2020.11.7(上田) 【年月日】2020年11月7日~8日
【メンバー】 遠山泰広 L 坂本訓徳 上田歳彦(記)
山岳会入会以来、南アルプスには何度も足を運んでいるものの、光岳に登る機会がこれまで無かった。(易老岳~池口岳が未踏) お米の収穫が一段落し、家族
の都合も良さそうなので計画したところ、強力なミドル会員お二人との山行となった。当初計画では遠く池口岳西尾根からの光岳往復というロングルートで
あったが、11/7が昼前後から雨との予報で、易老岳経由の往復となった。ミドルメンバーのサポートのおかげで元気に登頂し、今季百名山5座目でトータ
ル87座となりました。
11月6日
19:30に豊川市役所集合、先週の聖岳に続き「遠山郷」をめざす「遠山号」にて、R151等経由でかぐらの湯を目指す。まだ下弦の月が見える中、22:30に到着
し、いつもの屋根付きの場所にテントを張り一杯やって23:30頃に就寝する。
11月7日
5時半に起床すると既に雲は厚く、簡単に朝食を取って遠山川沿いに芝沢ゲートをめざす。1時間程で到着し、7:30芝沢ゲートから歩き始める。
ここ10年余り聖岳に冬、春と2回ほど登頂しているもののいずれも静岡県側からで、遠山川林道を歩くのは随分久しぶりである。遠山川はまさに紅葉真っ盛りで、濃淡の赤~橙~黄色が素晴らしい。 土砂で崩れた工事現場(通常は左岸に迂回路)や右岸の崩壊地の金属ネットをくぐったりで1時間半ほどで易老渡に到着。私自身は38年ぶりに(5月の聖~茶臼~易老周回)易老渡の橋を渡る。紅葉を愛でながらつづら折りから始まる急な斜面を登る。1450m付近の面平は紅葉の盛りを過ぎているが、森がとても美しく深い南アルプスを味わわせてくれ
る。10時頃から時折ポツポツ来はじめカッパを着る。12時に展望の無い易老岳に到着。 ゆるやかな下りの後、本降りに近い雨の中最後のゴーロ帯を頑張ると静高平。 残念ながら水は得られず、センジヶ平を経て最後は風雨でしっかり濡れて14:15に光小屋に到着。建て替えてからも数年たつもののすごくきれいで、営業小屋を開放して頂いているのは本当にありがたい。小屋のすぐ南の下降点より往復20分で水をたっぷり汲んできて、あとは早速の宴会。次から次とワインや焼酎、たくさんのつまみが並び、山やよもやま話に花が咲いた。 しっかり夜になる頃、スパイスがとても味わい深く食欲をそそる遠山さんの特製のカレーをたっぷり頂き、大満足。寝不足もあって19時前からシュラフに入ると、3人とも朝まで爆睡してしまった。
11月8日
晴れ間が出るのは夜明け後になるということで、各自爆睡で6時に起床。ゆったりとラーメンを頂き、晴れ間が広がる中、7:35に空身で光岳頂上と光石をめざ
す。小さな池には薄い氷が張っているが、比較的暖かく4℃。10m/秒ほどの風。87座登頂です!
かつて冬山合宿で縦走した池口岳(右端)から南の南アルプス深南部の広大な山並み頂上で写真を撮り、展望のある光石では池口岳をはじめ、南アルプス深南部の広
大な山並みが望めた。1990年の年末合宿で、池口岳~中ノ尾根山~鎌ナギの頭を縦走したのを思い出す。
光石でポーズ
光石の上に立ってそれぞれポーズを決めて写真撮影。
小屋に戻り(8:35)掃き掃除をし、楽しく快適に過ごせたことに感謝して光小屋を後にする。
センジヶ原と光小屋途中森林限界よりわずかに上のイザルヶ岳まで少し足を延ばす(8:55)。 イザルヶ岳頂上は360度の展望台!
先週登った聖岳をばっくに(遠山さん) 素晴らしい展望で茶臼岳、上河内岳、聖岳、兎岳の大展望が広がる。こちらも春や冬にトレースをした懐かしい山々が広がる。 ゴーロ帯の下りや三吉平を通り、易老岳への登り返しで10:54に到着。 下りは遠山リーダーが飛ばす。コースタイム比で0.7位のスピードとか。坂本さんは余裕で、私は後ろから何とか着いていく。面平に12:06。きれいな南アルプスの森を楽しむ。 1500m余りの下りで踏ん張りが弱くなったころ、易老渡に12:56に到着。 紅葉を楽しみながら14:13 芝沢ゲート着。
かぐらの湯でひと風呂浴び(400円)、阿南町の道の駅 信州新野千国平でうどん・そばを頂いて帰宅した。
初日は雨の中の登りとなりましたが快適な光小屋はありがたかったです。2日目は好天に恵まれ懐かしい南アルプス南部の山々を眺めることができました。
同行頂いた、遠山さん、坂本さんに感謝です。機会があれば未踏の池口岳~光岳や、白根南嶺も歩いてみたいですね。
◆過去の南アルプス南部の思い出
1.2003年年末山行:聖岳東尾根~上河内岳~茶臼岳:高橋君、岩瀬さん、上田
聖岳東尾根 奥聖岳を望む
茶臼岳より聖岳(左)と上河内岳
2.1990年末合宿 池口岳西尾根~中の尾根山~黒沢山~鎌ナギの頭
◇当日の天気図
・11/7 9:00
南岸低気圧の温暖前線の北に広がる雨域の影響を受けて昼前から夜半にかけて本降りとなりました。
・11/8 9:00
寒冷前線が本州から遠ざかり、午前中を中心に長野県南部は晴れ間が広がりました。西から徐々に西高東低の冬型になっていきました。