仙丈ヶ岳

【仙丈ヶ岳】08.12.29(上田)
年月日【2008年12月29日~31日】
メンバー【PL:上田歳彦、SL:浅田俊夫、食料:
鈴木 恵】
12月28日(日)
冬山合宿は2003年末の聖東尾根以来5年ぶ
りである。大胆にも2日前に地蔵尾根に単独で入
山した田中君のサポート?でピストン隊の浅田、
鈴木とともに19時に出発。
いつものように一般道を走り、最近できた飯田
山本から伊那まで高速を利用し、伊那市高遠か
ら仙流荘前に12時前には到着。早出はやはり楽
である。
12月29日(月)
前夜の満天の星空の放射冷却で朝の気温は
-5℃。快晴である。
丹渓荘前を通り戸台河原に車を置く。すでに3
0~40台の車が停車していた。登山届を済ませ、
雪の状態を聞くと北沢峠では例年より少なめとの
こと。
8:35出発でひたすら河原を進み、角兵衛沢
出合を10:40通過。赤河原の旧丹渓山荘の脇
に新しく付けられた登山道を進み(11:30通過)、
徐々に雪が出てきた八丁坂のつづら折りをゆっく
りと進む。
だらだらの斜面を進み林道を3回程横断すると
大平山荘に飛び出し、再び登山道を行くと北沢
峠。
北沢長衛小屋のテントサイトに14:00到着す
ると何と、地蔵尾根の田中は11時半に到着との
こと。他に2人パーティがいたとのことだが、それ
にしても早い。
サイトには既に30張程設営されており、暖かい
のでテントを張って外で一杯やっていると、豊橋
山岳会の仙丈ピストンパーティ、甲斐駒登攀パー
ティが次々と帰幕してきて賑やかだ。
天気:快晴、11時過ぎより薄雲。夕方には快
晴。恵ちゃんの食当で鍋をたらふくおいしく頂い
た。
12月30日(火)
4時50分起床。快晴の中、BC定着ピストンの
ため、荷物も軽く6:47出発。テントサイトから林
道に出た所にもう1つの入山口があり、2合目の
手前で合流する。2700m手前で樹林帯を抜け
(9:25)しばらく登ると小仙丈までピストンしてきた
豊橋の中山さん達とすれ違う。
ここから時よりやや風が強まる。10:15小仙丈
に到着し快晴の仙丈ヶ岳の大展望に圧倒され
る。
積雪は稜線で30~50cm程度で多くはないが、
ここから仙丈がなかなか遠い。ちょっとしたナイフ
リッジを通過すると本峰への最後の登り。11:40
到着。気温-7℃ 晴れで暖かかった。
久々の冬の3000m頂上での握手を交わし、3
人でカメラに収まる。快晴の中振り返ると摩利支
天のコブを従えた甲斐駒、東には北岳に富士山
と最高の贅沢な展望を楽しむ。10m手前の舟窪
はかつて浅田さんが冬に地蔵尾根をトレースしビ
バーグした思い出の場所とのこと。
塩見岳の上空にかかるきれいなレンズ雲(端っ
こが彩雲のように美しかった)を見ながら大休止と
する。
12:10頂上出発。快適にアイゼンを利かせ、
甲斐駒を見ながら下る。樹林帯を下りきって14:
30にテントサイトに到着する。
下りでは巻雲や巻層雲が少し出たが北沢峠に
戻るとまた晴れる。田中はこの日は単独で甲斐駒
に出かけたが、駒津峰まで行って引き返してきて
のんびりしていたとのこと。
夜間には強風とともに小雪が舞っていた。
12月31日(水)
5時半起床。夜中の強風でうとうとした時間が
長く寝不足気味である。朝方には風が弱まる。
積雪2cm 気温-11℃ ゆっくりと支度をして
8時半に出発。仙丈には雲がかかっていたが
徐々に晴れてくる。
10時頃まではかなり雪煙が舞っており相当の
強風を伺わせる。昨日は最高のアタック日和だっ
た。
積雪が減った八丁坂の手前でアイゼンを外し、
ひたすら河原を戸台めざして下っていく。雪煙も
やがて収まり新雪をかぶった甲斐駒や鋸の頂稜
を楽しみながらようやく12時30分に戸台の駐車
場に到着。仙流荘で汗を流し、1 9時に帰豊す
る。
<感想>
久々の泊まりの山行で雪の上で寝ること、重荷
を背負うことの不慣れで結構疲れました。それで
も久々の雪山合宿は適度な緊張感があって景色
も素晴らしく、やはり山をやってて良かったという
思いでいっぱいになる。浅田さん、恵ちゃん、そし
て田中君、楽しい山行ありがとう。
今年は昨年より時間が取れる予定なので、新
しい目標を設定してトレーニングをしたいと思う。
18戸台川から望む

16仙丈岳頂上

17

この記事を書いた人

愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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