★山行名 【唐沢岳幕岩】
★年月日 【98.8.1~8.2】
★メンバー【宮尾,三好(渓稜会)】
仕事の忙しさは異常で、今年はこのまま行くと夏が終わってしまうかも知れないと思い、
この土日で三好君と唐沢岳幕岩に行った。
2日間で、畠山とS字を狙っていたが、日曜日は雨で単発に終わった(高瀬の入山口で
は、久々の満天の星空だったのだが)。
8/1
大町の宿にデポし、10時に畠山ルートに取り付く。赤茶けたチムニーまでは問題無し。
このチムニー横は、A2で岩は脆そうだ。私の時はなんとかもったが、三好君がフォロー
のときに基部の岩を全部踏みぬいて落としてしまった。大テラスまでは平凡な登りで、
15時着。上を見るとかまぼこ板状の岩が衝立のようにそそり立っている。ここから森の
中に入り、大チムニールートと通常ルートに分かれる。通常ルートにするが入山前の天気
は連日良くなく、壁も塗れていた。ザラメの花崗岩をフォローするが、いかにも滑りそう。
三好君良く登ったなーとやばいピッチをリードしてくれたことに感謝した。この上は樹林
をよじ登り、凹角下のピレー点に出た。凹角は右のフェースから左上にルーフ状を人工で
三好君が行った。あとは1ピッチ行ったが草付きが多く、ルートを外し時間をロスした。
ルートが分かりかけたところで、暗くなってきた。ビバークも仕方なしと思い、あっさり
19時頃場所を探して落ち着いていたのだが、三好君はもっと上まで行きましょうという
感じで続行した。
途中ヘッドランプの電池が切れて真っ暗闇になったがロープもなかなか延びないので隙を
見て手探りで電池を交換。4級ぐらいあるのかもしれないが暗いので緩い斜面に感じた。
三好君の最後の3ピッチの奮闘がありなんとか上までたどり着いた。
終了点付近について落ち着いたのが21時半。前日の睡眠が3時間半ぐらいでむちゃ眠か
った。ツェルトに入ったら即居眠りモードになっていた。日曜日は朝4時くらいから雨で
壁がべとべとになり、やめて下山しました。
感想として、草付きが多く、支点は結構抜いてあるので打ち足したり、フレンズをかまし
たりした。上部4ピッチはどう行っても登れるのかもしれないがルートは分かりにくい。
来年こそはS字を片づけたい。