参加者:浅田、河合、小野、後藤さん
土曜日は、南岸低気圧の影響で、東京都でも20年ぶりの26cmの雪が降り、戦後3番目の積雪となった。田峯田楽を行う頃になると大雪が降る。この田峯田楽の話は結構当たるから不思議だ。新城、豊川は雨となり、私の実家の作手は10cmの積雪で家の前の雪かきを行った。土曜日は仲の良い同級生と作手の実家で飲み会を行い、翌日の大川入山へのぞんだ。
2月9日(日)
朝7時30分、新城の私の家で待ち合わせ、治部坂スキー場へ向かう。設楽町~津具~根羽までの道は雪がしっかりついている。さすがに153号線は除雪されていて雪はない。
9時30分ごろ治部坂スキー場を出発し、大川入山へ向かう。小野君は地図を見ながら歩いているので感心する。地図の読図は「できるかどうか」ではなく、「地図を見るかどうか」なのでだとおもっている。地図マニアの私としては、この調子でがんばってもらいたいと思う。
雪もしっかりあり、途中の急坂でアイゼンを付けた。トレースは2パーティー入っているようで、ラッセルはなく助かる。横岳(1,574m)まで2時間かかる。
樹氷
ここからなだらかではあるが、大川入山までは横岳までの2倍の距離が残っている。今日は頂上まで届くかどうか分らない状況だ。
浅田さんがトップで歩くが結構いいペースでチームを引っ張ってくれている。私は、今シーズン初めての雪山であり、荷物もないので楽しく歩くことができた。天気は晴れで気持ちも良い。
1,683mピークの手前で昼食とする。私は、コンロで雪を熱湯にしようとしていたら、浅田さんはテルモスのお湯を直接カップラーメンに入れている。保温力が違うらしい。私もお湯を頂いて沸かすが、カップに入れコンロに掛けたと同時に沸騰しだした。なるほど、すばらしい保温力だ。
1,683mピークを越え、しばらく行くと「あと2km」の看板がでてくる。「まだ、2kmもあるのか、この看板は、いらんお世話だ。」と話しながら進む。大川入山の手前の最低コルを越えいよいよラストの急登になる。標高1,650mを登ると今度は「あと1km」の看板がでてくる。時間も1時30分を過ぎているので頂上まで行けるかどうか微妙になってきた。
1700m地点
標高1,700mの平らな場所で最後の休憩をとる。ここから、河合、小野で頂上を目指し、浅田、Gさんで行けるところまで行くこととなった。
頂上直下
小野君はぐいぐい歩くので、私はひいひいでトップを登る。頂上へは2時過ぎに着いた。浅田さん達も少し遅れたが頂上へ着いた。遠くの南アルプスは見えなかったが、飯田市ははっきり見える。まずまずの天気である。
山頂
下りは足を適当にだして進むが、アイゼンに着く雪が邪魔になる。下りも距離が長いので疲れたが久しぶりの雪山に満足した。スキー場の駐車場へは5時過ぎに到着した。往復約11kmの距離で雪を歩いた満足感が残り、ふくらはぎの筋肉痛も若干残った山行であった。
―記・河合―
≪田峯田楽≫
徳川4代将軍家綱の頃、焼失した日光寺再建にあたり、天領の木を誤伐してしまった村人が、過ちを悔いて観音様に「田峯を助けてくれたら、村が三軒になるまで歌舞伎を奉納します」と願をかけました。そのおかげで、真夏なのに雪が降り、検分を免れたというご霊験の話が、田峯観音を代表する「田峯田楽」の起こりといわれます。(HPより)
追記 小野
大川入山登山口
沢も橋も真っ白
時折、雪を踏み抜いたり、滑ったり
急登も。
横岳
あと2キロ!
微妙に心を折ってくるあと1キロの看板
1700m地点
「まだあるなあ」と作戦会議
河合、小野組先行。
後発の浅田、後藤組。ちっちゃくて見えん。
河合さんに引っ張ってもらいます
山頂到着
15分遅れで後発も到着
時間もないので早々に下山。景色が素晴らしい
登っていくときは融けだしていた雪が、また凍っていた
往路では気付かなかったが、横岳のとこにかまくらがあった。
17時過ぎにようやく下山。
今回の山行では読図について河合さんに色々聞くことができた。
一人で登るのも好きだが、会の人達と登ると毎回勉強になるし、賑やかで楽しいものだ。
雪の大川入山(1,907.7m)
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