歴史と信仰の山 鳳来寺山

【鳳来寺山】2015.12.28(原田)
【年月日】2015年月12日28日
【メンバー】岩井、原田

奥三河を代表する山の一つ鳳来寺山へ行ってきました。日光、久能山と並び日本三大東照宮の一つに数えられている鳳来寺山東照宮がある歴史と信仰の山です。
9:30門谷駐車場に集合し10分程歩いて登山口に到着。
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ここから鳳来寺本堂まで表参道の1425段の石段を登ります。岩井さんと気合いを入れ出発!!
熊野古道のような雰囲気の中ひたすら石段を登ります。
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しばらく歩くと仁王門登場。両側には迫力の仁王像が祀られています。徳川家光により建立され、国の重要文化財に指定されています。そう!鳳来寺山は徳川家とゆかりのある山なのです。さっそく歴史を感じます。
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さらに進むと大きな杉の木に出会います。傘杉と呼ばれ推定樹齢800年、樹高60mの立派な杉です。見上げると傘を差したように見える事からこの名がついたそうです。
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そろそろ本堂かな?という頃にお地蔵様や石碑が多くある場所があり、左へ曲がっていくと胎内くぐりの岩があります。大きな岩の中をくぐる事ができ、岩の中にはお地蔵様がいました。信仰の山、修験の場であった名残が見受けられます。
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10:20本堂に到着!1425段キツかった…
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田楽堂(休憩所)が初詣バージョンになっていました。
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休憩所から眺める景色の中にハートマークがあります。さて、どこでしょう?
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二人でハートマークに手を合わせナムナム。。。
本堂横の東海道自然歩道から山頂を目指します。ここから登山道っぽくなります。
しばらく進むと不動堂に到着。地元の方が不動堂の掃除をしていました。普段は扉越しにしか見る事のできないお不動様を見学・参拝させていただき、鳳来寺山の言い伝えや歴史を教えていただきました。
言い伝えでは、鳳来寺山を開山した利修仙人がこの先にある7本の大きな杉のうちの1本で本堂のご本尊である薬師如来を作ったそうです。そのため今では残りを6本杉と呼ぶそうです。また、利修仙人は3匹の鬼と共に本堂の下に埋められていると言い伝えられているそうです。昔本堂を建て直す際パワーショベルで本堂の下を掘っているとガリッと音がしたので何だろう?と思って調べてみると、箱が出てきて中に赤土になった『何か』が出てきたそうです。その話をしてくださった方が実際にその箱の中身を見た方でした。
昔の言い伝えは伝説っぽいところがあるが、全てが伝説なのではないのかもしれないと仰っていました。なるほど!と感動と共に、こうして掃除や登山道の維持など陰ながら日々してくださっている方のお陰で私たちは安全・安心に登山できるのだなと感謝の気持ちでいっぱいになりました。こうした出会いがあるのも登山の楽しみのひとつですね。
さて、6本杉を目指して出発!しばらく進むと発見!大きな杉が見事に切られています。
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この杉で利修仙人は薬師如来を刻んだのですね。
11:00奥の院に到着。廃墟になっていて時の流れを感じます。少し寂しさを覚えつつ奥の院の裏にある景色のいいポイントへ。ヒャッホー!!青空と緑が気持ちいいー!登ってきた表参道とハートマークが見渡せます。
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11:10鳳来寺山山頂に到着!
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展望がないので少し休憩し棚山方面へ向かい瑠璃山へ。瑠璃山山頂の看板を見落としスルーしてしまいました。雪をかぶった南アルプスが見える眺めのいいところで引き返し再び山頂へ。
自然観察路コースへ下り鷹打ち場を目指します。
鷹打ち場では開放感たっぷりの景色が広がります。
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12:30景色の良いこの場所でお昼ご飯。貸し切りで贅沢な時間でした。
13:00下山開始。東照宮の裏に下り、参拝し本堂へ戻ります。東照宮は家康誕生にゆかりのあることから家光の命により建てられました。賽銭箱など所々で徳川家の葵紋があり徳川家とのつながりを感じます。
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本堂で最後に参拝し薬師如来を見ようと思いましたが扉が閉まっていて残念ながら見れませんでした。
来た道の石段を少し下り、馬の背展望台コースへ右折します。馬の背展望台からは岩山を背にした本堂が見え、岩と寺社群のコントラストがなんとなく厳かな雰囲気を放っています。
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そのまま登山道を下り仁王門付近の石段に合流し、14:30門谷駐車場に到着。
青空のもと、歴史と信仰に触れる山行でした。
古来から日本には山岳信仰が根づいているので、出羽三山などいろんな山岳信仰の山を登ってみたいと思いました。

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