【鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)】2016.8.28(井澤)
【年月日】2016年8月19日~21日
【メンバー】河合、鷲見、井澤
今回の山行は、本を見ていたら、今の季節ホウオウシャジンが咲いているという鳳凰三山を見つけましたのでリクエストしました!鳳凰三山は国体のルートであり、河合さんは数十年ぶりに訪れる懐かしの地とのことでした。
8:00 豊川集合、出発、新城ICから新東名に乗り、高速道路や下道を使い、山梨へ。
最後は、スマホの地図と看板を頼りに、ガタンッ!ゴトンッ!と真っ暗な林道を進みました。すると、ふいに目の前を大きな茶色い鳥が、羽ばたきながらフワフワと横切っていきました!フクロウ科だと思われます。大きかった~、という印象でした。
12:20 青木鉱泉駐車場着
結構な数の車がすでに駐車していました。さぁ、準備だと懐中電気をつけようとすると…あれっ?電気がつきません。3本電池を使うのですが、予備の電池は…2本しかありません。しまった…。二本変えたら弱いですがなんとか点いたので、まぁなんとか…。
今回の教訓「家での準備の時に電池が点くか確かめよう。予備の本数も確認しよう。」
<20日 一日目>
7:00 澄み渡る青空!
7:10 装備を整え、青木鉱泉を出発です。(標高1100m程度。)
ドンドコ沢をどんどこどんどこ歩いていきます。キイチゴが生えていました。だんだんうっそうとした山林の中へ進んでいきます。
緑がきれいです。岩がゴロゴロしています。結構な登り道でした。
ドンドコ沢には4つの滝があります。
一つ目 南精進ヶ滝 (と思われる…)ソバナ
トリカブト
50分~1時間ごとにしっかり休憩をとりながら歩きます。予想よりハードなコースですが、確実に高度を上げています。
11:20 白糸の滝
ここでスマホくんから、「日本が100m×4リレーで銀メダルをとったんだよ!!」と教えてもらいました!スマホくんは二万五千図で「今はここだよ」とか「花の図鑑を見せてあげるよ」などいろいろな情報をくれますね。私はガラケー(しかも電波入らない)なので、こういう機能は便利だな、と思います。地図は紙のほうが全体が見られるのでわかりやすいですが、「今ここかな?」と思った場所をスマホで調べて答え合わせができるのもモチベーションがあがりますね。」
夏の終わり、この時期のせいか、いろいろな種類のきのこがたくさんありました。
怪しいものから食用っぽいものまでいろいろ。後から撮ったものも含め一部紹介します。
少し前から時折ミストが飛んできておりましたが、ここにきてだんだん強くなってきましたので、カッパを上だけ来ました。河合さんは水が汲める風呂敷で作ったお手製の矢絣柄のポンチョの登場です。手作りするなんてすごいですね!
さて、山で小雨が降ってきて、本降りになるとカッパを着ますが、ここで直面するのが「キルト・ヤームの法則」であります。案の定、しばらくすると小雨になって止み始めました。暑いのでカッパを脱ごうかなと思うときに心配されるのは「ヌグト・フールの法則」ですが、私は濡れてもいいやとすぐに脱いでしまいました(笑)
12:00 五色滝
迫力があります。そして、タカネビランジがありました!!
ここまできたらあと少しです。
12:50 急な登り道が終わり、日本庭園の庭のような景色の平地に出ました。写真ではあまり美しさがとれていませんが、きれいでした。 この辺りは砂地のような地面でした。
鷲見さんの好きな花 コゴメグサ
みんなでいろいろな花の名前をときどき口に出して、忘れ、思い出しを繰り返しながら歩きした(笑)
13:15 今回のサイト地、鳳凰小屋 着!お疲れ様でした。
小屋の水場からの景色。(この後、薄暗い中に小動物が現れるのです。)
14:00 テントを立てて、リラックスタイム開始です。
お菓子の袋が気圧の関係でポンポン!
「うわっ~はっはっは~!」と声が響く中、再び雨がテントをたたきはじめ、乾かそうとテントの上に置いていた帽子が濡れてしまいました。次第に銀マの下がウォーターベッド状態になってきましたので、河合さんが工事して水の流れを変えてくださいました。
16:00過ぎ 食当開始
テキ党の、テキ党による、テキ党のための(?)食当ですので、アバウトに作ります。
野菜を保存液のまま鍋に入れたら不思議な辛さが…。気にしない♪
米を焚いたらコゲのにおいが…。気にしない♪気にしない♪
17:30 完成。「いただきます。」
このあと、寝る準備と明日の支度をして、おやすみなさいとなります。このころ、雨はやんでいました。薄暗くなる中、水場あたりから景色を眺めていると岩の上に黒っぽく見える、子犬か毛がふさふさした大きい猫くらいの動物が動いていました。しばらくすると小屋のほうへ走ってきて、見ると戻っていき、また来て…どこかへ行ってしまいました。お客さんや小屋の方の話では、テンかな?とのことでした。動物との出会いはうれしいです!
