霊仙山
2013年4月21日
メンバー: 浅田、上田、菊池、白井、白木、西村、五嶋
7時に音羽に集合する。まだ雨は強く、この先の天候が心配されたが、
気象予報士の判断により、決行。車二台で音羽蒲郡インターから東名高速にのる。
米原インターで下り、鱒の養殖場の駐車場に車を止め出発。このころには
だいぶ天候が回復している。
養殖場の駐車場から登山口までは3.9kmのアスファルトの道。50分弱歩く。
登山口の近くには手動の(?)自動販売機があり、缶ジュース一本100円と
良心的なお値段。
四合目くらいまでは、つつじや山桜が咲いている。峰々の新緑が美しい。
このような山景色を「山が笑う」というそうだ。途中で会った下山者が
頂上付近で福寿草がきれいに咲いていると教えてくれた。楽しみに登る。
五合目より琵琶湖を望む
しかし、七合目まで上ると山はまだ冬。頂上に近づくにつれ、ほとんど木が
無くなる。そして風が強い!!片足になるとぐらつくほどの強く、歩いても
歩いても体が温まらない。風速は大体10メートルほどらしい、気温は2度。
頂上に到着。景色は琵琶湖や伊吹山がのぞめ、最高だったが、風が強いため
写真を撮ってすぐに最高点へ。福寿草は見つからない・・・。
山頂へ
山頂
避難小屋で昼食をとる。小屋で一緒になった方に、福寿草は最高点を南側に下った場所に
咲いていると聞く。あー残念、あきらめる。
避難小屋
避難小屋より伊吹山
7合目より山頂付近を望む カルスト地形の岩が林立
新緑の山麓へにぎやかに下山
くだりでは、ぬかるんでいた道が乾いていて、行きよりも滑りにくかった。
無事下山。
コースタイムは以下のとおり。
9:21 鱒の養殖場駐車場
10:08 登山口
10:47 4合目
11:28 7合目
12:00 9合目
12:17 山頂
12:33 最高点
1:30 避難小屋出発
2:17 5合目
3:00 登山口
3:45 鱒の養殖場駐車場
写真は一枚目で充電が切れてしまったのでありません・・・。
今日は、はじめての西村さんとも色々とお話ができ楽しい山行だった。
みなさんありがとうございました。
記: 五嶋
当日の天気図、霊仙山山頂付近の局地予報も記したので、この下の「続き」もどうぞ。(上田)
◆今回の天気状況
今回はお天気の予想の配信無しで、ヤキモキさせた気象予報士の上田です。
上空に3月並みの寒気が入って長野、福島、仙台は1961年の観測開始以来、最も遅い積雪となりました。
前日20日09時点での24時間後の地上予想天気図(21日09時)では南岸の低気圧は中部地方を通過する予想ですが、大陸の高気圧との間の等圧線が混んで風が強まる予想でした。特に北陸地方より北では一時的に冬型となり天気の回復が遅れます。
4月20日(土)09時時点の24時間後の地上予想天気図
同時刻の500hPa予想天気図(上空約5500m)で-18℃(赤字)が本州まで南下して、北陸と北日本で降雪となりました。
4月20日(土)09時時点の24時間後の500hPa予想天気図
次に霊仙山周辺の局地予報(5kmメッシュの気象庁の格子点データを用いた予想天気)を添付します。
3つグラフがありますが、いずれも縦軸が気圧で一番下が地上で、900(hPa)が約1000mで霊仙山頂付近になります。(700hPaが約3000m)
横軸は時刻で06時から20時までを抜粋しました。
1つ目が雲断面図で、それぞれの高さでの空気の湿り気を表し、濃い灰色(数字が0~3)が雨雲~霧、薄い灰色(数字が4~6)が薄い霧、白と黄が晴れを表しています。
天気(●雨、◎曇りなど)や降水量の行もあり、07時まで降水がある予想(8時には止む)となっています。900hPaの数字の推移を見るとお昼前後から2から3、4と大きくなり、ガスが切れていく予想です。
次の「いろんな向きの矢印」が書かれたグラフが風向・風速です。900hPaでは黄色いハッチングで09時以降は低気圧通過後の北西風で最大風速12~16m/sが予想されています。実際は8~12m/s位だったかなと思います。
雲断面図:高度ごとの空気の湿り具合(数字は湿数)初期時刻20日18時
風向・風速
最後は高さごとの気温の推移予測です。山頂付近の900hPaで1℃を予想しています。実測は2~3℃でした。気温3℃、風速10m/sで体感温度は-7℃と4月の1000m余りの山としては異例の寒さでした。
気温
入山時の天気予想でこのグラフを配信することもあろうかと思うので、関心のある方は
見方を確認しておいてください。
当日の各地の気象状況です。(「気象人」の4月21日)
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2013-04-21
<記:上田>