四国徳島 三嶺(みうね)で雪山を堪能しました

【四国徳島 三嶺(みうね)で雪山を堪能しました】 2024.12.17(上田)
【2024年12月14日~15日】
【メンバー】河合 遠山 梅田 上田 他3(徳島の友人 Hさん、Sさん、Yさん)

年末や5月連休で、徳島から中部山岳まで遠征して楽しい登山&飲み会をご一緒している徳島岳連のみなさんとの交流、「四国の山もいいよ!」とのお声かけで、今回はお薦めの四国山地の名山 三嶺(1894m 百名山 剣山の西隣)にご一緒させて頂くことになりました。
会長のHさん曰く、「剣山から三嶺の縦走路は四国一だよ」のお誘いに、今回は12月半ばの結構な降雪もあって祖谷谷の管生部落からの三嶺往復とし、小屋での宴会を楽しみに四国へ向かいます。

12月13日
19時半に音羽に集合し、東名、湾岸道、新名神などを経由して効率いい運転で明石大橋を渡り「道の駅いたの」に24時半に到着。テント泊を準備していると、HさんとSさんが到着。案の上、2時までの前夜祭で既に日本酒一本以上が空に(^_^;)

12月14日
祖谷谷の登山口まで2.5~3時間ということで、寝不足の中 6時に起床し支度していると、もうお一人のYさんも集合。7時出発に車二台で徳島自動車道~R319とまだ紅葉が残る吉野川沿いのきれいな道を走る。大歩危・小歩危から奥祖谷谷に入り、東に向かい管生登山口(いやしの温泉郷(休業中))に9時半着。

既に積雪5cmの駐車場に停め、雪が降る中支度をして10時に出発。

登山口から三嶺まで4050mの表示を見ながら、「奥祖谷観光周遊モノレール(休業中)」を4回ほどくぐりながら植林の中をゆっくり登ります。ブリキの屋根が倒壊した旧造林小屋に12:20到着。

ここでアイゼンを着け、やや傾斜が増した斜面から尾根筋を登っていくと、1500m付近で2人の日帰り登山者に会う。ここから積雪がグンと増えて40cmは積もっており、下から頂上まで7時間かかったとのことで、スノーシューでのラッセルのお礼を言って先に進む。

1700m付近で広い平原に出る。霧氷と雪がとてもきれい。1791mの小ピークに15:27に到着するが残念ながら今日は視界がない。40m程下って今度は短いが急な登り。徳島組はピッケルに持ち替え(豊川組はストックのみ持参)て慎重に登ります。

すぐに傾斜はゆるみ、鹿の食害を防ぐネットを過ぎると16:14に三嶺ヒュッテに到着。

1階、2階で50人は泊まれるという徳島県営の立派な小屋が今日は貸し切りで、早速宴会が始まり、日本酒三本、焼酎、ウィスキーなどが並びます。「飲み屋 遠山さん」特製の温かく絶品のつまみが次々と出てきてお酒も話も進みます(^o^) すき焼きやお鍋も加わり満腹となり、恒例のHさんの楽しくかわいらしいお話に盛り上がります。どこかで停めないと、ということで22時に就寝しました。

12月15日
5時半に起床し、昨日のお鍋の残りやおうどんで満腹になり、7:37に頂上に向け空身で出発。夜中中降り続き、15cm程積雪が増え(積雪50~60cm)昨日のトレースも風で消えて、ラッセルを交代しながら進みます。

雪も止み視界もあるけどそれなりの風がある中、Sさん、Yさんが先頭で腰~股までのラッセルを楽しみながら、8:17に三嶺頂上到着。いい雰囲気の頂上です。

ヒュッテに戻り荷物を背負い河合君先頭で下ります。

途中、1791m小ピークでは青空も覗いて、三嶺や周辺の山並が望めて素晴らしかった(^o^)

1700m付近の平原からは、東の剣山、次郎笈(じろうぎゅう)から三嶺まで続く縦走路も眺められました。無雪期に快適な笹原の縦走路を歩いてみたいもの。

雪の樹林の中の尾根道、斜面を下ると旧造林小屋。アイゼンを外して植林の中を下ります。
モノレールの上部のループ部分では夏道を離れ、レール沿いにショートカット。

のどかな東祖谷谷の中の登山口に丁度12時に到着です。お疲れ様でした。今回初めての雪山(アイゼン、ピッケル)のYさん、楽しかったとのことで良かったです。

アプローチと同じルートで戻り、弱アルカリすべすべの大歩危温泉を楽しんだ後、道の駅いたやに戻り、阿波のお土産購入。
楽しい二日間でした。Hさん、Sさん、Yさん、ありがとうございました! 中部山岳においでの時はぜひお声かけくださいね!
河合さん、遠山さんの効率運転のおかげで、同ルートの高速経由で音羽に20時半という早い時間に着いて解散しました。

<ナビゲーションデータ>

【当日の地上天気図」
12/14 12時、12/15 9時の天気図を載せます。
この前の週末の冬型での降雪と今回の冬型が断続的に続きました。四国の山も12月には積雪ということで、冬山を堪能できました。

記:上田

 

【追記】
徳島、Yさんのインスタです。写真がとてもきれいで素晴らしい!ご一読を!

 

この記事を書いた人

上田 歳彦のアバター 上田 歳彦 豊川山岳会 代表

愛知県山岳連盟 豊川山岳会代表 2023.3~
気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

目次