマーであるが、フリーのみで、他はぜんぜん
しないらしい。つまり、いんちきガイドであり、落石時の行動に納得してしまった
。
そして、中谷への滑降!
デブリもなく、滑らかな斜面が広がり、とっても気持ちよく滑れる。
600m程下降したら斜面がなるくなったので、テントを張り、ゆっくりくつろぐ。
美樹ちゃんに近頃の動向を聞くが、来週から、ヨーロッパでそのあとプモリへ登る
らしい。
シェルパには私たちとコンデリに登った、ドルチェを使うらしい。
その訓練で、冬には、鹿島の北壁やら、不帰一峰などを登ったなどとかなりハード
で、アルパインでプモリを落としたいから、
1日20時間行動することもあるらしい。妙にはげしい。か弱い私にはついていけそう
もない。
8時過ぎには就寝。
5/13
起床時間を決めずに、適当に6時半に起き、準備を始める。
8時半から滑ってきたところを詰めるが、今日も快晴で剣、後立山が丸見え。でも
、とっても暑い。
2時間弱でノッコシにぴったり到着し、滑降の準備。
上部はかなり急だが、またまた広い斜面で気持ちよく滑降。
デブリも、横をすり抜ければ、結構避けられるので、問題なく、明神沢の出会いま
で降りるが、誰かいる。魚屋のおっさん(高津氏)である。
予定では、朝、上がってくるはずだったが、寝過ごしてしまったとのこと。
なぜか、魚屋のおっさんがスケッチをしている。そして、また、美大出身の美樹ち
ゃんもスケッチをはじめ、私たちは先に帰る事にする。
天気がいいので、山菜取りの人も多く、フキノトウなどは開いてしまったものしか
ない。
金太郎温泉に入るが、塩分がきつく、硫黄くさく、とっても濃そう。リュウマチな
どに効くらしい。
8号線からは剣連山が見え、今日滑ってきた、毛勝谷の雪渓をみながら富山を後にし
た。
―記:鷲見―