爺ガ岳南峰~針ノ木岳

【爺ガ岳南峰~針ノ木岳】08.8.16(高橋)
年月日【2008年8月16日~17日】
メンバー【白井、浅田、高橋】
今年の夏山は、「お花畑を涼しく快適に歩きた
ーい!」 をテーマに考えていたところ、浅田さん
白井さんが、まさに私のイメージピッタリの山行計
画をされていた為、急遽混ぜてもらえることになっ
た。
しかし、13 日から長野入りしている浅田さん白
井さんと合流するためには、15 日(金)の仕事が
終わったら、松本まで電車で直行しなければなら
ず、直前までカナリドキドキであった。(13 日夜浅
田さんにザックを預ける)
15 日(金)
順調に仕事も終わった為、当初予定していた
一本前の「特急しなの」(金山18:44 発)に乗れ、
20:43 松本駅に到着した。(事前にHPでチェック
しておいた)松本駅近くの「菊の湯」(¥360)へ行
き、汗を流した。サッパリ爽快。
22 時松本駅で無事浅田さん白井さんと合流。
感動の再会である。(私ダケ?)
23 時過ぎに扇沢に到着し、駐車場にテントを張
った。少しお酒を飲んだ後、1 時頃仮眠をとる。
16 日(土) 晴れのち曇りのち雨
明け方近く、土砂降りの雨が降る。このままカッ
パを着て歩くのか・・・ と思うと気分が暗くなった。
4 時半起床。空は、雨もあがり薄っすらと明るくな
ってきていた。このまま晴れてくれるカナ・・・?
軽く朝食を済ませ、6 時に出発した。扇沢から種
池山荘までの登山道はとても明るく、これから歩
いていく稜線を眺めながらの登りは実に気持ちが
よい。「雨」の予報はどこへやら。この頃は青空も
見え始めていた。
9:15 お花畑の中にある 赤い三角屋根の種
池山荘に到着。
美しい景色を眺めながら、高級生ビール
(¥900)で乾杯をした。ギンギンに冷えていて、
最高に美味しい!!白井さんは、(まだ朝ダケド)
お昼寝タイムをするとのことで、爺ガ岳南峰へは、
高橋と浅田さんで、空荷で出掛ける。途中チング
ルマが満開に咲いていて、とっても綺麗だった。
だんだんガスが出てきて、辺りが真っ白になって
きた。なんとかギリギリセーフで鹿島槍の赤い小
屋を眺めることが出来た。
10:15 真っ白の爺ガ岳南峰山頂に到着。
種池山荘へ戻る途中、雷鳥の親子2 組に出会
い、かなり間近で観察することができた。高山植
物と鳥に夢中で、予定より遅くなってしまった。
「白井さん、待ちぼうけしてるカナ~?」の私たち
の心配をよそに、白井さんは、ビールですっかりイ
イ心地。ぐっすりお休みになってました。
次は岩小屋沢岳へ向けて出発した。ガスは晴
れるどころか、どんどん濃くなるばかり。
12:40 真っ白の岩小屋沢岳山頂に到着。
本来ならば、剱、立山連峰の素晴らしい景色
が眺められるハズなのだが・・・。途中オコジョに出
会い、私たちを興味深そうに何度も草の間から顔
をのぞかせていた。とっても可愛かった。
しばらくするとパラパラと細かい雨が降り出し、
下だけカッパをはく。
14 時?頃、私にとって初の山小屋デビューとな
る新越山荘に到着した。小屋に入ったとたん、本
格的に雨が降り出し、ラッキー。
小屋は繁栄期だというのに、予想以上にすい
ていて、(浅田さんが予約をしてくれていたのも手
伝って、最高14 人まで寝られるというお部屋に)
私たち3 人だけの貸切部屋となった。ゆっくり気
兼ねなく使うことができ、とてもよかった。
荷物整理などを済ませた後、喫茶コーナーへ
行き2 度目のビールで乾杯をした。壁には「晴れ
ていたらこんな景色です!」の美しい鹿島槍のポ
スターがデカデカと貼られていて、現実の窓の外
は、真っ白白なのが切ない。皆で高山植物の本
を開き、今日出会ったお花達の復習をした。
夕食までまだ時間もあるので、1 時間程お昼寝
タイムをし、その後夕食の準備をした。白井さん
が用意してくれたカレーは少し高級チックで、3度
目の乾杯をしながら、美味しく楽しい夕食タイムを
した。「オリンピックオジサン」こと浅田さんは、小
屋のテレビでオリンピック中継に夢中。白井さん
はお部屋で漫画「岳」に夢中。浅田さんが無事お
部屋に戻ってきて、皆で美味しく楽しい芋焼酎タ
イムをした。
消灯が8 時15 分と早い為、消灯後もしばらく
おしゃべりしていたら、小屋の女性に注意され、9
時頃おとなしく就寝した。
17(日) 雨のち曇りのち晴れ
4 時に電気がつき、目を覚ます。皆よく寝られた
みたい。相変わらず外は雨。朝食を済ませ、カッ
パを着て、新越山荘を6 時に出発した。
6:35 鳴沢岳山頂、そして7:30 赤沢岳山頂に
到着した。天気がよければ立山連峰、薬師岳、
黒部湖の美しい眺望が楽しめるハズなんだけど
な・・・。
一瞬霧が晴れると北アルプスならではの、縦走
路の景色がぱぁ~とひらけたり、眼下に黒部湖を
見ることができたり、そのスキをねらってシャッター
を押す。
田中氏より、「GWに白井さんと登った「赤沢岳
西尾根Ⅱ峰南峰第二グラード」を見ておいで。」
の言伝も果たすことができた。
8:43「赤沢岳西尾根Ⅱ峰南峰第二グラード」を
眺める。
9:20 スバリ岳山頂に到着。
スバリ岳越えると、たくさんのコマクサポイントが
あり、そのケナゲな可愛さに癒される。
最後の針ノ木岳山頂までは、不安定な浮石が
多い中を、ジグザグと登っていく。
10:07 真っ白の針ノ木岳山頂に到着。
針ノ木岳から40 分程で針ノ木小屋に到着した。
小屋は新しく綺麗で、何より小屋をまわりこんだと
ころにある無料のトイレが素敵であった。(というの
も、「よいしょ」としゃがんだ丁度目の高さにnice な
小窓があり、そこからはお山いっぱいの景色が広
がり、実によかった。)
と、お楽しみの針ノ木雪渓となる。
私の本来の計画では、ド暑い地上の世界に対
し、「ワッハッはっ」と優越感に浸りながら雪渓歩き
を楽しむというものだったが、まさかカッパを着て、
「ワッセ わっせ」と汗かきかき下ることになるなん
て(汗)。
浅田さんはアイゼンを持ってこなかったというこ
とで、頑張って下っていた。途中傾斜のきつい所
もあるので、やはり軽アイゼンはあった方がよいで
すね。(ちなみにストックは絶対必要。)
12:21 針ノ木雪渓にて
雨もやみ、高度を下げるにつれて、青空になっ
てきた。大沢小屋で休憩し、最後は私の大好きな
ブナの森となり、動植物博士の白井さんの説明を
聞きながら快適に森歩きを楽しんだ。
15 時頃扇沢駐車場に到着し、すぐ近くの薬師
の湯(¥600)に寄り、サッパリして、21 時頃豊川
に帰ってきた。
2008 年の夏山は、お天気はイマイチだったけれ
ど、たくさんの動物とお花に出会えた楽しい山行
となりました。
ありがとうございました!!!
-記・高橋-
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この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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