富士山と富士五湖が絶景の縦走路、御坂山塊 

日時  2020年2月9日(上田)
ルート 御坂山塊:毛無山~十二ヶ岳~鬼岳
参加者 上田歳彦 Kさんご夫婦 Tさん

前日の8日に東京で学生時代のミニ同窓会があるということで、前に勤務した会社の友人で八王子在住のTさんとKさんに声掛けしたところ、みなさんご都合をつけて頂けるとのこと。関東の山をご夫婦で良く歩かれているKさんから富士山を間近に河口湖、西湖を眼下に眺めながらの縦走路を提案頂き、楽しみな計画となりました。また今回初めて山でご一緒する八王子在住のTさんは昨年モンブラン一周スーパートレランUTMBを40時間台で完走した猛者。実は豊川では同じ町内在住なのです。

三つ峠山の西に連なる御坂山塊主脈から派生する今回のコース、毛無山~鬼ヶ岳。河口湖、西湖が眼下です。

今回のコースタイム(Kさんのヤマレコ レポートより抜粋)

2月9日
Tさんの八王子のお住まいに前日泊まらせてもらい、9日早朝中央線で高尾まで移動、6:45には駅でKさんご夫妻と合流。今回はKさんの車でご案内ということでありがたく同乗させて頂きます。
中央道と河口湖線で1時間余り、右に三つ峠山を見るとまもなく河口湖、そこから少しで8時に西湖東口の旧公民館跡の駐車場に到着。身支度を整え8:15に出発、先ずは毛無山から真っ直ぐ南に伸びる尾根に取りついて樹林の中を登っていきます。

日当たりもいいのではじめ雪は無ありません。1241mピークまでは急な登り、以降は傾斜もゆるみ歩きやすい道で背景の富士山と河口湖、西湖の展望を楽しみながら毛無山(1500m)に到着です。(9:43)

河口湖

毛無山より

西湖

河口湖とその向こうが山中湖

ここから十二ヶ岳周辺までが本日のルートの核心部。一ヶ岳から順番に小さなアップダウンや時折短いフィックスロープのダウンを繰り返し十一ヶ岳へ。稜線に出ると堅い雪と5~8m/s位の北西の風が冷たいです。途中みなさんは短い爪がついたチェーンスパイクを装着、今日のようなほどほどの堅い雪では有効で足取りも軽く快適そう。

正面は十二ヶ岳

毛無山と竜ヶ岳

十一ヶ岳では私もアイゼンを付け眼前の急峻な十二ヶ岳へのアップダウンに入ります。ロープ伝いに下ると左右のルンゼの略奪地形のギャップに15mのつり橋がかかっていて慎重に通過。

再び急な雪面を頑張って登ると中間点の十二ヶ岳(11:20着)。ここでお昼休憩。

富士山がどーんと間近にそびえ、左に河口湖右に西湖が青く水をたたえ湖面がきらきらと光る最高のロケーション。計画してくださったKさんとお天気に感謝です。

十二ヶ岳からの鬼ヶ岳(左)と南アルプス北部の山並み

頂上からはいきなりロープと灌木伝いの25m70度の斜面を慎重に下ります。

あとは樹林の中の穏やかな雪の稜線から金山(1686m)への登りで御坂山塊主稜線に合流。向きを変え鬼ヶ岳へ。

頂上に3m位の鬼の一本角ような岩が突き出ていることからこの名があるとか。ここは遮るものが無い大展望。

余裕のTさん

富士山から右回りに高い方の毛無山と竜ヶ岳、南アルプスの南北の連なり全部を東から眺め、八ヶ岳、甲府盆地、奥秩父や奥多摩などの関東の山々、丹沢、箱根の山、そして湖は山中湖、河口湖、西湖、本栖湖など日本を代表する景観と言っていい場所が広がります。ぜひ一度歩くことをお勧めする場所です。

南アルプス南部 左から聖、赤石、荒川(三山が重なってます)

白根三山

Kさんご夫妻と

少し下ると雪頭ヶ岳で直下で最後の大展望を楽しんで、尾根筋から斜面に下って行きます。

早めにアイゼンなどを外したため、西面や暗い植林帯では圧雪に注意しながらの下り。もう少しこまめにアイゼンを履き替えるとよかったかも。
1時間余りの長い下りで、Kさんがかつてサッカークラブの子供たちと楽しいトレーニングキャンプをしたという東入川砂防堤公園へ。

無事に下山。雪頭ヶ岳を振り返る

丁度富士急バスがいやしの里バス停に到着。スタート地点の西湖東口バス停まで約20分で駐車場の最寄りに到着。さすが富士山周辺、交通の便が良く助かります。

車を置いた駐車場へ。奥の稜線が十一ヶ岳、十二ヶ岳(左から2つ目)

帰りは横浜線の八王子みなみ野駅まで送って頂き、楽しい山行は終了。Kさんご夫妻、Tさん楽しい一日ありがとうございました。
Kさんが投稿されたヤマレコの記録を掲載します。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2214411.html?fbclid=IwAR37TpiBgonxYamD1VMUQJ4-otBKL5WhcRJ_h7_35bvFrJ42pWbKx61ITJM

◇2月9日の天候 9日12時の地上天気図
前日の低気圧が日本の東海上に離れ、日本列島は西高東低の冬型で太平洋側の山は好天で風がやや強い天気でした。山の南側ではぽかぽか、稜線や北面では冷たい風が吹きました。

記録:上田

この記事を書いた人

愛知県山岳連盟 豊川山岳会事務局
山岳上級指導員 気象予報士
NPO法人 ウェザーフロンティア東海会員

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