【富士山】(上田)
【2025年7月5日】
【メンバー】上田 他1(ヨーロッパパートナー 渡辺)
7/15~7/27のスイスアルプスではベルナーオーバーラント山群のグリンデルワルトに滞在し、何回かのトレッキングに加えて、7/22-23でガイド登山でユングフラウ(4158m)を予定しています。(その前にガイドとのテスト登山でアイガー西面のロートシュットック西稜の予定)
今回はそれに向けての高所順応のトレーニングです。今回は私としては初めて山梨県の吉田口から登ることにします。当初標高の高い小屋で一泊しようと思ったけれど、5月中旬には既にいっぱいでした(^_^;)
前日の18時に豊川を出発し、21時にはバス発着場の北麓の富士山パーキングに到着。まだ駐車は少なくバス発着場の近くに停められました。
7月5日
バス(富士急)は3:00から30分間隔で出発で、3:30に乗ろうと2:40に起床。渡辺(千葉から)も10時過ぎには到着していて合流。3:30のバスに行列なしで乗り込む。(シャトルの乗車券は予約しましたが(往復3000円)当日でも大丈夫でした)
所要45分で吉田口五合に到着。前日18時まではマイカーも入れるので上にも車が停まっていました。
お店も開き登山客も動き出していますが、ごったがえす程でもなかったです。
明けの明星(点の左下 他の3つは別物)がきれい。
富士山の円錐もいつものように暁の空に浮かび上がります。
ゲートで事前申し込みのQRコードを示すとチェックされ証明の黄色のバンドをもらう。4:28出発。
https://fujisan-climb.jp/Reguration_Yamanashi.html
樹林の中のほぼ水平=やや下りの遊歩道を進むと雲の中から朝日が登ってきました。
山中湖が少し光っていました。
六合目の登山指導センターからはいよいよ本格的な登りとなります。溶岩の上を歩くつづら折りの道が七合目の少し上まで続きます。
ここから本八合(3300m位)までは砂礫のつづら折りで歩きやすくなります。
1/3位が欧米からとみられる登山者、2/3位が日本人・アジア系の登山者で、それほど心配になるグループはみえなかったが、高齢者のガイド登山グループはさすがにゆっくりで追い抜きました。トレラン風の方はわずかでした。さほどの混雑はなく思い思いのペースで登れ、休めるので入山制限はいいと思いました。スタッフもトラブル対応しやすいのではと思います。
八合目付近からの山中湖、河口湖方面と外輪山に向かう最上部の小屋。
河口湖の左側には八ヶ岳、その左に甲斐駒、北岳、間ノ岳まで望めました。
多くのインバウンドの登山者が杖を購入し、各合目の小屋で焼印を入れてもらってました。お土産用に焼き印含めて1万円近くなるかな?
吉田口側の山頂(3710m位)に9:20に到着。(所要4時間50分)お鉢には残雪が残ります。
右回りの最高点往復が約40分、右回りのお鉢巡りが約60分。静岡側にある最高点はまだ開山前なので、ロープが張ってありました。我々はパスしました。
北麓の湖や樹海がきれい。
下りは八合目付近まで須走ルート、そこから下は右に須走への道を分け(間違えやすい)、左に100m余りのトラバースで富士吉田五合目方面のザクの道をたどります。
七合目付近のザクの道。荷物搬送のブルドーザがスイッチバックなどを繰り返しながら2台下っていきました。
ザクのつづら折りをひたすら下ると七合目トイレ。
この付近はお花も見られてきます。
オンタデかな?
さらに下って大幅に左にトラバースすると六合目の安全指導センター。
ダケカンバの樹林もきれい。
指導センター下から五合目までを行きかうお馬さん達ものんびりしています。
まだまだこの日小屋泊りのグループが大勢登って行きます。
五合目まで無事に戻ってきました。13:10着(下山所要2:40)
(感想)
私は初めて吉田口から登りました。(渡辺君はもっぱらこちら)
これまでの富士山は、富士宮口から12月の雪上訓練で4回(内1回は途中断念)、御殿場口から12月に八合目まで一回、富士宮口から9月に2回、6月と7月に1回ずつ登頂しています。歩きやすさからいうと富士宮口からの往復が砂礫が多く足には優しいように思います。吉田ルートは五合目から上の半分位が岩の道で負担がやや大きそうです。吉田口の下りは上部以外がザクで下りは早いと思いますが、ザクが靴に入ったり砂煙が上がったりで好き嫌いがありそうです。(須走下山口との八合付近の分岐には要注意です)。
(天気の状況)
6/27に近畿以西が、前日の7/4に東海の梅雨明けが発表され、太平洋高気圧が東海以西に張り出していますが、中部以東・以北は高気圧の縁にあたり湿った気流で、午前中は概ね晴れたものの昼頃からは雲が上がってきました。
(記:上田)