天城山縦走 【Bパーティ編】
2014年11月15日(夜)~16日
メンバー 浅田、牧、後藤、山形、白木(ゆ)
今回の山行は、天城山縦走のコースを2パーティに分かれて両側から登り、途中で再会しようという計画でした。
私は今まで山行中に他パーティに出会う計画は初めてだったので、ワクワクしながら参加しました。
19時に豊川市役所に集合し、2台に分かれてまずは今回のテン場である「道の駅伊豆のへそ」に向かいました。
途中で東名と新東名にうっかり分かれて乗ってしまいましたが、その分富士山や夜景が見れて楽しめました。
そして10時ごろ、無事に伊豆のへそに到着。何だか平地なのに寒くないか…?と感じつつ、皆で協力してテントを立てます。4テンのポールがバラバラにっているというアクシデントはあったものの、スピーディにテントが立ちました。
その後はお待ちかねの宴会!酒やお菓子をつまみに盛り上がります。西村リーダーは明日に備えて控えめにしていました。気合が入っています!
6テンに9人入ると、写真にうまく全員収まりません。ぎゅうぎゅう
23時ごろお開きとなり、就寝。
そして4時ごろ起きる予定が寝坊し、4時40分ごろ起床。急いでテントを撤収し、パーティごとに分かれて登山口に出発しました。
登山口に向かう中、Bパーティの車内では目覚ましの音楽について話題になりました。目覚ましの音楽に穏やかなものは向かないのかと盛り上がります。
登山口である水生地下バス停前駐車場に到着し、6時15分登山開始。登山を開始してすぐに、数頭のシカに出くわしました。こちらを見ていてなかなか逃げませんでした。
始めの計画では天城峠は越えないルートになっていましたが、せっかく天城山に来たということで、天城峠を越えます。峠への道は峠とあって少し急な登りです。朝に感じていた冷えが消え、体が温まります。
7時5分、天城峠に到着。ちょうど朝日が差し、爽やかな空気が立ち込めます。
山形さんの写真を撮ると、朝日の差し込み方が神々しくなり「妖精みたい」になりました。
そこから、歩きやすい登山道を進みます。登山道はあまり踏み跡がなく、落ち葉がたくさん落ちていました。たまに紅葉もあり、正に秋といった様子できれいでした。7時35分、レストをとります。
ちょうど富士山もきれいに見れ、伊豆に来たことを実感します。
8時35分に2回目のレスト。このあたりからの登山道はなだらかな稜線が続き、とても歩きやすかったですが、落ち葉もたくさん落ちていることからルートが分かりにくくなっていました。浅田さんがこういうところが迷いやすいことを教えてくださりながら進みます。
8時35分に2回目のレスト。一部の広い稜線では分からなくなりそうでした。浅田さんが歩き方を教えてくれました。8時55分にコマドリ歩道分岐点に差し掛かり、9時20分に八丁池手前の見晴らし台に到着します。見晴らし台に着くころにはガスがかかり、残念ながら富士山は見えませんでした。心の目で富士山を見ながら先に進みます。
八丁池を越えると、いよいよAパーティと合流するのではないかとソワソワしながら歩きます。途中違うパーティとすれ違うごとに期待感が高まります。そして10時30分、戸塚峠でAパーティと合流しました。仲間たちの姿が見えて元気が出ました。そして、少し早いお昼ご飯を一緒にとりました。みんなで囲むご飯は美味しかったです。
Aパーティ発見!
11時30分、Aパーティと名残惜しく別れ、いよいよ万三郎岳に向かっていきます。ここからの登山道はしっかりとした登りが出てきて、冷たい風で冷えた体が温まります。登り道の中、三河弁の話で盛り上がり、一気にその元気で登りました。11時55分小岳到着。そして12時25分、万三郎岳に到着します。戸塚峠までの静かな登山道とは違い、登山者がたくさんいて驚きます。
1時15分ごろシャクナゲ群生地。何だかトトロのトンネルみたいです。1時25分馬の背から駿河湾を望み、1時40分万二郎岳に到着します。後藤さんの温かいお茶と山形さんのお菓子で一服しました。とても癒されました。ありがとうございました。
そこからは、急な下りが続きます。牧さんが「ぜった1回はこけるんだよ~」と話していたところ、牧さんではなく白木がこけたりしつつ、2時35分に四辻、そして2時40分に天城高原駐車場に到着。お疲れ様でした。
そこからは、Aパーティが下山したのかソワソワしつつ移動し、合流場所の湯の国会館に着くとなんと休館日!しかし地元の方おすすめの「いずみ園」を教えてもらい、そこで温泉に入りました。ちょうどいい湯加減のお湯で癒されました。
その後は新東名で休憩をとりつつ、21時20分頃、豊川市役所に到着しました。
今回はテント泊だったということで、皆で宴会したり、シュラフで寝たりと、長い時間を一緒に過ごせて楽しかったです。また、2パーティに分かれての山行ということで、山の中で合流する楽しみが味わえて、いつもの山行に加えた新しい楽しみがあってとてもよかったです。また、ふかふかの落ち葉や紅葉など、伊豆の秋の山の風景が見れ、とても癒されました。
一緒に行ったみなさん、そして計画してくれた西村リーダー、ありがとうございました。
記 白木ゆ
追記
「道がつづらおれになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すざましい早さで麓から私を追って来た。」
これは川端康成の名作「伊豆の踊り子」の冒頭の文である。
一高生の主人公が伊豆で踊り子に淡い恋心を抱く物語である。
高校の教科書に掲載されていて、何故かこの冒頭の文が印象に残っている。
一高生の主人公と当時17歳であった私が、どこかオーバーラップしていたからだ。
今回西村さんのゴーゴー百名山の一環で天城山脈を歩いて来た。
天城峠から八丁池、続いてAパーテーと合流した戸塚峠、そこから最高峰の万三郎岳へ登り、万ニ郎岳から天城高原へ降りた。高低差はさほど無いが9時間弱の長い行程であった。
おりからの寒波で、11月中旬とは思えない寒さを感じ、汗をかかない天城山脈縦走であった。
記 浅田
ゴーゴー!百名山(天城山)
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