19:30過ぎ 就寝(小屋に戻ったら二人ともすでに夢の中…)
夜中、風や雨の音が聞こえ、明日も雨かな、どうかな?と思いながら過ごしました。
<21日 二日目>
3:30 起床
4:15 朝食
今日もみそです。テキ党による、具を適当にバンバンのせた「具だくさん味噌煮込みうどん」適当にのせていったらネギが隠れて茶色ばかりになってしまいました…。気にしない♪
5:00過ぎ ちょうど日の出頃の景色です。晴れました!
小屋から5~10分くらいのところに、日の出と富士山が見られる素敵な場所があるそうですので、みなさん、行く機会がありましたらぜひどうぞ。
5:35 出発です。
少し歩くと、いきなり急坂です。
しばらく歩いで木立を抜けると、木々の間から雲海が見えてきました!
「富士山はどこかな~?」と探しますが、見当たりません。
上は見えていてもなかなか到達しませんが、確実に高度を上げてはいます。
この角度を見てください!
振り返ると太陽がきれいに輝いています。
おやっ?山の端から見えている君は富士山の裾野君ではないかい?
高度を上げていくと…やはりそうでした!登っていくにつれ、富士山の姿がしっかり見えるようになっていきました。こんなに近くに、大きく、富士山が見えるんだ!と驚きでした。
上が見えてきました。空の青がすごく美しく感動です!下の砂地と緑の木々と空の青がきれい!
6:30 地蔵岳 オベリスク 着!
NO.1 富士山
右から NO.2北岳、NO.3間ノ岳、NO.15農鳥岳、
左から仙丈ケ岳、アサヨ峰、甲斐駒ケ岳
(その横、はるか遠くにはNO.3奥穂のある穂高連峰やNO.5槍ヶ岳も見えていました!)
この日、北岳、仙丈にパーティーがいるため、見えないかなぁ!と思ってみたり。
雲海と八ヶ岳
雲海がとてもきれいでいつまでも眺めていました。
素晴らしかったです。
ピンクに交じって 白いタカネビランジがありました。
いつまでもここにいたかったですが、7:40に出発しました。
少し進んで、賽の河原と御地蔵様。
観音岳に向けて出発。
稜線を歩いていきます。
岩場に咲くタカネビランジ
待ってました!鳳凰シャジン
8:50鳳凰小屋分岐点着
9:30 観音岳着!!
振り返るとこんな感じです。 次は薬師岳を目指します。
この辺りは鳳凰シャジンがいっぱいあります!!
タカネビランジと鳳凰シャジンの写真撮りながら歩きます。
10:10観音岳 着!!
荷物を置いて、薬師岳小屋へ
コーラで乾杯!炭酸が気持ちいい!
(小屋は建替工事に入ります。)
戻って10:45、まだまだ稜線歩きをしたいところですが、中道コースで青木鉱泉へ下山開始です。
20分くらい歩くと大きな木のある樹林帯に入っていきます。
11:30 御座石
12:20 苔がきれいです。
後光がさしているようできれいです。
13:10 ササ原
13:50 ホトトギス。植物も高山から変化しています。
14:00 沢水でタオルを冷やし、気を入れます。ラストスパート!!
14:00下山 お疲れ様でした!
ここからは林道を歩いて駐車場へと向かいます。
ツリフネソウとキツリフネ
14:50駐車場着。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!!
その後、温泉に入り、ご飯を食べ、いろいろなお話をしながら帰途につきました。
(ところで、Tシャツの文字はアラビア語もいいですが、ヒエログリフがかわいいと思いませんか?(後部座席で思案。車中で富士山の写真を撮りながら…(笑))
今回の登山は初リクエスト登山でした。地蔵岳オベリスクからの景色はずっと眺めていたい、本当に素晴らしいものでした。このような素晴らしい景色を見たいがために登山をしているといってもいいくらい、やはり景色は大切で、感動します。(もちろんほかにも動物に会いたいとか、珍しい現象が見たいとかいろいろありますが)鳳凰シャジンやタカネビランジも満開でいい時期に行くことができ、満足です。観音、薬師では少しガスもかかってきていましたが、十分です。
河合さん、鷲見さん、ありがとうございました。経験と知識という装備を持って、またどこかへご一緒しましょう!今回も安全登山で無事帰宅できたことに感謝します!