御嶽山ドラゴンアイ

  • 【御嶽山】2024.6.8(日浦)
    【メンバー】L浅田、SL小寺、日浦

御嶽山(標高3,067m)三の池に雪解け時期にだけ現れる「ドラゴンアイ」
コバルトブルーの池に丸く残った雪が竜の目のように見えることからこう呼ばれています。

6/7豊川を20:00に出発し、登山口に一番近い市営駐車場(無料)に0:00少し前に到着。たまたま通りかかったヘッドライトを付けた男性が親切に、奥に駐車場があって2.3台空きがあると教えてくれた。行ってみると左右が切れ落ちた急なスロープで前方が見えず、右前輪が落ちる寸前で止まり事なきを得た。翌朝、軽自動車1台が落輪しレッカー車が出動している現場に遭遇。深夜は真っ暗なので要注意である。
早々にテントを張り就寝する。

500起床 駐車場は満車。登山客の多さ(ドラゴンアイ人気?)に期待感が増してきます。
各自朝食をとり身支度を整え小坂口(濁河温泉)ルートより登山開始。



「地球環境にやさしいバイオのトイレ」大切に使わせていただきます。

序盤は原生林の遊歩道を歩きます。緑色に苔むした樹木や岩は森林浴を満喫させてくれます。遠くの方で豊富な雪解け水が沢となってゴーゴーと鳴り響いてます。

所々朽ち果てた木製の階段を滑らないよう慎重に歩いて行きます。

しばらくするとナンバーのついた看板が現れる。登山口0~五の池42カウントアップの看板。

▷7合目 祠が鉄枠で保護されていました。

▷ジョーズ岩(人喰いざめ)と書かれています。木の根やコケが絡みついてもはや化石化してます。

春の山野草が顔を出す。イワカガミの群生

エンレイソウ

スミレの仲間

▷湯の花峠 御嶽山の姿が見えました。飛騨頂上まで2.6㎞約135分 道のりはまだまだ長い。登山道にゴロゴロした石が多くなってきました。

▷7:45のぞき岩 まだらに雪が残る御嶽山。小休憩をとる。

バイカオウレン

ショウジョウバカマ

ツバメオモト

▷8合目 お助け水
ここを過ぎたあたりからが森林限界、ハイマツ帯となる。
剣が峰付近はグレーの雲で覆われているが時々青空がみえる。


すれ違った登山者に「雷鳥がたくさんいましたよ。縄張り争いしてて激しい攻防でした!」との情報に、今日は何羽の雷鳥と会えるだろうと期待。「頂上(飛騨)はもう直ですよー」と声をかけてもらったが「もう直っていう人って直じゃないですよね。直はかかっても10分以内ですよね」とこぼす。やはりその後20分ほど歩いても飛騨頂上には辿りつかなかった。

雪渓を2カ所トラバースするが、持参したチェーンスパイクを装着することなく歩ける。だんだんと空気が冷たく感じ始めた。行く先に雷鳥が二羽、バサバサと羽を広げて飛んでいるのを目撃。


五の池小屋に到着、なかなかの長丁場でした。五の池が出迎えてくれました。

▷9:41五の池小屋(アップルパイやピザ、チャイなどがあるカフェぱんだ屋が併設されてます)
目の前の五の池は、えっ?これがドラゴンアイ?と見間違えるほどの小さな池。これから目指す摩利支天山を眺めながらおしゃれなテラスにてランチ休憩。風があって寒いです。体感としては10℃~15℃くらいでした。

▷10:20飛騨頂上(2799m)三の池ドラゴンアイ
雪解けがかなり進みすっかり崩れていましたが、全体を見るとコバルトブルーの池に白い雪、目の一部がエメラルドグリーンがかっていて、まるで熱帯魚のよう。とても神秘的な光景でした。数名が池の底に向けて残雪のうえを歩いているのが見えました。山岳警備隊の方が見守っていました。
 

摩利支天山へ向かいます。寝不足で体調がすぐれない浅田さんもお付き合いくださいました。ここからは一変して岩稜帯、急登が続きます。

▷10:47摩利支天乗越 前方に主峰剣ヶ峰(3067m)と二の池小屋が見えました。
剣ヶ峰には登山者の姿。

岩陰にザックをデポして進みます。
すると岩の上に雷鳥の姿が。縄張り争いのオスでしょうか、周囲を見張っているようでした。大きなカメラを向けてる方もいました。この後一か所だけ幅の狭い雪渓をトラバース。

▷11:07摩利支天山山頂(2959.2m)に到着。残念ながら辺り一面雲が取れず、グレーの背景をバックに記念撮影。眺望がなかったので長居せず下山を開始。すぐ下の岩場を降りるのに浅田さんに三点確保を教えてもらいました。

摩利支天乗越を下ったあたりの残雪のうえにメスの雷鳥発見。ツルッと足を滑らせ一瞬ドキッとさせられました。ハイマツの中にオスが一羽います。

五の池小屋と継子岳方面。ガスが取れません。

最後に飛騨頂上の祠に手を合わせ下山します。

登りは必死で気づかなかったものが、下りで気づくあるある話が今回もありました。
のぞき岩避難小屋内を見学。鉄製の避難小屋。10畳くらいの広さでしょうか。何もなくガランとしていました。

▷カエル岩(無事帰ろ)7合目~8合目の間にあります。 

濡れて滑りやすくなった岩や木の根っこ、階段などに気を配りながら慎重に歩いて行く。登山靴の底には固めの泥がしっかり挟まり、よけいに滑りやすくなってしまっていました。原生林の遊歩道まで来ればあと一息。無事下山しました。

帰りに濁河温泉、市営露天風呂(大人600円)で汗を流しました。予想通り鉄分を含んだ赤茶色に濁った湯。洗い場のシャワーからは温かなお湯が出なくて寒かったですが、露天風呂は丁度よい湯加減で身体にしみわたり疲れを癒してくれました。

今回、日程が合わず同行できなかったメンバーと、次のシーズンまたここを訪れて丸くて大きなドラゴンアイを眺めたいとの思いを胸に、帰路につきました。
記:日浦

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